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5/26【新日本】鷹木が奮闘・辻を返り討ち IWGP世界ヘビー戦“無反応”の新日本に不満あらわ

『Road to WRESTLE GRAND SLAM』東京・後楽園ホール(2021年5月26日)
○鷹木信悟vs辻陽太×

 鷹木が奮闘した辻をレフェリーストップで返り討ち。IWGP世界ヘビー級王座獲りをアピールしているにもかかわらず、反応を見せない新日本プロレスに不満をあらわにした。

 ここまで3戦連続で自力勝利を挙げ、悲願のIWGP世界ヘビー級王座獲りに向けてひた走る鷹木が、シリーズ最終戦となる後楽園大会のオープニングマッチに登場。大物狩りを狙う辻に胸を貸した。

 実力も実績も鷹木有利は動かないが、辻に気後れは皆無。アグレッシブにショルダータックルを浴びせていく。場外に投げ捨てられても、入れ代わるようにしてリングに戻ってニヤリ。ショルダータックル3連発で鷹木を打ち倒した。

 しかし、真っ向勝負を信条とする鷹木は引かず。同じくショルダータックルでお返しすると、エルボードロップやセントーンを連続投下してリズムを刻み、串刺しパンピングボンバーも火を吹く。歓声を煽る余裕を見せると、「お前のほうがオッサンじゃねえか!」とストンピングや逆水平でいたぶった。

 劣勢が続いた辻だったが、その後も鷹木の波状攻撃を耐えきり、鬼の形相でエルボー合戦を仕掛けた。こん身のビンタで鷹木をぐらつかせると、スピアーも突き刺し、リング中央で逆エビ固めに捕獲する。それでも余力を残す鷹木は下半身の力だけで脱出。辻のスピアーをキャッチし、DDT、スライディングラリアット、熨斗紙と怒とうのラッシュへ。前後からパンピングボンバーをぶち込んだものの、あえてフォールせず。「来い!」と叫んで辻をヒザ立ちにさせると、左右のエルボー連打からスリーパーを狙ったが、ここでレフェリーは試合をストップし、鷹木の勝利となった。

 辻から完勝を挙げ、最近の充実ぶりを見せつけた鷹木。「全然差があるな。差があるよ。開始1分ぐらいで息上がってんだろ、アイツ」と強調しながらも、「だけど、気合いと、やる気だけは認めるよ、辻。俺はああいう若くてイキのいいのは大好物だから。いつでも遊んでやるよ」と辻を評価した。

 その後、鷹木は改めてIWGP世界ヘビー級王座について言及。ウィル・オスプレイが返上し、現在は宙に浮いた状態となっており、鷹木がいち早くタイトル戦に名乗りを挙げたが、今大会のオープニングではオカダ・カズチカもベルト獲りをぶち上げ、にわかにタイトル戦線が賑やかになってきた。しかし、鷹木は各所で“鷹木待望論"が高まっているにもかかわらず、新日本が何も動かないことに苛立ちをあらわにし、「どうなってんだよ? なぁ、いろんな選手が口に出してんだろう、IWGP世界ヘビーについて。どうして新日本プロレスは何の反応もしねぇんだ? なしだったらなしって言ってくれよ! それだったら俺は次の目標に向かって走るから。まぁそれでも、俺の腹は決まってるぜ」と新日本側に早急な対応を求めた。

【鷹木の話】「まぁちょっとは(※親指と人差し指で少し隙間を作って顔の前に掲げ)楽しめたよ。それでも全然差があるな。差があるよ。開始1分ぐらいで息上がってんだろ、アイツ。だけど気合いとやる気だけは認めるよ、辻。俺はああいう若くてイキのいいのは大好物だから。いつでも遊んでやるよ。それはそうとオイ、(※と手に持っていた『週刊プロレス』を掲げて)オマエら、これ見たか? これ、今日発売の『週刊プロレス』だよ。見てみろよ、オイ。(※表紙の文字を指でなぞりながら)『鷹木待望論』。なぁ、今までは空耳程度にしか聞こえなかった“鷹木信悟待望論"だが、オイ、今は現実となってるぞ、オイ! しっかり俺の耳に届いてるぞ! 週プロだけじゃねぇよ! 東スポとか、様々なスポーツ新聞社が反応してる。だが、ただ一つ反応してないところがあるだろう? それが新日本だ。新日本プロレスだよ! どうなってんだよ? なぁ、いろんな選手が口に出してんだろう、IWGP世界ヘビーについて。どうして新日本プロレスは何の反応もしねぇんだ? なしだったら、なしって言ってくれよ! それだったら俺は次の目標に向かって走るから。まぁ、それでも俺の腹は決まってるぜ」

【辻の話】「(※フラつきながらインタビュースペースにたどり着くと、ひざまずいてインタビューバックに倒れ込むように突っ伏し、背を向けたままで)この不幸な時代に、俺がファンのためにできることと言ったら、全力で戦うことだけだ。またしても俺は新日本につながれた鎖を引きちぎることができなかった。(※床に倒れ込むと、苦しそうにえずいて)前に一度、鷹木さんと戦ってみたいと言ったことがある。その気迫、男気、魂の叫びを、この肌で感じてみたかったんだ(※と、這うようにして控室へ)」

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