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8/27【新日本】王者イーグルス「不発弾」ヒロム撃沈宣言 ワトを貫禄の熱闘撃破

『映画「ゴジラvsコング」Presents SUMMER STRUGGLE 2021』東京・後楽園ホール(2021年8月27日)
○ロビー・イーグルスvsマスター・ワト×

 IWGPジュニア王者のイーグルスが、ノンタイトル戦でワトを熱闘撃破。“TIME BOMB"高橋ヒロムの挑戦を受ける9・5メットライフドーム大会へ「今のTIME BOMBは不発弾。スナイパーがアイツを撃ち落とす」と貫禄の迎撃宣言を放った。

 ヒロム復帰戦がメインに据えられたこの日の後楽園大会。現王者イーグルスはセミファイナルでワトとのノンタイトル戦に臨んだ。

 “後見人"天山広吉とともに現れたワトは、千載一遇のチャンスに発奮。のっけからイーグルス相手に目まぐるしい攻防を展開して王者を押し込み、場外戦でも気迫のファイトをみせた。

 冷静なイーグルスもワトの蹴りを鉄柱に誤爆させて足殺しで流れを作ったものの、まだまだワトは止まらない。ドロップキックでイーグルスを場外へと追いやるや、迷わずトルニージョで宙を舞い、ソバットやブラジリアンキック、トラースキック…と得意の蹴り技ラッシュへ。さらには天山譲りのTTDを狙った。

 イーグルスも打たせない。逆に後頭部エルボーで動きを止め、スワンダイブ式の低空ドロップキックを放つや、必殺のロン・ミラー・スペシャルへ。

 それでも必死にロープを手繰り寄せたワトは、見下してくるイーグルスの蹴り足を泥臭くキャッチするや、キャプチュードを発射だ。続けざまにソバットを繰り出し、目まぐるしい蹴り技の応酬に発展しても、旋風脚で競り勝ってみせる。そして今度こそのTTDで突き刺し、コーナー最上段からの必殺RPP(スパイラルタップ)で勝負をかけた。

 だが、イーグルスも避けて自爆を誘う。なおもワトは丸め込みをキックアウトしてハイキックを叩き込んだが、崩れないイーグルスも読み合いに持ち込んで得意のターボバックパック発射に成功だ。肩を上げられても鋭いトラースキックをぶち込み、ヒザへの450°スプラッシュ→ロン・ミラー・スペシャルにつなぐ黄金パターンに持ち込んでギブアップを奪ってみせた。

 熱闘の末に、最後はイーグルスが貫禄勝ち。ベルトを見せつけて王者の力を誇示したうえで、握手を交わしてワトの健闘を称えた。バックステージでは「タイトルマッチ並みにキツかった」と振り返ったものの「今日のお前には驚かされたけど、ベルトを巻きたいならもっと強くならないといけない。もっと頑張れ」とワトにメッセージを送った。

 9・5MLドーム大会では、この日のメインで復帰したヒロムの挑戦を受ける。「今日のコーラクエンは満員だ。チャンピオンの俺では埋めることができなかった」とヒロムの人気は認めた“スナイパー・オブ・ザ・スカイ"は、「でも期待が高まってる中、メットライフドームでおまえが俺に負けたら多くのファンがショックを受けるだろうな。今のTIME BOMBは不発弾だ、チクタク…何も発射しない。スナイパーがアイツを撃ち落とす」と堂々の完全迎撃宣言を放った。

【イーグルスの話】「タイトルマッチ並みにキツかった。でも、今日でアイツはこのビッグマッチに相応しいだけの実力があるってみんなが認めてくれただろう。アイツはこれからもっとビッグになると思う。だから握手を求めた。でも、アイツはやっぱり真っ直ぐこのベルトだけを見ていた。だけどワト、お前にはまだ挑戦させない。今日のお前には驚かされたけど、ベルトを巻きたいならもっと強くならないといけない。もっと頑張れ。ちゃんとレジェンド、テンザンの言うことを聞くんだぞ。先輩のアドバイスは素直に受け入れろ。そうすれば少しずつでも確実に強くなれる。でも今はまだお前はこのベルトに挑戦できる器ではない。でも俺だってちょっと前まではまだまだだった。去年のSUPER Jr.でお前に負けた借りが今日返せた。これでもう思い残すことなく前に進める。TIME BOMBの復帰だな。今日のコーラクエンは満員だ。チャンピオンの俺では埋めることができなかった。でも期待が高まってる中、メットライフドームでお前が俺に負けたら多くのファンがショックを受けるだろうな。今のTIME BOMBは不発弾だ、チクタク…何も発射しない。スナイパーがアイツを撃ち落とす(聞こえてきた高橋ヒロム入場曲の口笛を吹きながら控室へ)」


【試合後のワト、天山】
▼ワト「弱音を吐くのは、あんま好きじゃないけどさ。敗因になったのは、たぶんポールを、ポール蹴っちまったことかな。ウン。あれからね、ちょっと苦しんだかな」

▼天山「大丈夫か? 足? あぁ、ちょっとヒネったな」

▼ワト「あぁ……」

▼天山「いや、もうあんなんね。最後、決められたけど。そんなんで、あれだけで終わりちゃうんやから。こんなチャンス貰って、いい舞台で結果出したかったけど。これはしょうがないよ。勝負は時の運って言うしね。これからまだまだ、まだまだチャンス獲りにいけよ。やるしかないよ。自分が思ってるほどね、悪い試合じゃない。ただ、最後に自分のペース、持って行かないと。まぁ、しょうがない。次、頑張ろう。ウン」

※先に控室へ

▼ワト「これでグランドマスターの道、IWGPジュニアの道、ふさがった。ふさがれた…わけではない。だから迷っても、それが迷い道をしても。それが道となってグランドマスターへの道、それに繋がっていくんじゃないか。俺は信じて。今の道を一歩づつ、この足で歩んで。そして、IWGPジュニアヘビー級への、挑戦への道にまた歩んで、前を向いて、進んでいきたいと思っています。ロビー・イーグルス、まだ! 俺たちの対決。向こうが俺のことをライバルとか思っているかは知らねぇけどさ。俺はIWGPジュニアヘビー級、チャンピオンになる前から、SUPER Jr.で闘った時から意識してるよ。どこからか来た外国人、生え抜きの俺が叩きのめす。1対1、引き分けだ。ウン。1対1でまだ決着はついていない。どっちかが勝ち越すまで、俺はお前を追いかけて、その暁にはベルトも捉えてやる」

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