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9/5【新日本】“疑惑シューズ"でパンチさく裂 デスペ&金丸がジュニアタッグ奪回

『WRESTLE GRAND SLAM in METLIFE DOME』埼玉・メットライフドーム(2021年9月5日)
IWGPジュニアタッグ選手権試合 ○エル・デスペラード&金丸義信vs石森太二&エル・ファンタズモ×

 “疑惑のシューズ"を手にはめたデスペラードのパンチがファンタズモにさく裂。強烈すぎる一撃で勝利を掴んだデスペラード&金丸が5ヵ月ぶりにジュニアタッグ王座を奪回した。

 デスペラード&金丸は『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2021』の最終公式戦(8・17後楽園大会)でIWGPジュニアタッグ王者の石森&ファンタズモと激突。凶器が仕込まれていると噂のあるファンタズモの右足から放たれたサドンデス(トラースキック)でデスペラードがKOされながらも、金丸が金的攻撃から石森を丸め込んで逆転勝利を挙げた。リーグ戦制覇を果たしたデスペラード&金丸はタイトル獲りに動き、メットライフドーム大会で再び両チームが対峙することに。この日の戦いもファンタズモの右足が試合の焦点となった。

 ゴングを待たずに奇襲したデスペラード&金丸は、ファンタズモの左足に一点集中攻撃を浴びせたものの、その後は王者ペースに。デスペラードが捕まり、背中や胸板、顔面などを何度もかきむしられると、股間を踏みつけられた。ラフファイトだけでなく、石森のスライディングジャーマンなど正攻法でも追い込まれ、ローンバトルが長時間続く。

 しかし、金丸にタッチが渡ると抜群の上手さを発揮。テクニックを駆使して孤軍奮闘する。合体コードブレイカーやファンタズモのダイビングセントーンを食らってしまうが、序盤で攻めたファンタズモの左ヒザを足4の字固めに捕らえて応戦。体力を回復させたデスペラードにタッチを渡すと、金丸のニークラッシャー、デスペラードのヒザ裏へのスライディングエルボーが連続してさく裂し、すかさずデスペラードはマフラーホールドに捕らえた。

 追い込まれたファンタズモは疑惑の右足で流れを一瞬にして変える。デスペラードのつま先を踏み、腕を蹴りつけ、みぞおちにトラースキックをぶち込むと、掟破りの逆ピンチェ・ロコを強行。さらに、石森のサイファーウタキ、ファンタズモのダイビングボディプレスが立て続けにさく裂した。石森は金丸を三角飛び式ケブラーダで場外に足止め。「ファンタズモ、行け!」とゲキを飛ばす。

 左足に大ダメージを負うファンタズモは、サドンデスを放つには軸足が心許ないと考えたのか、右足のシューズを脱ぎ、それを手にして殴りかかることを選択。しかし、これが仇に。避けたデスペラードはロコモノ(ストレートパンチ)でファンタズモを殴り倒すと、シューズ強奪に成功する。慌てた石森はレフェリーとの交錯を誘って無法地帯を作り上げると、シューズ奪回に動くが、金丸がウイスキーの瓶で痛打して返り討ちに。好機を迎えたデスペラードは疑惑のシューズをグローブのようにして手に装着すると、再びファンタズモにロコモノを一閃。、自らの拳にダメージを負い、悲鳴を上げたものの、金丸のゲキを受けて、ピンチェ・ロコでダメ押しし、3カウントを奪取した。

 デスペラード&金丸が5ヵ月ぶりにジュニアタッグ王座返り咲き。4度目の戴冠を果たした。これで石森&ファンタズモには3連勝。疑惑のシューズをはめた手の指から流血したデスペラードは、改めて疑念を深めたものの、「ファンタズモ。オマエは口が悪いだけで、あとは頭も身体能力もすげぇのはよーく分かった。だけどこんな小細工いらなくね? ま、お前がそれでいいならいいけど」と呼びかけていた。

