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7/17【新日本】Jr.タッグ戦へロッキーが聖地メインで熱闘ドロー 田口エセ関西弁締め「右足の秘密、暴いてやるよってに!」

『映画「ゴジラvsコング」Presents SUMMER STRUGGLE 2021』東京・後楽園ホール(2021年7月17日)
△ロッキー・ロメロvsエル・ファンタズモ△

 ロッキーが聖地・後楽園のメインで組まれたファンタズモとのIWGPジュニアタッグ前哨戦で熱戦ドロー。最後の最後にファンタズモのサドンデスを食らったものの、田口が「必ずドームでロッキーはんとわてがベルトを獲って,ファンタズモはんの右足の秘密を暴いてやります」とエセ関西弁で誓って締めた。

 7・25東京ドーム大会でのIWGPジュニアタッグ戦へ向けた前哨戦が幕開け。この日、シングルマッチ2試合による前哨戦が組まれた。まずは田口が生尻による丸め込みで石森を料理して先勝。試合後も田口がスティンクフェースで石森を蹂躙していると、そこへファンタズモが急行。田口の背中をかきむしったが、あわててやってきたロッキーがファンタズモと石森にトペコンヒーロを放って、そのままメイン開始となった。

 一進一退のせめぎ合いが続く中、先に流れを作ったのはロッキー。場外に転落したファンタズモめがけてエプロンからのダイビングニーを放ち、ファンタズモを抱え上げて左の肩口を鉄柱に叩きつける。手拍子に後押しされる中、ミドルキックで左腕を蹴りつけ、背中へのサミングでお返し。なおも左腕を蹴りまくり、ミサイルキックで狙い撃ちした。

 守勢に回ったファンタズモだったが、腰攻めで巻き返しに出る。場外戦に持ち込んでロッキーの腰をエプロン、フェンス、鉄柱に叩きつけて徹底攻撃。ロッキーをフェンス外に投げ飛ばしてのリングアウト勝ちは未遂に終わっても、コーナーからダイブして背中をひっかき、疑惑の右足でロッキーの腰にストンピングを連発。悲鳴を上げるロッキーをキャメルクラッチでひねり上げた。

 意地のエルボー合戦で互いに消耗する中、ロッキーが起死回生の飛びつきスイングDDTで反撃ののろしを上げた。「フォーエバー!」と叫んでの往復式串刺しラリアットを決め、飛びつき腕ひしぎ逆十字で捕らえる。ファンタズモがアンクルホールドで切り返しても、ジャンピングスピンキックで脱出。雪崩式フランケンシュタイナー、スライスロッキーと大技を重ねた。ファンタズモが張り手を連発しても、不敵な笑みを浮かべたロッキーは掌底連打、ローリングソバットでねじ伏せた。

 粘るファンタズモは2度目のスライスロッキーを食い止めると、パートナー・石森ばりのサイファーウタキで逆襲に転じる。ダイビングボディプレスを自爆させたロッキーは田口ばりのランニングヒップアタックで応戦。どどんは腰のダメージで決められず。それでもファンタズモのCRIIを阻止し、「バレッタ!」と叫んで元パートナーばりのデュードバスターを敢行した。

 残り時間は5分。ラリアットの打ち合いを制したロッキーがスライスロッキーを狙ったが、読んだファンタズモは背中へのサミング攻撃から旋回式ネックブリーカードロップで逆襲する。サドンデスはロッキーがスクールボーイで切り返し、首固め、逆さ押さえ込みと丸め込みを連発。ジャンピングニーをカウンターでさく裂させ、スライスロッキーを決めたが、ファンタズモもギリギリで肩を上げた。疑惑の右足でロッキーの足を踏みつけると、サドンデスを腹部にグサリ。スタイルズクラッシュも敢行すると、サドンデスの構えに入った。残りわずかとなったところでセコンドの田口がタオルを投入したが、それをキャッチしたファンタズモは不完全ながらサドンデスでロッキーの顔面を射抜いたが、ロッキーが2カウントで返したところでタイムアップを告げるゴングが鳴らされた。

 ロッキーとファンタズモの外国人対決は時間切れ引き分け。シングル前哨戦は挑戦者組の1勝1分に終わった。試合後、ファンタズモがサドンデスの構えに入ったが、キャッチした田口はオーマイ&ガーアンクルで捕獲。たまらずファンタズモが何度もマットを叩くと、石森が飛び込んでも田口はヒップアタックで返り討ちにした。

 「おい、石森はん、ファンタズモはん、あんた、おかしいやろ? ファンタズモはんの足、何か入ってますやろ? あんななるわけないやろ? ロッキーはんが。ドームでベルトと、そのファンタズモはんの右足の秘密、暴いてやるよってに。しっかり覚えときや。あんたらドームまでや。わてらがベルトを獲るんや」。バリバリの東北人にも関わらず、田口はなぜか関西弁でそうジュニアタッグ獲りを宣言した。戸惑う観衆に向かって「ロッキーはん無理やから私一人で締めますよってに。面白いことも言えず、すんまへん。でも必ずドームでロッキーはんとわてがベルトを獲って,ファンタズモはんの右足の秘密を暴いてやりますので、応援よろしくお願いします」と誓った田口は最後に「フォーエバー! 大好きでーす!」と叫んで後楽園大会を締めた。

【田口の話】「いらなかったかな、最後。いらなかったかもしれんけど、ちょっとロッキーはやっぱり最後に一発食らったらドームにも影響が出るから。止めたかったですよ。途中から明らかにおかしかったし。右足に何かあるでしょ? 右足に、右足に何かありますやろ? あのファンタズモの。ずっとずっとジュニア勢が苦しんできたファンタズモの右足。あれをワテがキング・コーチズの作戦で、しっかりドームで大勢の国民の皆様の前で、あの右足に何が隠されているのか暴いてやりますんで期待してください。何かないですか? 何もないですね。良かった、良かった」

※ロメロはノーコメント


【ファンタズモの話】「俺は1年かけて、ニュージャパン史上最も“STRONG STYLE"なスーパーキック、サドンデスを生み出した。そして数々の試合で完璧でミスのないキック、このスーパーキックを使ってきた。だから“メイビーデス"ではない、"サドンデス"と呼んでいる。毎回100%の威力で相手を急死(サドンデス)させてきた。今夜、試合時間残り10秒でこのキックが繰り出すつもりが俺としたことが蹴る部分を誤った。クソ! なんでこんなミスを犯してしまったんだ? だがチャンピオンでもミスることはある。それに失敗こそチャンピオンをさらに強くさせる。しかも、たかがコーラクエンホールの試合の一つだ。これで終わったわけでもない。俺はSUPER J-CUP優勝以来、今日までずっとパーフェクトだった。エル・ファンタズモ、ヘッドバンガー、BULLET CLUBイチのカリスマは…今日を最後にもう二度とサドンデスを失敗することはないとここで誓う。決着はトーキョードームでつける」

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