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9/5【新日本】ヒロム届かず…イーグルス完勝V1 デスペと再戦&ジュニアタッグ挑戦へ

『WRESTLE GRAND SLAM in METLIFE DOME』埼玉・メットライフドーム(2021年9月5日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ○ロビー・イーグルスvs高橋ヒロム×

 ヒロムの猛攻をしのいで、イーグルスがヒザ攻めで完勝し、ジュニア王座V1。前王者・デスペラードとの再戦と、タイガーマスクと組んでのジュニアタッグ王座挑戦が決定的となった。

 ヒロムは8・27後楽園大会で大胸筋断裂の負傷から半年ぶりに復帰。返上したIWGPジュニア王座を取り戻すべく、王者・イーグルスとのタイトルマッチに駒を進めてきた。イーグルスは7・25東京ドーム大会でデスペラードを破り、涙の初戴冠を果たしたばかり。まだチャンピオンとしての経験は浅く、復帰直後とはいえ、ヒロムの牙城を崩すのは容易ではないと思われていたが、その成長速度は想像を超えていた。

 スピーディな先制争いからイーグルスがトペコンヒーロで先制。得意のロン・ミラー・スペシャルにつなげるべく、左足をピンポイントで攻めていく。しかし、ヒロムも引かず。エプロンから場外めがけてミサイルキックを発射すると、早くも大技攻勢に。ファルコンアロー、コーナーへのフロントスープレックスでチャンスを掴んだ。

 しかし、イーグルスはヒザへの619、スワンダイブ式低空ドロップキックで左足を狙い撃ちにすると、ロン・ミラー・スペシャルに捕獲。一転してヒロムは悲鳴を上げる。止まらないイーグルスはアサイDDT、さらにはハイキック、トラースキック、ジャンピングハイキックを3連発でたたみかけた。

 ベルト奪回に執念を燃やすヒロムは、左ヒザの痛みに苦しみながらも、コーナーめがけてのデスバレーボム、サンセットフリップパワーボムで逆転。側頭部へのドロップキック、投げ捨てジャーマン、ラリアットと猛ラッシュに。トラースキックで的確に顔面を射抜くと、ビクトリーロイヤルがさく裂。イーグルスが反撃を試みても、強引にTIME BOMBを繰り出した。それでも王者が沈まないとみるや、強烈なラリアット、急角度のリバースDDTとエグい攻撃を連発する。

 一方的な時間が続いたが、イーグルスはTIME BOMBIIだけは食らうまいと猛抵抗。ヒロムの雪崩式カサドーラをギリギリで踏ん張ると、左ヒザにドロップキックを突き刺してコーナー上に足止めし、雪崩式ターボバックパックで勝機をこじ開ける。すかさずヒザめがけて450°スプラッシュを投下。悲鳴を上げるヒロムをロン・ミラー・スペシャルに再び捕獲した。ヒロムは必死にロープを目指すが、イーグルスは一旦技を解いて、ヒザにニードロップを連発すると、自身の全体重を乗せるようにして絞めに絞める。ヒロムは「クソ!」と叫びながらついにギブアップ。イーグルスが初防衛に果たした。

 ヒロムの大技ラッシュを耐えきったイーグルスが得意のヒザ攻めを執念で完遂して激勝。必勝パターンに持ち込んでヒロムを撃破し、急成長を遂げたその実力をビッグマッチで知らしめた。敗れたヒロムは場外でマットを叩き、悔しさを爆発させると、入れ代わるように前王者のデスペラードがリングに登場する。

 デスペラードは「この間、負けたばっかりで何しに来てんだっていうのはわかってんだよ、そんなことは俺だってな」と自嘲しつつも、「このままG1が発表されて、ジュニアの話題が何にもないまんま終わって、俺たちの存在が忘れ去れるようなことがあっちゃいけねえんだよな」とジュニアヘビー級としてのプライドをあらわに。その上で、英語でイーグルスにリマッチを要求。交換条件として、この日、金丸と奪取したばかりのIWGPジュニアタッグ王座への挑戦を提案すると、イーグルスはパートナーにタイガーマスクを指名し、対戦を受諾。日本語で「ワタシハアナタヲタオシマス」と宣戦布告した。

 バックステージでは「お前はジュニアの力を見せたいっていつも言ってるが、お前の力の強さはヘビー級並みだよ。お前ほどの力で俺にかかってくるやつは今までいなかった。それにお前のそのクレージーさは他の誰にも真似できない。お前は毎試合リングで文字通り全てを捧げ勝負に挑んでる。そこがお前のいいところで俺は好きだ」とヒロムにメッセージを送ったイーグルスは、「でも今日俺はお前に勝って、このベルトに恥じないチャンピオンだと証明した。だから、ヒロムさん、サンキュー。もう大きなケガをしないよう十分に気をつけてくれ。だって俺はこれから何度でもお前と戦っていきたいと思ってるから」と再戦も視野に入れた。

 ジュニア王座の次期防衛戦、そして、ジュニアタッグ王座への挑戦が決定的となり、2冠獲りの好機を掴んだイーグルスは「『SUPER Jr. TAG LEAGUE』でもかなりいいところまで結果を残せたしな。しかも次はリーグじゃない、1回勝てばベルトを獲れる。デスペラード&カネマル組にはリーグで1勝してるし、次も絶対に勝てる。そしてシングルとタッグのジュニア2冠王としてこれまで一度も見せたことのないロビー・イーグルスの戦いを築いていく」と気合いを入れていた。


