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7/10【新日本】棚橋が思い出の真駒内で快勝も…KENTA襲撃で遺恨再燃

『映画「ゴジラvsコング」Presents SUMMER STRUGGLE in SAPPORO』北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(2021年7月10日)
○棚橋弘至&田口隆祐&ロッキー・ロメロvsKENTA&エル・ファンタズモ&高橋裕二郎×

 棚橋が思い出の真駒内で快勝したものの、KENTAに背後から襲撃され、遺恨が再燃した。

 棚橋にとって真駒内セキスイハイムアイスアリーナはジャイアント・バーナードを退け、IWGPヘビー級王座防衛を果たすなど思い出深い会場だ。10年ぶりとなる真駒内大会で、棚橋は約2ヵ月半ぶりの参戦となったKENTAとタッグマッチで対決。昨年11月、US王座挑戦権利証を懸けての一騎打ちでKENTAに敗れているだけに、新たなテーマを探している逸材にとってはもってこいの相手だった。

 棚橋は先発を買って出ると、KENTAを挑発。2人の顔合わせでゴングが鳴るが、KENTAは組み合うことすらせずにコーナーに下がる。それでも棚橋は田口&ロメロのダブルコーチの指示を受けて、ファンタズモに串刺しボディアタックを連発して気を吐いた。

 田口が長時間捕まったものの、ロメロが奮闘して試合を立て直すと、棚橋が再登場。ようやくKENTAと対峙する。フロントハイキック連発に被弾した棚橋だったが、3発目はドラゴンスクリューに絡め取って譲らない。互いの動きを読み合い、棚橋のスリングブレイド、KENTAのgo 2 sleepはいずれも決まらず。ならばとエルボー合戦でせめぎ合う。連打で押し勝った棚橋だったが、KENTAはキチンシンクで動きを止めた。

 その後、棚橋は裕二郎の大技ラッシュに追い詰められてしまうが、ピンプジュースやマイアミシャインは阻止し、ツイスト&シャウトで逆転。スリングブレイドもさく裂する。田口&ロメロが同時プランチャでKENTAとファンタズモを場外に足止めすると、逸材ははハイフライフローで裕二郎を仕留めた。

 10年ぶりの真駒内で棚橋が快勝。ロープを挟んでKENTAと視殺戦を繰り広げたが、その後は笑顔で田口たちとグータッチを交わし、コーナーに上がって観客たちの拍手に応える。が、いったん下がったKENTAが突然、きびすを返してリングに飛び込み、背後から棚橋を襲撃。馬乗りになってナックルパンチを乱射した。慌てて田口たちが飛び込むと、サッとリングを離れたが、棚橋とKENTAの遺恨が再燃する形となった。

 「帰ってきましたね。10年ぶりに、この真駒内にね。10年前はメインイベントでIWGPの選手権で、対戦相手バーナードで……ああ、そうか。あれから10年か。はぁ、早かったですけど、とても充実してましたし。この10年というのは本当にいいことばかりでしたね」と感慨深げだった棚橋は、「あん時と今、何が違うか。もちろん年齢も違うしね、肉体も変わってきてる。ただ、唯一変わらないのは、唯一変わらないのはプロレスを盛り上げたいっていう、その気持ち。だからこれをね、どんだけ苦しくてもプロレスをまた盛り上げるんだっていうところをしっかり忘れずに、明日からまた頑張っていきます」と気持ちを新たに。襲撃してきたKENTAに対して「オレが挑発してんだから、勝ってんだから最後のシングルマッチ。ドンと構えていなさい」と通告するのも忘れなかった。

 一方、KENTAは「スポーツ新聞だかなんだかの記事見た? 見てないだろ。見とけよ! アイツ、何か次のステップに行くための何かこう、寄り道的な感じですっごいオレのことを軽く、すっごいオレのことを軽く扱ってんの! ええ? そんなん許さんよ。最低の男だな」と棚橋の発言に激怒。US王座挑戦権利証を争った際に、ブリーフケースを破壊されたことを蒸し返し、「オレがもうアレ使って挑戦して負けたから、もう終わり? いや、違うから。消せない過去ってあるから。わかる? わかる? わかる? わかんねぇだろ、お前! マジでどんどん行くから。マジでぶっ潰すよ棚橋! 弁償しろ、お前、マジで。ふざけんなよ」と怒りを爆発させた。

 KENTAが難癖をつけているだけにも思えるが、とにもかくにも遺恨が再燃。両者は明日(11日)の札幌・真駒内大会でもタッグマッチで激突する。



【棚橋の話】「帰ってきましたね。10年ぶりに、この真駒内にね。10年前はメインイベントでIWGPの選手権で、対戦相手バーナードで……ああ、そうか。あれから10年か。はぁ、早かったですけど、とても充実してましたし。この10年というのは本当にいいことばかりでしたね、はい。ただ、ここ2年間、ここ2年間でね、新日本だけじゃなくて日本全国が、いや、世界がね、大変な状況になってますけれども、やっぱり人間ね、どこかからエネルギーを得て、それはもう食べ物とかじゃなくてね。どっかからやる気だったり、モチベーションだったり、そういうエネルギーを得ないと、この状況、前進んで行くのが難しいと思う。でも、ボク今日、この会場に来て、いろんなこと思ったしね。“そうか、10年前はチャンピオンだった"って。そうか、あん時と今、何が違うか。もちろん年齢も違うしね、肉体も変わってきてる。ただ、唯一変わらないのは、唯一変わらないのはプロレスを盛り上げたいっていう、その気持ち。だからこれをね、どんだけ苦しくてもプロレスをまた盛り上げるんだっていうところをしっかり忘れずに、明日からまた頑張っていきます。あとKENTA。オレが挑発してんだから、勝ってんだから最後のシングルマッチ。ドンと構えていなさい。はい」


