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6/16【新日本】石森がSHOを直接ピン、3Kを辛らつ批判 ジュニア二冠獲りへ進撃

『映画「ゴジラvsコング」Presents KIZUNA ROAD 2021』東京・後楽園ホール(2021年6月16日)
イリミネーションマッチ ○石森太二&EVIL&高橋裕二郎&ディック東郷&エル・ファンタズモvs後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHI&YOH&SHO×

 石森がSHOに直接ピンフォール勝ち。ジュニアタッグ王者のRPG 3Kを「もう少しチャンピオンらしくプロレスしろよ」と辛らつに批判すると、ジュニアシングル王者のエル・デスペラードを改めて挑発し、二冠獲りに向けて進撃した。

 石森は6・7大阪城大会でジュニア二冠獲りを表明。シングル王者のデスペラードは迎撃を宣言したものの、タイトルマッチは正式決定に至らず。だが、ファンタズモと組んで“RPG 3K"YOH&SHOに挑むタッグ王座戦は6・23後楽園大会で行われることになった。ここまでの前哨戦ではRPG 3Kが2連勝中だったが、今宵は石森の強さが際立った。

 この日は、6・22後楽園大会で行われるNEVER6人タッグ王座戦「(王者)後藤&石井&YOSHI-HASHIvsEVIL&裕二郎&東郷(挑戦者)」とのダブル前哨戦として、BULLET CLUBとCHAOSが5対5イリミネーションマッチで対戦。序盤からEVIL&裕二郎&東郷がラフファイトを駆使して暴れ回ったが、後藤たちも正攻法で応戦して一進一退の乱戦が続いた。最終的に後藤とEVILが同体でオーバー・ザ・トップロープとなると、リング上には石森&ファンタズモとYOH&SHOが残り、タイトルマッチさながらの攻防が展開された。

 合体フェイスバスターやダブルジャンピングニーなどRPG 3Kが抜群の連係でファンタズモを追い詰めたものの、合体技の3Kは決まらない。逆にファンタズモがヘッドシザースでYOHをエプロンに誘い出すと、すかさず倒立キックで石森が援護射撃。ロープを掴んで踏ん張ったYOHだったが、ファンタズモはダイビングフットスタンプで腕を踏みつけて場外に叩き落とし、オーバー・ザ・トップロープに追い込んだ。数的不利な状況となったところで、SHOが奮闘。合体式コードブレイカーの餌食になりながらも、ファンタズモのムーンサルトプレスを石森に誤爆させると、即座にファンタズモを場外に叩き落として脱落させた。

 試合はSHOと石森による一騎打ちの様相に。ロコモーションジャーマンから腕ひしぎ逆十字固めにつなげてチャンスを手にしたSHOだったが、ショックアローやダブルアーム式パイルドライバーは未遂に終わる。反対に石森が力ずくで体を抱え上げて、サイファーウタキにつなげると、なおも抵抗するSHOをビンタ連打からのジャンピングニーで黙らせ、最後はブラディークロスで完璧な3カウントをもぎ取った。

 石森の1人残りでBULLET CLUBが勝利。邪魔者がいない中で、オーバー・ザ・トップロープではなく、完璧な3カウントでSHOを沈めた意味は大きい。うなだれるRPG 3Kに対し、石森はマイクを持つと、「3Kさんよ。プラスアルファ策は考えてるだろうけど、その前によ、もうちょっと熱をくれよ。お前ら、余裕シャクシャクで。そんな余裕も無いくせにさ。なんも考えてねえんだろ? 頭でイメージして、パッと成功しても、プロレスで俺らには通用しねえぞ。キレも悪い。間も悪い。そんなチャンピオンのお前たちにタイトルマッチで挑む俺ら、どういう感じかわかるよな? もう少しチャンピオンらしくプロレスしろよ」とバッサリと斬り捨てた。

 さらに、テレビカメラに目を向けると、「それと、こんな機会ねえんだよ。久々にマイクで俺が喋ってんだよ。1つ言いてえことがあるんだよ。デスペ、チャンピオン…様、俺は2本ベルトいただくぜ。覚悟しとけよ」と改めてジュニア王者のデスペラードに宣戦布告。「It's Reborn!」と吠えて後楽園大会を締めくくった。

 石森とすれば、ジュニアタッグ王座奪取を果たしてシングル王座挑戦を確定させ、ジュニア二冠獲りに駒を進めたいところ。試合で直接敗れるどころか、言葉でもこき下ろされ、もはやあとがない状態のRPG 3K。決戦まであと1週間。なんとか立て直しを図りたいところだが…。

【ファンタズモの話】「(石森は)来ないのか? そうか。俺は前から気づいてたけど、今日BONE DADDYは後楽園ホールに集まった全員に3つのことを証明した。1つ目に、石森はBULLET CLUBイチかわいいタッグチームの1人で、2つ目に、あいつと俺の3度目のIWGPジュニアタッグ王座戴冠は間違いない。そして最後に、あいつはジュニアの2冠王に輝く。それから、今日最後に起こったことだけど、ツイッターで推測でいろいろ言うのはやめてくれよな。BULLET CLUBは問題ない。石森は俺の助けなんて全く必要なかった。1人で圧勝だった。頼もしいパートナーだ。サンキュー!」

※EVIL&裕二郎&東郷&石森はノーコメント

※YOHはSHOに肩を貸しながら、バックステージを無言で通り過ぎる

※後藤&石井&YOSHI-HASHIはノーコメント

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