6/16【新日本】上村今宵は技巧戦で奮戦 ザックは「俺の道場に来い」

『KIZUNA ROAD 2021』東京・後楽園ホール(2021年6月15日)
○ザック・セイバーJr.vs上村優也×

　上村がザック相手に技巧戦で奮闘したものの完敗。ザックは「俺の道場に来い。テッカーズの全てを叩き込んでやる」と上村に弟子入りを提案した。

　前夜の後楽園大会で念願だった鈴木みのる戦が実現した上村。完敗に終わったものの、この日はIWGPタッグ王者・ザックに挑んだ。

　序盤からテクニックを駆使するザックに上村は腕や足を取られても逃れるなど必死に食らいつく。タックルで飛びついて相手の土俵であるグラウンド勝負に持ち込み、腕の取り合いでも渡り合った。そしてショルダータックルでなぎ倒して先手を取り、真っ向からエルボーを連発。エルボースマッシュを連打されても引かずエルボースマッシュで応戦し、手拍子に後押しされる中、なおもエルボーを連発していった。

　左腕を取ったザックがコントロールすると、左腕をくの字に折り曲げた状態でストンピングをお見舞い。苦もんした上村はサッカーボールキックも食らったが、雄たけびもろともドロップキックをカウンターでさく裂。エルボー連打、串刺しランニングバックエルボー、ノーザンライトスープレックスの波状攻撃に出ると、バックの取り合いから一本背負いでぶん投げ、キーロック、腕ひしぎ逆十字固めで絞め上げた。

　好機だったが、ザックはロープに脱出。ならばと上村はかんぬきスープレックスを仕掛けたものの不発に終わり、左腕にオーバーヘッドキックを食らってしまう。ジャンピングエルボーも不発に終わり、変型アームロックに捕まえたザックは「ダイジョーブ、マダマダ」と日本語で挑発しながら左腕を蹴りまくる。上村も張り手や回転足折り固めで食い下がったが、ジャパニーズレッグロールクラッチホールドを狙ったところをザックがスリーパーで捕獲。最後は体を折りたたんだ状態でパロスペシャルで絞め上げ、上村の粘りを断ち切った。

　鈴木戦に続いて完敗に終わった上村。「僕の今の技術じゃザック選手の足元にも及ばないです」と差を痛感させられたものの「またすぐに彼の前に立って、ギブアップ言わしてやる!」と誓ってみせた。対するザックは「生意気な野郎だ」としながらも、「ジョウズね。あいつのテクニックは凄いよ。でも俺を倒せるほどではないってことだ」と上村に一定の評価を与えた。そして「俺から一つ提案だ。ユーヤは俺の道場に来い。テッカーズの全てを叩き込んでやる」と手ほどきも辞さない構えをみせていた。

【ザックの話】「あの野郎…俺の腕は“麺"でできてるんだから、あいつに壊せるわけがない。俺の体の85%が麺だ。生意気な野郎だ。(日本語で)ジョウズね。(英語に戻って)あいつのテクニックは凄いよ。でも俺を倒せるほどではないってことだ。二人ともさっさと海外遠征に行かせるべきだったのにな。俺から一つ提案だ。ユーヤは俺の道場に来い。テッカーズの全てを叩き込んでやる。俺のテッカーズはオーガニックで、ヴィーガンで、大豆ででできてるんだ。あの野郎、ちょっとイケメンだからって生意気過ぎないか? ツジはブサイクだし、態度もデカくない。ユーヤは俺にフジナミの技を使おうとしてきた。俺にとってはよく知り尽くしてる技の一つだけどな。フジナミが見てたらどう思っただろうか。これからビールでも飲んで、腕をアイスで冷やすとするか。気持ちを落ち着かせないと、あの野郎を殺しかねないからな」

【上村の話】「僕の今の技術じゃ、ザック選手の足元にも及ばないです。クソッ! またすぐに彼の前に立って、ギブアップ言わしてやる! ありがとうございました」