【試合後の田口&ロメロ】
▼ロメロ「カントク、調子はどうだ? 大丈夫か? 久しぶりに会えて嬉しいよ。(日本語で)オヒサシブリ」

▼田口「お久しぶり」

▼ロメロ「(日本語で)オヒサシブリ。今日はよくやってくれた。スゴイ」

▼田口「ベストコーチは君の方だ」

▼ロメロ「ありがとな。久しぶりに日本に来れた。タグチ、質問がある。それ(王冠)はなんなんだ?」

▼田口「アイ・アム・キング」

▼ロメロ「何のキングだ?」

▼田口「コーチ界のキングだ」

▼ロメロ「それは俺のパクリか? 俺はキング・オブ・スニーキー・スタイルだぞ。俺から盗んだのか?」

▼田口「違うよ、昨日買った。これで私もキングだ」

▼ロメロ「ならいい。これで2人ともキングだな! メガコーチズ復活だ。次のシーズンの準備はできてるか? 狙うは優勝だ。さて、俺たち"キングコーチ"が次に目指すは?」

▼田口「ジュニアタッグタイトル?」

▼ロメロ「俺は挑戦したくない」

▼田口「楽勝だって」

▼ロメロ「楽勝なわけがないだろ! 相手はファンタズモと石森だぞ! 簡単に取れるわけない。日本語で話してくれていいぞ」

▼田口「はい、すみません。今日からですよ、伝説ですよ。伝説、何でしたっけ? 簡単な英語ですよね。ハイ、忘れました。でも」

――レジェンド

▼ロメロ「LEGEND」

▼田口「はい、そうです。始まりです、今日から。始まりです。それからタッグとは別ですけど、KENTA! オイKENTA! 何発…何発、人のケツ蹴れば気が済むんだ、オイ! 3発までって決まってるだろうがっ! ケツを蹴っていいのは3発までだ!! 4発も5発も6発も7発も8発も9発も10発も蹴って、どうなると思ってる? 人のケツは。割れるでしょうがぁ、ケツが! もうちょっと人のケツのことを考えなさい! 今日のところは耐えられたけど、明日もう耐えられないかもしれないからな」

▼ロメロ「(日本語で)アシタ、アシタ」

▼田口「それだけはちゃんと考えておくように、はい。もうこれ以上蹴られたらギブアップだよ!」

▼ロメロ「ネバー・ギブアップだ!」


【KENTAの話】「(落ちていた田口のTシャツを踏みつけ、何度か床に叩きつけ)Tシャツ相手にこんな熱くなるヤツ見たことある? ちょ、マジで、ふざけんなマジで。棚橋、マジで、ふざけんなマジで。何アイツ。アイツの何か、どっかの、スポーツ新聞だかなんだかの記事見た? 見てないだろ。見とけよ! アイツ、何か次のステップに行くための何かこう、寄り道的な感じですっごいオレのことを軽く、すっごいオレのことを軽く扱ってんの! ええ? そんなん許さんよ。最低の男だな。ね。女のことああやって軽く、軽く扱っちゃって。いや、オレ女じゃねえけど。ね。女にもそういうことするタイプだよアレ。軽〜く。なにそれ? ふざけんなよマジで。お前、オレ、覚えていて欲しいけど、オレお前に勝ってるから。わかる? ねえ? ほんでオレ黙ってる。こんな小さいことは言っちゃいけないと思って別にもう触れないできたけど、ねえ? オレ(IWGP USヘビー選手件挑戦権利証の)カバン弁償してもらってないから。ええ? こんなこと今さらになって言ったら何かオレが凄いしつこい男で何かアレみたいな感じになっちゃうけど、何かなってるかもしんないけど、許せないから。弁償してもらってないから。いや、終わったらいいの? オレがもうアレ使って挑戦して負けたから、もう終わり? いや、違うから。消せない過去ってあるから。わかる? わかる? わかる? わかんねぇだろ、お前! マジでどんどん行くから。マジでぶっ潰すよ棚橋! 弁償しろ、お前、マジで。ふざけんなよ。ま、結局…久しぶりだな、これな。まあ結局オレが何が言いたいかっていうと、結局コロナ禍が始まってもう何か1年、2年近く経ってるけど、何も変わらない今のこの状況って何?ってこと。早く普通の生活に戻りたいって…」

【ファンタズモの話】「ジーザス! IWGPジュニアタッグのベルトはBULLET CLUBイチかわいい俺たち2人が守る。なんだ、このクソみたいなTシャツは? こんなの買う奴がいるのか? こんなのよりファンタズモのSLUMMER…いや、"SUMMER SLIME"Tシャツを買えよ。噛んじまった。俺のTシャツの方が何倍もイケてるだろ? (田口の)このTシャツなんか着たらバカみたいに見えるぞ。じゃ、俺は水分補給して、(タイトルマッチに向けて)パートナーの戦略を手伝ってやるか。今夜ボーンダディがジュニア2冠王に君臨する」

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