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9/12【NOAH】N-1開幕、12年ぶりリーグ戦・武藤がいきなり30分フルタイム 二冠王・杉浦と痛み分け

『N-1 VICTORY 2021 開幕戦』東京・後楽園ホール(2021年9月12日)
Aブロック公式戦 △武藤敬司vs杉浦貴△

 ノア年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY 2021』が開幕し、12年ぶりのリーグ戦出場となった武藤が初戦から30分フルタイムドローの熱闘を展開。一方でGHCナショナル&ZERO1世界ヘビー級2冠王者として臨んだ杉浦は「負けに等しい」と唇を噛んだ。

 豪華メンバーが揃った今年のN-1。その開幕戦のメインで、武藤と杉浦のシングル初対決(Aブロック公式戦)が実現した。のっけから仕掛けたのは杉浦。今年ノアに入団した武藤を「新弟子」呼ばわりし、「逆エビ葬orフロントネックロックで瞬殺」を予告していただけに、ゴングと同時にフロントハイキックを叩き込むや、雪崩式ブレーンバスター→逆エビ固めへ。逃れられてもフロントネックロックで絞め落としにかかった。

 だが、武藤もかろうじてロープへ。場外で呼吸を整え直してリズムをリセットするや、グラウンドから腕攻めに持ち込んで徐々に自身のペースへ。切り抜けた杉浦が反撃に出ても、ロープ越しのドラゴンスクリューを端緒に怒とうのヒザ攻めを開始し、長時間に渡る足4の字地獄で杉浦をギブアップ寸前にまで追い込んだ。

 さらには杉浦の強烈エルボーを浴びると、自身も珍しくエルボー合戦に応じて気迫を前面に。杉浦のジャーマンやニーバットには徹底してシャイニング・ウィザードを乱れ打って応戦だ。杉浦も予選スラムで引っこ抜いて勝利を目指すが、武藤は沈まない。杉浦が2発目の予選スラムを狙ったものの、武藤は抵抗し、ここで30分時間切れのゴングが打ち鳴らされた。

 58歳にして「己への挑戦」としてN-1にエントリーした武藤が、初戦からいきなり30分フルタイムドロー。武藤は疲労困ぱい、杉浦は足を引きずりながら、そろって悔しげに引き上げたものの、札止めの場内からは熱闘を称える惜しみない拍手が送られた。

 とはいえ武藤は疲労色濃くノーコメント。一方で「瞬殺」どころか30分かかっても武藤を倒せなかった杉浦は「負けに等しい」と唇をかみ、両者“痛み分け"で過酷なリーグ戦の幕が開いた。

【試合後の杉浦】
▼杉浦「あっちのペースに持っていかれちゃいけないって言ってたけど、そのまんま前半、中盤、腕攻めと足攻めでちょっと時間を稼がれたよね。俺が20分過ぎから攻撃したけど、ちょっと時間が足りないな。最初、あの人のペースでやっちゃうと、ズルズル持っていかれちゃうな」

――引き分けスタートという形になったが、今後に向けては?

▼杉浦「試合数が少ないんでね。3試合でしょ? ちょっと負けに等しいよね、これは。全部勝っていかないと、たぶん生き残れないリーグ戦だと思うから。ちょっと痛いな。いいように前半やられちゃったね。まあ、あと2試合落とさないでいくしかない」


【武藤の話】「(※コメントスペースには現れず、スタッフを通じて発表)コメントする気力がありません。次の試合からまた頑張ります」

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