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7/29【ストロングスタイル】刺激的初遭遇 竹田が船木に惜敗も再戦熱望

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.11〜初代タイガーマスク40周年記念第2弾〜』東京・後楽園ホール(2021年7月29日)
○船木誠勝vs竹田誠志×

 竹田が船木との初遭遇に敗北。雪辱を誓って「船木誠勝をぶっ倒すぐらいの練習をして、もう1回シングルにこぎ着けますよ」と再戦を見据えた。

 セミファイナルで好カードが実現。元UWFの船木と、田村潔司主宰のU-FILE CAMP出身でデスマッチファイターの竹田による正真正銘の初遭遇だ。

 竹田は凶器のハサミ持参で登場。レスリング仕込みのタックルで飛びついた竹田はテイクダウンに成功したが、船木の強固なディフェンスの前に攻撃へ移れない。それでもヒザ十字固めを仕掛けたが、船木は極めさせず上になってマウント状態に。竹田の左腕を相手の首に引っかけて肩固めを狙う。阻止した竹田はアキレス腱固めを仕掛けたが、船木がアキレス腱固めを極め返してもん絶させた。

 スタンドに戻ると船木がローリングソバット、コーナーに追い込んでのミドルキック連打と打撃で攻勢に出る。竹田も蹴り足をキャッチし、ローリングソバットで逆襲。船木の串刺しハイキkックもエプロンに出て回避すると、ロープ越しのショルダーアームブリーカーをお見舞い。そのまま得意の場外戦に持ち込んで鉄柱に叩きつけ、高速ブレーンバスターで投げつける。さらにイスで殴りかかったが、船木が回避して鉄柱に誤爆した。

 ミドルキックでねじ伏せた船木はリングに戻ってもミドルキック連打、ランニングローキックで追い討ち。チキンウイングフェースロックで捕らえる。そのままハイブリッドブラスターの構えに入ったが、阻止した竹田は張り手をお見舞い。船木も掌底で応戦し、激しい殴り合いとなったが、ジャーマンで投げた竹田がランニングニーをぶち込む。すかさずハイブリッジのジャーマンスープレックスホールドで追い討ちをかけ、2カウントで返されると同時に腕ひしぎ逆十字で捕らえた。

 すると船木は体を入れ替えて逃れ、腕ひしぎ逆十字で逆捕獲。竹田が体を起こして逃れようとしたところを三角絞めに移行すると、再び腕ひしぎ逆十字に持ち込んで竹田からギブアップを奪った。

 緊迫感あふれる戦いは船木が貫録勝ち。惜しくも敗れた竹田は船木と向き合うと、深々と一礼してから人差し指を立てた。もちろん再戦希望の意思表示だ。凶器を持参しながら「真っ向からレスリング、グラウンド、打撃、そこで勝負したかった」との思いで船木の土俵で戦ったが惜敗。「(船木が)『長年の全てをぶつける』って言ってたけど、その意味がわかった気がする。しかも、全てと言うわりには、全て出しきってねえぞ、あの人。年齢的にはオッサンかもしれないけど、ちょっと規格外のオジサンだね」と船木の強さに脱帽するしかない。

 だが、これで火が付いた。「デスマッチと比べたら8:2ぐらいだけど、正直。でも、やっぱり俺の中に眠る格闘技の技術だったり、田村潔司、上山龍紀から学んだこと、そういうのがちゃんと根付いているから」とバックボーンの大きさを再確認した竹田は「船木誠勝をぶっ倒すぐらいの練習をして、もう1回シングルにこぎ着けますよ」と再戦を熱望。一方で「興味あるんだったら、デスマッチに船木誠勝来いって。イスの1つぐらい受けろ」と自身の土俵へ誘っていた。

【試合後の竹田】
▼竹田「ああ、クソ! なんだ、あれは? 最初から凶器持ち込んだけど、そんなの端からやるつもりなかったよ。真っ向からレスリング、グラウンド、打撃、そこで勝負したかったけど、やってきたことというか、『長年の全てをぶつける』って言ってたけど、その意味がわかった気がする。しかも、全てと言うわりには、全て出しきってねえぞ、あの人。年齢的にはオッサンかもしれないけど、ちょっと規格外のオジサンだね。悔しい。『思い出作りにはしたくない』って自分で言ったけどさ、俺はもうこれを機に1回スイッチ入っちゃったかな。船木誠勝をぶっ倒すぐらいの練習をして、もう1回シングルにこぎ着けますよ」

――こういう戦いは久しぶりだと思うが、改めてかつてのバックボーンが見えた

▼竹田「最初から格闘技を嫌いでやってたわけじゃないし。もちろんデスマッチと比べたら、8:2ぐらいだけど、正直。でも、やっぱり俺の中に眠る格闘技の技術だったり、田村潔司、上山龍紀から学んだこと、そういうのがちゃんと根付いているから。これは嘘つけないことだから。これが自分の武器にもなっているし、デスマッチの。だから、もうちょい上を見て。下じゃねえよ。船木誠勝、もっと上だよ。あの人、ヒクソンとかとやってるんだろ? もっと上を目指して、もっと技術つけますよ。あと、興味あるんだったら、デスマッチに船木誠勝来いって。イスの1つぐらい受けろ、コラ。クソ」

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