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9/21【全日本】SUGIが初挑戦・児玉返り討ちで世界ジュニアV2 イザナギが奪還名乗り

『2021 SUPER DELUXE SERIES』最終戦 東京・後楽園ホール(2021年9月21日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○SUGIvs児玉裕輔×

 初挑戦となった児玉を返り討ちにして、SUGIが世界ジュニア王座V2。試合後、イザナギがベルト奪還に名乗りを挙げると、SUGIも受諾し、V3戦が決定的となった。

 9・7後楽園大会で亮生を破り、世界ジュニア初防衛を果たしたSUGI。そんな王者の前に立ったのがTOTAL ECLIPSEの児玉だった。「ファンになりました」と握手を求めてSUGIを称えた瞬間、態度をひょう変させて暴行し、タイトル挑戦を要求。怒りのSUGIが受けて立つ構えを見せて、初防衛からわずか2週間後の後楽園大会で2度目の防衛戦が組まれた。

 意外にも世界ジュニア初挑戦となった児玉はタイトル戦でも握手を求めたものの、SUGIに拒否される。王者のスピード感溢れる動きに先制を許すが、風車式バックブリーカーを皮切りに、腰攻めで試合を掌握。SUGIが狙ったダイブ式飛びつきフランケンを踏ん張り、急角度の逆エビ固めで絞め上げた。劣勢が続いたSUGIはサスケスペシャルなど空中殺法で試合を立て直したものの、児玉は冷静。ダイビングエルボーやパワーボム、投げ捨てジャーマンで王者を圧倒した。

 苦しい展開が続いたSUGIだったが、それでもその場飛びスパニッシュフライで攻勢に転じると、トラースキック、741(トップロープ上での619)、トルネードDDTと猛ラッシュ。得意の千本桜(トップロープ上を走っての串刺しドロップキック)へ。

 李日韓レフェリーに抱きついて回避した児玉は、そのままレフェリーとの交錯を誘って無法地帯を作り上げると、リフトアップ式の急所蹴りをズバリ。苦もんするSUGIをBKバスター(垂直落下式リバースDDT)でマットに叩きつけて勝機をたぐり寄せ、一気にマッドスプラッシュを投下した。

 だが、SUGIはヒザを立ててこれを撃墜。荒技・雪崩式リバースフランケンで逆襲に打って出た。児玉も丸め込みを連発するが、SUGIはしのいでカナディアンデストロイヤー、千本桜で追い討ち。うめき声を上げながらも追いすがる児玉の顔面を容赦なく蹴り上げると、最後はスワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュで3カウントを奪取した。

 SUGIが初挑戦となった児玉を返り討ちにして世界ジュニアV2。そんな王者に挑戦表明をぶち上げたのが、アジアタッグ王座から陥落後、連日世界ジュニア挑戦を口にしていたイザナギだった。これまではバックステージで襲撃するなどなりふり構わぬアピールが目立っていたが、今回は「いろんな小細工考えましたが、今の試合を見て、真っ直ぐ挑戦表明しようと決めました。『その世界ジュニア、全日本プロレスに取り戻すのは俺だ!』…みたいなことは言いません。ただ、レスラーイザナギとしてあなたとタイトルマッチがしたい。そう思います」と正々堂々と名乗り。SUGIは「次から次へと…。ちょっと期間空けてもらいたいね」と苦笑したものの、「ですが、謹んでお受けいたします」と受諾し、両者の対戦が決定的となった。

 イザナギは今年3月以来、約半年ぶりの世界ジュニア挑戦で、悲願の初戴冠を果たしたいところだが、SUGIも負ける気はさらさらない。「次、イザナギ。どんな選手か全然わからないんですけど、でも正々堂々と出てくるってことは、私の実力がわかったということになるので。その実力をただ発揮して防衛するだけです」と王者としてのプライドを垣間見せつつ、タイトル死守を誓った。

【SUGIの話】「思った通りというか、想定していた以上に追い詰められちゃって。ちょっと危うい場面も多々ありましたが、なんとか無事に防衛することができたんで。次、イザナギ。どんな選手か全然わからないんですけど、でも正々堂々と出てくるってことは、私の実力がわかったということになるので。その実力をただ発揮して防衛するだけです」

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