11/6【新日本】イーグルスに雪辱…デスペラード3ヶ月ぶり返り咲き 王者でスーパージュニアへ
『POWER STRUGGLE』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)(2021年11月6日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ○エル・デスペラードvsロビー・イーグルス×
デスペラードが約3ヶ月ぶりにIWGPジュニア王座返り咲き。ヒザ攻め合戦を制して、イーグルスに雪辱し、王者として来週開幕のスーパー・ジュニアに臨むことになった。
デスペラードは7・25東京ドーム大会でイーグルスに敗れてIWGPジュニア王座から陥落。イーグルスは9・5メットライフドーム大会で高橋ヒロムを下して初防衛を果たしたが、試合後にデスペラードは再戦要求をぶち上げた。条件として飲んだIWGPジュニアタッグ王座戦では、イーグルス&タイガーマスクに敗れて、タイトルを失った。あとがない状況となったデスペラードは約3ヶ月ぶりにシングル王座奪回を果たすべくリマッチに臨んだ。
場外でのスピーディな裏の読み合いから、デスペラードがトペコンヒーロを敢行して先手。ラフファイトで攻め込みつつ、合間に左ヒザをしつこく踏みつけた。しかし、イーグルスもデスペラードと同じくトペコンヒーロで反攻。スワンダイブ式低空ドロップキックから早くもロン・ミラー・スペシャルで左ヒザを攻め、前戦と同じく足攻め合戦の様相に。
イーグルスはローキックや低空619でヒザを狙い撃ちにするが、デスペラードもスパインバスターからマフラーホールドに捕らえて報復。グラウンドドラゴンスクリュー、ギター・ラ・デ・アンヘルでたたみかけるが、イーグルスはアサイDDTでやり返した。すかさず足めがけて450°スプラッシュを落とすが、デスペラードはヒザを立てて撃墜。どちらもヒザに大ダメージを負って、うめき声を漏らす。その後も互いにヒザを蹴り合い、2人の悲鳴が場内に響いた。
イーグルスは急角度のリバースフランケンで勝機を掴む。ロン・ミラー・スペシャルはヒザを蹴られて防がれたものの、トラースキック、ハイキックを連打。裏をかいて丸め込み、あわやの場面を作るが、粘りに粘るデスペラードもカウンターのエルボーで譲らない。ギター・ラ・デ・ムエルタでぶん投げると、ピンチェ・ロコへ。イーグルスはこれをウラカンラナで切り返し、ヒザ裏にニードロップを落とすと、しつこくローキックを乱射。今度こそロン・ミラー・スペシャルに持ち込もうと試みるが、デスペラードは上手く転がしで逃れると、すかさずマフラーホールドに捕獲。そこからリング中央でヌメロ・ドスに持ち込み、ギブアップをもぎ取った。
東京ドーム大会ではイーグルスのロン・ミラー・スペシャルでギブアップ負けを喫したが、リマッチでは逆にヌメロ・ドスで一本勝ち。デスペラードが約3ヶ月ぶりにIWGPジュニア王座に返り咲いた。これで、11・13後楽園大会から開幕する『BEST OF THE SUPER Jr. 28』に王者として出場することが決定的に。
デスペラードは「チャンピオンなんで、すべての公式戦でメインイベントを所望いたします。シングルのチャンピオンがシングルのシリーズに出てくる。一応、アナウンスしてなくたって、こっちは全試合タイトルマッチのつもりでやるぜ」と熱望。「スーパー・ジュニアの公式戦で抜けた試合をするつもりのヤツが1人でもいてみろ。叩き殺してやる」「言われたことをやるなんて当たりめぇなんだ。そこから自分の価値を付け足せ」と他の選手にもゲキを飛ばした。デスペラードが狙うはもちろん優勝。昨年は準優勝に終わったが、今年こそ初制覇を目指す。
【試合後のデスペラード】
※デスペラードを金丸&DOUKIが祝福する
▼金丸「(※拍手をしながら)デスペ、おめでとう! さすが!」
