9/26【新日本】オーカーンが裕二郎に苦戦も4勝目 ザックとの無敗対決へ

『G1 CLIMAX 31』兵庫・神戸ワールド記念ホール(2021年9月26日)
「G1 CLIMAX 31」Aブロック公式戦 ○グレート-O-カーンvs高橋裕二郎×

　オーカーンが裕二郎を破って4勝目。「侵略1周年祭」へ向けて前半戦ながら単独首位でザックとの無敗対決を迎えることになった。

　G1初出場となったオーカーンはロア、矢野を連破して開幕2連勝。今G1を「侵略1周年祭」と定めている。3戦目となったこの日は初戦で飯伏を破る番狂わせを起こしている裕二郎と対決した。

　オーカーンが「寝技得意なんだろ? こいよ」と挑発し、応じない裕二郎にヒザ十字固めで絡みつく。ともにバックボーンに持つレスリング技術を競い合い、オーカーンが優位に立ったが、追撃を阻止した裕二郎も低空フロントキックで顔面を射抜いて譲らず。場外戦に持ち込んで花道に連行すると、ステッキでノド元を殴打した。

　ペースを握った裕二郎は低空フロントキックで追撃したが、オーカーンは俵返しで引っこ抜いて反撃を開始。追尾式延髄ラリアット、コーナーに逆さ吊りにしての串刺しスライディングキックで巻き返す。裕二郎が逆水平合戦に持ち込んでもモンゴリアンチョップで返り討ち。フロントスープレックスで叩きつけると肩固めで絞め上げた。

　しのいだ裕二郎はフィッシャーマンバスターで反撃。インカレスラム、ロープに固定してのフロントハイキックでたたみかけると、マイアミシャインで追い討ちをかける。ピンプジュースを阻止されてもエリミネーターを食い止めてラリアットをさく裂。ビッグジュースの構えに入ったが、これはオーカーンが阻止して大空スバル式羊殺しで捕獲。そのままエリミネーターに移行して3カウントを奪った。

　オーカーンが裕二郎に苦戦を強いられながらも豪快勝利。これで内藤からの不戦勝も含む4連勝を決めた。リーグ戦は序盤ながらこれで単独首位。「侵略1周年祭」へ着実に歩を進めている。「プロレスラーはな、名前でプロレスしてねぇんだよ。体と魂でプロレスしてんだよ」と持論を展開したオーカーンは「このG1 CLIMAX、嫌いなヤツの嫌いな試合も全試合見ろよ。特に余の試合は全部見返せ。G1覇者になる男の生き様を見ねぇなんてプロレスファン失格だろ」とファンに向かって投げかけた。

　無傷のオーカーンの5戦目は9・30後楽園大会。ザックとの無敗対決に臨む。

【オーカーンの話】「(※腰と後頭部を押さえながら)あーー、クソ! オイ! バカなプロレスファンどもに教えてやるよ。プロレスラーはな、名前でプロレスしてねぇんだよ。身体と魂でプロレスしてんだよ。内藤? オカダ? 棚橋? だから何なんだよ。余からしたら全員、平等に大したことなんかねぇよ。(※首の裏側を強く叩く)大したことないながらも、みんな命削って戦ってんだろ? 人を見んなよ。プロレス見ろよ。この『G1 CLIMAX』、嫌いなヤツの嫌いな試合も全試合見ろよ! 特に余の試合は全部見返せ。あぁ!? そうだろ? 現在単独首位、G1覇者になる男の生き様を見ねぇなんてプロレスファン失格だろ?」

【試合後の裕二郎、PIETER】
▼裕二郎「(※インタビュースペースにやってくると座り込む)今の試合なんてもう、とっくに忘れちまったよ! 次の後楽園ホール、誰だ? 相手は。誰だ? 内藤?」

▼PIETER「内藤さん、お休み」

▼裕二郎「ハァアアアーーー!? 内藤、休みって? 何で休みなの?」

▼PIETER「何か“いたいいたい"なんだって」

▼裕二郎「“いたいいたい"? マジかよ(※うなだれる) アイツとの…何年ぶりだ?」

▼PIETER「(※指を7本立てて)7年ぶり」

▼裕二郎「7年ぶり? よく知ってるね、PIETERちゃん。7年ぶりの試合を楽しみにしてたのによぉ〜。(※立ち上がって)内藤、“いたいいたい"治せよバカヤロー!」

▼PIETER「お大事に」