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7/24【新日本】名古屋へ石井快勝も屈辱 棚橋「決意決まった」、KENTAは解説・柴田も挑発

『映画ゴジラvsコング Presents SUMMER STRUGGLE in OSAKA』エディオンアリーナ大阪第1競技場(2021年7月24日)
○石井智宏&棚橋弘至&矢野通vsKENTA&EVIL&高橋裕二郎×

 あす(24日)名古屋大会のスペシャルシングルマッチ「棚橋vsKENTA」「石井vsEVIL」に向けた最後のダブル前哨戦で石井が快勝したものの、試合後の無法襲撃に遭って屈辱。棚橋は「決意が決まりました」と“在り方"を見つめ直し、KENTAはTV解説に決まった柴田勝頼を挑発した。

 6人タッグ王座戦から遺恨が拡大した石井とEVIL。赤ブリーフケース破壊の恨みを蒸し返して遺恨が生まれた棚橋とKENTA。名古屋シングル2試合に向けて、それぞれが大阪で最後の火花を散らした。

 棚橋とKENTAが相譲らずの攻防をみせれば、石井は介入してきたディック東郷をリングに引きずり込んで、宣言通りに“二人まとめて"相手にする気概をみせる。最後は乱戦を抜けた石井が、棚橋のスリングブレイド→垂直落下式ブレーンバスターの連係で裕二郎を粉砕してみせた。

 名古屋へ向けて改めて存在感を示した石井だったが、試合後には東郷のスポイラーズチョーカー、EVILのイス攻撃の無法襲撃に屈して屈辱の大の字。結果として石井とEVIL(with東郷)も、それぞれの流儀で相譲らずの結果となった。

 一方でKENTAから熱量不足を指摘され「今を生きろ」「名古屋では本気の棚橋が見たい」と要求されていた棚橋は、「棚橋はこれからどうしていくんだ? レスラーとして、どう生きていくんだってところを、もう一度ね、みんなに見てもらいたい。正直言うとね、ここ何年か、集中はしてたけど、自分でどっか言い訳探してたかな。ヒザも悪いしとか、ふらふらした感じだったけど、遅ればせながら、ようやく、決意が決まりました」と在り方を見つめ直しながら、心根で覚悟を固めた。

 「棚橋vsKENTA」のTV解説は両雄と縁深い柴田が務める。これに反応したのはKENTAで、「柴田の勝頼、来るらしいじゃん。ずいぶん偉くなったな、解説だなんて。コーチで、アメリカでコーチやって、解説やって、なんだずいぶん偉くなったな。それとも、現れることでなんかキャーキャー言われたいの? なんかチヤホヤされたいの? お前に俺、解説される筋合いなんかないから」と“挑発"しつつも、「柴田がいて、棚橋がいて。面白そうじゃん、名古屋。俺と棚橋、現在地を確認する試合、熱い試合になると思うよ」と見据えた。


【棚橋の話】「いよいよ明日ですね。ようやくね、KENTA選手にも、口では言わないかもしれないけどね、こう日々の闘いの中で、熱量が上がってきてるのは肌で感じるから。そしてね、今やっぱ俺、スゲエ燃えてますよ。俺はね、ほんとに今まで“百年に一人の逸材"といってますけど、自分のことを凄いと思ったことは一度もなくて。まあでも、凄いことはやってきたんだなという自覚はあります。ただ、今この状況で、そんなものはあんまり意味がなくて、これからどうしていくかっていうところが、僕だけじゃなくて、日本にいる、いや世界のね、みんなに求められてることだから。これからどうしていくんだ? 棚橋はこれからどうしていくんだ? レスラーとして、どう生きていくんだってところを、もう一度ね、みんなに見てもらいたい。よしっ……。正直言うとね、ここ何年か、集中はしてたけど、自分でどっか言い訳探してたかな。ヒザも悪いしとか、ふらふらした感じだったけど、遅ればせながら、ようやく、決意が決まりました」

※石井&矢野はノーコメント

【EVILの話】「(※東郷を従えて引き揚げてきて)オイいいか、石井、テメエ、リングで最後に寝てるのはお前だからな。よく覚えとけ。(※東郷に向かって)よし、行くぞ」

【KENTAの話】「まあいよいよ、明日。まあ明日……(※集まったカメラマンに座るよう促して)まあ明日だよ。名古屋。名古屋。名古屋ってあれじゃん。いい意味で田舎じゃん。名古屋っていい意味でなんもねえじゃん。名古屋のヤツっていい意味でバカばっかりじゃん。ただの悪口なのに、“いい意味で"ってつけることで、だいぶ柔らかくなるよね。そんな話はどうでもいいんだよ! 毎晩、俺が寝ようとすると、頭にあの、あの、あの鞄の壊されたシーンが鮮明に。寝ようとすると、ハッてなるんだよ。毎回。毎晩。耳を澄まして。耳を澄まして、ほら。聞こえない、ほら? 鞄くんの声が? ほらほらほら、今。聞こえた? 聞こえねえだろ? 俺にははっきり聞こえるよ。『棚橋のことやっつけて』って、結構、普通のこと言ってたよ。マジで。ほんで、あいつは過去の話も、なんかいろいろしてるよ。なんかしら、どうだったどうだったって。で、それは人間生きてりゃ、いい過去も悪かったこともいろいろあるよ。でも、大事なのは今じゃん。そのよかった過去、悪かった過去、全部ひっくるめて、それを含めてなんか、もっといい今で上書きしていくしかないじゃん、人生。ねえ? だから明日の名古屋は、そういう意味で、今現在の、現在地の、俺たちの現在地を確認するような、そんな闘いになるんじゃない? その上で絶対勝つけど。ほんで、それから、解説。解説になんか、柴田の勝頼、来るらしいじゃん。ずいぶん偉くなったな、解説だなんて。コーチで、アメリカでコーチやって、解説やって、なんだずいぶん偉くなったな。それとも、現れることでなんかキャーキャー言われたいの? なんかチヤホヤされたいの? お前に俺、解説される筋合いなんかないから。かといって、解説されない筋合いも特にないんだけど……。柴田もいるのか。柴田がいて、棚橋がいて。面白そうじゃん、名古屋。これを見てるお前ら。いつこれを見んのか知らない。明日の試合前なのか、試合後なのか、いつなのか知らないけど、明日、俺と棚橋、現在地を確認する試合、熱い試合になると思うよ。(※立ち上がろうとしながら)で結局、俺が何が言いたいかっていうと……俺、名古屋人のこと、いい意味で嫌いってこと……」

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