【試合後のデスペラード&金丸】
※金丸が先にバックステージに現れ、デスペラードを待っていると

▼デスペラード「(※左手の指を冷やしながら)あーー、痛てぇーーーー! (※氷のうを外すと指の付け根がすりむけて血がにじんでいる)」

▼金丸「(※デスペラードの指を差して)赤くなってんじゃん、手! やっぱりアイツのシューズ、おかしいだろ! この手見りゃ分かるだろ、オイ! えぇ!? 確信だよ、これで。板、入ってんだろ!」

▼デスペラード「普通のソールでこんなんなるか、ボケ!」

▼金丸「さすがだね、さすがデスペラード。今日は9対1ぐらいで、9割(試合に)出てたから。最強だよ」

▼デスペラード「いや、最強もなにも、ただ捕まってただけですよ。キツかった…」

▼金丸「さすがだね! 最後、あのシューズを掴んでたところが」

▼デスペラード「いやぁ〜、もともとアイツが持ってたからね! 持ってたからなんとかなっただけで、いやぁ〜、足殺しといてよかったっすね!」

▼金丸「いや、ホントだよ」

▼デスペラード「助かった〜!」

▼金丸「(※再びデスペラードの手を見て)赤くなってるよ」

▼デスペラード「アマレスのソールはこんな固くねぇんだよ、バカヤロー! 痛ってぇ〜! ここから腫れるでしょうけど…」

▼金丸「冷やしてよぉ、酒飲んで冷やして」

▼デスペラード「パンパンに腫れそうですけどね(笑)」

▼金丸「粗塩塗って」

▼デスペラード「ただ痛いだけじゃん、それ(笑) さてさてさてさて。もういいだろう、アイツらとやんのも! なんか、新しい相手探します?」

▼金丸「誰かいねぇのかよオイ。なんかどっかのチャラチャラした2人もよぉ、別れちゃったらしいからよ」

▼デスペラード「なんかやってたけど、思ったより『ふーん』って感じだったし」

▼金丸「タッグのベルト関係なしに、楽しみだな、アイツらがどうなるか」

▼デスペラード「へへへ。さて、この後は、えーと、誰だっけ。そうだ、ザック&タイチも今日やるんでしょ?」

▼金丸「あぁ、そうだよ! アイツら勝つだろ?」

▼デスペラード「3WAYでしょ? 誰が一番頭いいかってことだよ。強いだなんだじゃねぇ、頭が回る、その上で強いヤツが勝つんだよ。負けないと思う」

▼金丸「よし、ZIMAで乾杯だ(※と、置かれていたZIMAを一本手に持って歩き出す)」

▼デスペラード「ファンタズモ。オマエは口が悪いだけで、あとは頭も身体能力もすげぇのはよーく分かった。だけどこんな小細工いらなくね? ま、お前がそれでいいならいいけど」

▼金丸「オイ石森!(※角瓶を突き出し)いい薬あるからよぉ、覚えとけよ」

▼デスペラード「へッへへへ」

▼金丸「フフフフ(※と、笑いながら控室へ)」

【石森の話】「(※ファンタズモのシューズを片方持ってインタビュースペースに現れると、イスを蹴散らかし、机を叩いて)アーッ! まんまとやられたよ。あぁ!? (※ため息をついて)俺たちの計画、狂ったな…。まあ、この先のデスペ、金丸の、新ジュニアタッグ・チャンピオンというのを見てみようじゃないか。俺たちがベルトを持って、ベルトの価値が落ちたって言ってるからよ。なぁ、見ものじゃねぇか。フハハハ。タッグの完成度と経験値の高ーい、アイツらのチャンピオン像というのを、見てみようじゃねぇか。フハハハハ。あ、ファンタズモはちょっと、今日のダメージで来れねぇからよ。だが、コレ(シューズ)はこっちにあるぜ」

※ファンタズモはノーコメント

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