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11/9【ドラディション】望月が長井と初対決 遺恨勃発もRINGSファンクラブ加入の過去告白で即仲直り

『TATSUMI FUJINAMI 50th ANNIVERSARY THE NEVER GIVE UP TOUR PHASE-1 IN TOKYO』東京・後楽園ホール(2021年11月9日)
△望月成晃&岡林裕二vs長井満也&吉江豊△

 望月と長井の初対決が実現。遺恨が勃発したものの、望月がRINGSのファンクラブに加入していたことを告白して仲直りした。

 今年デビュー30周年を迎えた長井と今シリーズで12年ぶりの古巣参戦を果たした吉江がタッグを結成し、現GHCナショナル王者のDRAGONGATE・望月&大日本・岡林の強力タッグと対戦。戦いの中心になったのは長井と望月の絡みだった。

 桑マンこと桑野信義さんの激励を受けた長井は先発。初対決となった望月と向かい合う。「来いよ、武輝(道場)」、「来いよ、RINGS」と互いの出自を指摘して挑発し合うと、真っ向勝負で火花。吉江と岡林も肉弾戦を繰り広げた。

 望月は岡林とともに長井を攻め立てると、鋭い蹴りを唸らせて、「どうした長井?」と挑発する。すると、これに怒った長井は場外乱闘に巻き込んで反撃に出て、パイプイスで望月を痛打した。吉江も場外で岡林と逆水平を打ち合い、串刺しヒップアタックなどで望月に猛攻。長井は「コーナーに戻ってろ、このハゲ」と控えの岡林をけん制すると、岡林も「お前もハゲだろ」と声を荒らげた。

 望月が長井との蹴り合いをナックルパンチで制すると、代わった岡林が逆襲。オクラホマスタンピートから逆エビ固めで絞め上げる。望月がアンクルロックに捕らえると、岡林も吉江の巨体をアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げて分断した。その後、再び場外乱闘で激しくやり合うと、リングアウト寸前で4選手は滑り込み、望月と吉江の顔合わせとなる。巨体を活かした吉江がショルダータックル、串刺しボディアタック、串刺しヒップアタックでたたみかけると、長井が加勢。長井の魔界ドライバー、吉江のジャンピングボディプレスが連続して火を吹く。そして、吉江はダイビングボディプレスの構えに。

 しかし、急行した岡林がデッドリードライブで反撃すると、試合は再び乱戦模様。望月が長井をナックルパンチで殴り倒すと、吉江がボディアタック、岡林がラリアットで突っ込み、大技が連鎖する。場外乱闘では、岡林の逆水平が望月に、吉江のボディアタックが長井に誤爆。そのまま両者リングアウトとなった。

 試合後、望月と長井がいがみ合ったが、マイクを持った望月が「おい、長井満也。今日は変な因縁がついたけどよ。長井…俺は昔、RINGのファンクラブ入ってたよ」と告白すると、抱擁を交わして仲直り。最後は4人で手を掲げて健闘を称え合った。

 「長井さんとも初対決で、こんだけ長くやってて。僕は長井さんのRINGS時代をファンクラブ会員として見てたんでね。本当に元気な姿を見れて、バチバチ蹴り合えてよかったです」と望月。同じ試合でリングに立った3人はもちろん、藤波や越中といった先輩たちにも刺激を受けて、有意義なドラディション参戦となったようだ。

 一方、長井は「望月選手とも初対決だし、岡林選手とも初対決ですね。でも、僕みたいな歳になって、まだ初対決の選手とできるっていうのは、ドラディションのリングのいいところだと思うので」と振り返り、「僕も30年に来ましたけど、藤波さんの50周年に比べたら、まだまだグリーンボーイなんで。また藤波さんの力を借りて、こうやって初対決、初めてできる選手とどんどん当たっていきたいです」とさらなる初対決実現を熱望していた。

【試合後の望月&岡林】
▼望月「岡林選手とは初めて組ませてもらったんですけど、正直ね、体を見てもらったらわかる通り、僕だけ1人ヘビー級かどうか怪しいところなんですけど。やっぱりGHCナショナルのベルトを持っている限り、引いちゃいけないとは思ったんですけど、吉江さんは反則だね」

▼岡林「いや、メッチャデカかったです」

▼望月「でも、長井さんとも初対決で、こんだけ長くやってて。僕は長井さんのRINGS時代をファンクラブ会員として見てたんでね。本当に元気な姿を見れて、バチバチ蹴り合えてよかったです。そして、藤波さん50周年おめでとうございます」

▼岡林「おめでとうございます。(望月は)もう本当にコンディションが凄すぎて」

▼望月「いや、今日はそうでもないよ」

▼岡林「同じ戌年なんですよ」

▼望月「一回り違うけどね。でもね、その前の越中さんのコンディションを見たら、まだまだこんなんでどこ痛いなんて言ってられないです」

▼岡林「そうですね」

▼望月「越中さんだって還暦超えてますよね? 越中さんは脅威的ですよ。何にも変わってないです。そして、このあとは藤波さんの50周年。まだ半分いってないでしょ?」

▼岡林「半分いってないです」

▼望月「僕は28年なんですけど、僕は40年前から見てますから。本当に今日出させていただいただけで光栄ですし、刺激のある相手でよかったです」

――50周年を迎えた藤波選手のコンディションについてはどう思う?

▼望月「驚異的ですよ!」

▼岡林「いや、本当ですよね」

▼望月「50なんて歳だと言ってられないですよね。僕が小学校ぐらいの時は50っておじいちゃんの部類に入っていたと思うんですけど。まだまだ岡林選手もあと30年はやると思うんで」

▼岡林「30年やりますね、はい」

▼望月「30年どころじゃないね。だって、小鹿さん(79歳)がいるんだから」

▼岡林「小鹿さんが近くにいますから」

▼望月「あと50年できる」

▼岡林「やりますよ」

▼望月「本当にザ・ヘビー級というのを横に見て、僕も横で楽しんだ感じでしたから、ありがとうございました」

▼岡林「ありがとうございました」

【試合後の長井&吉江】
▼長井「ちょっと頭が回らないんで、話を振ってもらっていいですか? 酸欠でもう」

――望月選手とは初対決だったが?

▼長井「いや、望月選手とも初対決だし、岡林選手とも初対決ですね。でも、僕みたいな歳になって、まだ初対決の選手とできるっていうのは、ドラディションのリングのいいところだと思うので。本当は勝って藤波さんにいいバトンをつなげればよかったと思うんですけど。でも、僕も30年に来ましたけど、藤波さんの50周年に比べたら、まだまだグリーンボーイなんで。また藤波さんの力を借りて、こうやって初対決、初めてできる選手とどんどん当たっていきたいです。そして、吉江さん。家出息子がやっと帰ってきました」

▼吉江「自分で言おうと思ったのに、言っちゃいましたか。いや、ありがたいですね。こうやって藤波さんの50周年という素晴らしい記念大会に呼ばれて。家出した人間が呼ばれて、こうやって長井さんと組めて。相手も申し分ない相手ですよ。気持ちよかったです。コロナ禍で、声は出せないですけど、皆さんが楽しんでいるというのが伝わってきますんでね。またドラディションに上がってよかったなと思ってます。もう感謝しかないですね」

▼長井「そうですよ、吉江さん。またリングでビッシビシやりましょう。ビッシビシだ!」

▼吉江「ありがとうございました」

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