【イーグルスの話】「感情が込み上げてくる…。ネットでファンの予想を見る限りでは大多数がヒロムが勝つって言ってた。デビューしてからずっとそうだった。いつも『ロビー・イーグルスはいい選手だけど何かが足りない』って。でも今日の結果を見てもまだ同じことが言えるか? これでもまだ俺をチャンピオンとして認めないファンがいるか? もしそうなら彼らは単純に俺が嫌いなんだろう。それなら仕方ない。俺にはどうにもできない。彼らが俺を応援しようがブーイングを送ろうが、純粋にプロレスを楽しんでくれさえすれば、俺は幸せだ。そして今日俺は宣言通りチャンピオンとしてベルトを防衛した。背中も首もボロボロだ。明日からしばらく休みで助かった。じゃあ乾杯の時間だ。(※ZIMAを開けると)もう靴に注いだりしないから、大丈夫だ。それに新たなベルト(タッグ)の可能性まで見えてきた。ヒロム…まず初めに…(※ZIMAを一口呑んで)キツかった。お前はジュニアの力を見せたいっていつも言ってるが、お前の力の強さはヘビー級並みだよ。お前ほどの力で俺にかかってくるやつは今までいなかった。それにお前のそのクレージーさは他の誰にも真似できない。お前は毎試合リングで文字通り全てを捧げ勝負に挑んでる。そこがお前のいいところで俺は好きだ。でも今日俺はお前に勝って、このベルトに恥じないチャンピオンだと証明した。だから、ヒロムさん、サンキュー。もう大きなケガをしないよう十分に気をつけてくれ。だって俺はこれから何度でもお前と戦っていきたいと思ってるから。俺にベルトを獲られた男がリングに上がってきたな。アイツの手、骨折しててもおかしくない。俺だってアイツがベルトを獲った瞬間に挑戦宣言をしてるから、これでおあいこだな。まあ、俺のほうはビデオメッセージだけで実際には登場してなかったが。でもお前がIWGPジュニアタッグのベルトを懸けるって言ったからには受けないわけにはいかない。なんだか俺とお前は不思議とギブアンドテイクの関係で成り立ってるのかもな。だから、礼を言うよ。リングでも言ったがもう一度言う。お前の挑戦を受ける。パートナーはもちろんタイガーマスクだ。『SUPER Jr. TAG LEAGUE』でもかなりいいところまで結果を残せたしな。しかも次はリーグじゃない、1回勝てばベルトを獲れる。デスペラード&カネマル組にはリーグで1勝してるし、次も絶対に勝てる。(次の防衛戦で)そしてシングルとタッグのジュニア2冠王としてこれまで一度も見せたことのないロビー・イーグルスの戦いを築いていく。俺とパートナーは20歳近く年が離れてるけど、彼は他でもないレジェンドだ! フライング・タイガーズが次期IWGPジュニアタッグチャンピオンだ! シングル、タッグ、どっちが先でも構わない。そこはデスペラードが決めればいい。でもタイトルマッチまでに万全のコンディションに戻してくれよ。(前回の)トーキョードームを超える戦いをぶつけてきてくれ。その上で俺はこのZIMAのボトルのようにお前をクシャッと潰す。(※ZIMAを飲み干すと)お前はこのスナイパーに降伏するんだ。アリガトウゴザイマシタ。1本もらってくよ(※と、置いてあったZIMAの残りを一本持って控室へ)」

【ヒロムの話】「(※ヨロヨロとインタビュースペースに着くと、机の前に倒れ込んで)ジュニアと、ヘビーの違い、見せれたか? 見せれてねぇだろ! アーッ! クソーッ! クソー、クソー、クソー、クソーッ! ダメだーっ! 俺はダメだーっ! クソだ! 俺なんてダメだ! 俺なんて結局なんもできねぇんだよ、クソーッ! アーッ! なにやってもダメだ! なにやっても説得力のない俺! アーーーーーッ! アー! アー! アー! (※叫びながら顔を上げ、体を起こすと)これが! 俺の! 立ち直り方だよ! 俺はクソだ! 俺はクソなんだよ! 負けて、結局なんも変えられなかった! ジュニアとヘビー、違い、なにを見せれた? (※机の前に座り込んで)分からない! 俺にも正解は分からないし、なにしたらいいかも分からない! でも! 今日は勝たなきゃいけなかった。でも負けた! (※立ち上がりながら)こうやって吐いて、俺は、次に向かうんだよ。いつも通りだ。こっから、這い上がってやんだよ。俺は凄いぞ。俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い! 俺は、夢を叶えるんだよ。ジュニアで、すげぇもん見せてやる。ジュニアとヘビー、その違い、分からせてやる。俺は凄いんだ。俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い! 俺は凄い……(※と、繰り返しながら控室へ)」

【デスペラードの話】「というわけで、次のチャレンジャーはワタクシでございます(※チャンピオンのために用意されていたZIMAを3本、勝手に取って控室へ)」

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