▼デスペラード「そりゃそうだ。なあ? 俺が勝たないと、みんなZIMA飲めないからさ。息できなくなっちゃうからね」
※ZIMAで乾杯したのち、金丸&DOUKIは立ち去ると
▼デスペラード「あいつとやって、喉も腹の中もカリッカリに渇いちゃってるんで。それでこれ(ZIMA)は効くねぇ(笑) さてとだ。まあ、俺も兄弟(DOUKI)と叔父貴(金丸)がいるとしゃべりにくいことも実はあったりするんだが…。まあ、いてもしゃべっちゃうのが俺なんだけどな。まず、ロビー。やっぱつえぇな。動きがいい。技のチョイスもいい。スタミナもある。あと言いたかねぇが顔もいい。なあ!? 何が足んねぇっつったら、重さだろうな。ハッハッ…! 目方の勝利だよ、バカ野郎。ジュニアヘビーは99(kg)までいいんだろう!? 『(BEST OF THE)SUPER Jr.』までにお前らも増量してこい。でだ。言いてぇことはいっぱいあるんだけど、スーパー・ジュニアのことは今度言うわ。もう来週には始まるだろ!? どっかでしゃべる機会あるんだろうな!?(※記者に確認すると)わかんない。オッケー。じゃあ、ここでしゃべろう。チャンピオンなんで、すべての公式戦でメインイベントを所望いたします。シングルのチャンピオンがシングルのシリーズに出てくる。一応、アナウンスしてなくたって、こっちは全試合タイトルマッチのつもりでやるぜ。まあ、もともとチャンピオンじゃ、もしなかったとしてもだ。スーパージュニアの公式戦で抜けた試合するつもりのヤツが1人でもいてみろ。叩き殺してやる。てか、ジュニアの中で、俺たちはもちろんこれ(ベルト)獲りあってんだ。なあ!? そんなことはわかってんだ。俺だってこれがほしくて、今日はあの強くてかわいいロビーとあれだけ闘ったんだよ。いいか…!? ナメた試合すんなよ、お前ら。公式戦に出るヤツらに言ってんだ。ナメた試合をするつもりがねぇのはわかってんだよ。でも、そうじゃねぇんだ。なあ? ちょっと前の俺と一緒で、考え方(が)間違ってるヤツがいっぱいいるんだ。誰とは言わん。心当たりあるだろ!? 何が間違ってんのかわかんないヤツ。間違ってないはずなのに、周りからは叩かれる。なんでだ!? それはお前の認識が間違ってるからだ。『誰かの庇護のもとで俺は言われたことをやったんだ。間違いはねぇはずだ』(と思ってる)。(それは)ちょっと前の俺だぜ? 違うんだよ。言われたことをやるのなんて当たりめぇなんだ。そこから自分で価値をつけ足せ。(※両手でベルトを触り)そしたらこれが見えてくんだよ。な!? スーパー・ジュニアのの決勝の舞台に立つとか、優勝するか、(東京)ドームでシングル組まれるとか、そういう付加価値が生まれてくる。自分にだ。俺はずっと間違ってたんだ。それがよ、1個ネジがハマッてみろ? オイ、2〜3年前の俺のことを知ってるヤツは、信じられないと思うぜ。2〜3年前のファン! 俺が今こんなベルト持ってよ、こんな講釈たれるようになると思ってたか!? 誰も思わなかったはずだ。考え方ひとつで変わるんだよ。な!? スーパー・ジュニアで対ヘビーを俺は意識してるから。な!? このあいだヒロムが、ヘビーとジュニアの差がなんだらかんだらって言って、ふたつスペシャルなシングルマッチをやったな? それでお説教を受けてたな? あいつはそれでスッキリしたかもしれんが、俺はまだくすぶってるからな。公式戦、全部タイトルマッチ!…のつもりです。だから、(公式戦は)メインで組めよ(※テーブルに残ったZIMAをすべて持ち帰る)」
【イーグルスの話】「(※インタビュースペースの床へ横たわり、嗚咽をもらしながら)ウウッ…ウウッ…(※上半身を起こして床へ座り、両手で顔を覆う)ウウッ…地獄を切り抜けるかのような想いでようやく獲ったベルト。でも失った痛みは比べものにならない。とても言葉にならない…(※と言って立ち上がり、力ない足取りで控室へ)」