プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

9/4【新日本】“金狼"復活の矢野がKOPW奪回 刺傷脅迫でオーエンズが「I Quit!」

『WRESTLE GRAND SLAM in METLIFE DOME』埼玉・メットライフドーム(2021年9月4日)
「KOPW 2021」争奪戦 NO-DQ I QUIT MATCH ○矢野通vsチェーズ・オーエンズ×

 “金狼"を復活させた矢野が、ハサミを持ち込んでオーエンズを刺傷脅迫。「I Quit!」の言葉を引き出し、KOPW王座を奪回した。

 矢野は昨年8月のタイトル設立以降、無敗でKOPW王座を死守してきたが、7・25東京ドーム大会でのニュージャパンランボーでついに陥落。オーエンズに王者の証であるトロフィーを奪われてしまった。即奪還をアピールし、両者のタイトルマッチが決定。矢野が提案した「反則裁定はなしで、決着はマイクを使用して相手に『ギブアップ』と言わせた場合のみ」という特殊な形式“NO-DQ I QUIT MATCH"ルールで対戦した。

 試合に向けて、オーエンズは「G・B・H時代のヤノで来い」と要求していたが、矢野は金髪の“金狼"に変貌して登場。コミカルな動きは封印し、いきなり場外乱闘から幕開けした。序盤からゴミ箱を投入した矢野は、オーエンズに被せると、そこを番傘で殴打。ロープを使って首を絞め上げてギブアップを迫った。

 しかし、オーエンズもゴミ箱へのブレーンバスター、鉄柱を使っての足4の字固めと反則攻撃を巧みに使って応戦。テキサスストラップで矢野の両手を縛り、場外から鉄柱に吊り上げて自由を奪うと、竹刀で全身を痛打する。リングに戻ると、今度はラダーを投入。エプロンと鉄柵の間にラダーで橋を架け、そこめがけてブレーンバスターを狙うが、矢野はなんとか阻止した。

 粘る矢野は別のラダーを持ち込んでオーエンズの顔面を打ち抜き、エプロンのラダーに衝突させて大ダメージを与える。床直撃のパッケージドライバーもキッチリと防ぐが、自ら場外に設置したテーブルの上で、パッケージドライバーを食らってしまうと暗転。虫の息となったところで、鉄柵に手錠で固定され、テキサスストラップをムチのように使うオーエンズにしつこく暴行された。

 それでもギブアップは徹底して拒否。オーエンズが目を逸らしたスキに、手首のテーピングをはぎ取って隠し持っていた手錠の鍵を取り出し、脱出に成功する。気づかないオーエンズはバットを振り上げたが、矢野は金的攻撃で鎮圧。オーエンズの両手首を手錠で固定し、リングに押し入れると、鍵を客席に投げ捨てる。そして、お返しとばかりにテキサスストラップで激しく痛打。ストラップで首を絞め上げると、リング上にテーブルを設置し、鬼殺しで叩きつけた。テーブルは衝撃音とともにへし折れる。

 「終わりだ!」と叫んだ矢野は、手錠でオーエンズをロープに固定。逃げられない状況に追い込むと、ハサミを投入し、かつて若手選手の髪の毛を刈る凶行に出た“バーバー矢野"と化して、オーエンズに迫る。オーエンズはツバを吐いて抵抗すると、矢野は狂気の暴走。目にハサミを突き刺そうとすると、たまらずオーエンズは「I Quit!」とギブアップの意思表示を見せ、矢野が勝利した。

 かつての凄みと狂気をあらわにした“金狼"矢野が刺傷脅迫でオーエンズを降参させて、虎の子と言えるKOPW王座奪回。試合後もカメラの前にハサミを突きつけて、不敵な表情を見せると、「チェーズ・オーエンズ、オイ! テメェなぁ、そのぐらいの肝っ玉でなぁ、俺様にケンカ売ろうなんてなぁ、100万年早いんだ、いや、100億年早いんだ、バカヤロー! テメェ、ふざけんな! KOPW、ナメてたらな、テメェ痛い目見るぞ、コノヤロー!」とオーエンズに罵声を浴びせていた。

【矢野の話】「(※イスには座らず、手に持ったハサミをテレビカメラのほうにに突きつけながら)オイ、お前らよく聞け! チェーズ・オーエンズ、オイ! テメェなぁ、そのぐらいの肝っ玉でなぁ、俺様にケンカ売ろうなんてなぁ、100万年早いんだ、いや、100億年早いんだ、バカヤロー! テメェ、ふざけんな! KOPW、ナメてたらな、テメェ痛い目見るぞ、コノヤロー!」

【オーエンズの話】「(※フラフラとインタビュースペースにたどり着くと、ヘナヘナと床に座り込んで机に寄りかかり、弱々しい声で)ヤノ……お前、頭おかしいのか!? 目玉を取られるところだった! これで終わったと思ったら大間違いだ! だが、今の俺が目指すはもっと大きな舞台だ、数週間後の…。ヤノ…このクレイジー野郎が!」

プロ格 情報局