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6/26【NOAH】血染め金網戦で中嶋衝撃の剃髪 北宮激勝も抗争継続宣言

『NOAH “ABEMA PREMIUM MATCH" SERIES 敗者髪切り金網デスマッチ』TVマッチ(2021年6月26日配信)
敗者髪切り金網デスマッチ ○マサ北宮vs中嶋勝彦×

 ノア史上初の金網戦で行われた遺恨髪切りマッチは、両者流血の末、北宮が激勝して中嶋が衝撃の“剃髪"。それでも北宮は抗争継続を宣言した。

 GHCタッグ王座戦での右ハイキック誤爆を契機に仲間割れ。健介オフィス時代の兄弟子の中嶋を「嫌いだった」感情が一気に蘇った北宮は、勢いそのまま金剛も離脱し、いがみ合う遺恨関係に逆戻りしていた。

 決着戦に向けては「金剛の連中には手出しさせない」と北宮が金網戦を要求し、中嶋は「頭を丸めて新弟子からやり直せ」と逆要求。舞台はABMA配信マッチでの“敗者髪切りデスマッチ"に決まった。

 ノアに初めて現れた金網リングを、赤いスーツに身を包んだ“立会人"拳王が施錠。北宮を勢いよく金網に投げつけて先制した中嶋が、逆さ吊りにした頭部にローキックを見舞うなど“制裁モード"で攻めまくった。金網上からの“大ジャンプ式"ミサイルキックもヒットさせてみせた。

 沈まない北宮もドラゴンスクリュー連発を端緒にヒザ攻めで反撃。金網内で一層映える監獄固めで絞め上げ、ハイキックも避けてゴツン!と頭突きを発射だ。中嶋の額から鮮血が滴ると、パイルドライバーで突き刺し、金網上からの大ジャンプ式ダイビングセントーンで勝負をかけた。

 ところが中嶋に避けられて自爆。リングの敷板が3枚割れるほどの痛恨の一撃だった。のたうち回る北宮を眼下に残虐な笑みを浮かべた中嶋は、ランニングローキックからのヴァーティカルスパイクで仕留めにかかったものの、3カウントは入らない。ならばと馬乗りエルボー乱打からの頭突きで今度は北宮の額をも叩き割ったものの、追撃を狙ったところで北宮もサイトースープレックスを繰り出して両者大の字に持ち込んだ。

 血染めの金網で這うようにして立ち上がった両雄は、そのまま壮絶なエルボー合戦を展開。意地の張り合いを右ハイキックで制した中嶋は、強烈なサッカーボールキックで腹部を蹴り上げるや、マットを這う北宮の顔面を非情に蹴り飛ばした。

 さらに中嶋は北宮を引きずり起こすと、予告どおりに右ハイキック葬を狙う。ところが北宮はヒット直前でグラリと倒れ込んでしまう。ならばと中嶋は二人の故郷(ダイヤモンドリング)の名をあしらった奥の手・ダイヤモンドボムで仕留めにかかった。

 だが、北宮もかろうじて不時着。中嶋も続くサイトースープレックスをDDTで切り返し、さらには投げ捨てジャーマンも放ったものの、北宮は赤鬼のごとき表情でむっくりと起き上がるタフガイっぷりを発揮だ。逆に猛烈なラリアットを振り抜くと、中嶋は1回転して吹き飛んだ。

 ふらつきながら絶叫した北宮は今度こそのサイトースープレックスを発射。中嶋もかろうじて肩を上げたものの、北宮は再び雄叫びとともにサイトースープレックスで投げきり、完璧な3カウントが数えられた。

 血染めの遺恨金網戦は北宮に軍配。すぐさま立会人の拳王が解錠して中嶋を介抱したものの、その姿を北宮は赤鬼と化してにらみ付けた。

 中嶋の“髪切り"も同時に決定。リング上に設置されたパイプイスにどかっと座った中嶋は、堂々たる腕組みで北宮のハサミを受け入れ、ばっさばっさとウェーブヘアが切り落とされていく。北宮はバリカンも手にしたものの、中嶋の頭髪を完全には刈らずに切り上げ、改めての勝どきを上げてからリングを後にした。

 そして残った中嶋は拳王にバリカンを手渡して潔く“仕上げ"を要請。一度は戸惑った拳王も赤いスーツの理容師然と一気に頭髪を刈り上げ、中嶋はまだらな坊主頭に。中嶋が衝撃の剃髪姿を披露するなか、ノア史上初の金網戦は幕を閉じた。

 とはいえ、これで“完全決着”とはならず。ともに返上せぬまま“俺が王者"を主張するGHCタッグ問題は未解決のままだ。

 北宮は「あのヤローの髪の毛を叩き切って、尊厳を叩き潰しても、中嶋勝彦に対する恨みはこんなモンじゃねえんだよ! 俺とアイツはこんなモンじゃねえんだよ! 腹の底にへばりついてんだよ、まだまだ。現にアイツとの因縁のタッグのベルトも、まだ俺の手元にある。断じて言うぞ、タッグのベルトは俺の手元にある! まだまだだ!」と抗争継続を宣言。再び始まった壮絶な“兄弟喧嘩"は金網と髪切りを通過点として、より根深さを増した形となった。

【北宮の話】「あのヤローの髪の毛を叩き切って、尊厳を叩き潰しても、中嶋勝彦に対する恨みはこんなモンじゃねえんだよ! 俺とアイツはこんなモンじゃねえんだよ! 腹の底にへばりついてんだよ、まだまだ。現にアイツとの因縁のタッグのベルトも、まだ俺の手元にある。断じて言うぞ、タッグのベルトは俺の手元にある! まだまだだ! 中嶋勝彦、まだまだだ!!!」

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