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11/10【DDT】Bブロックは同門対決制した竹下、ブルックス粉砕の岡林が首位タイ

 『D王 GRAND PRIX 2021 II』第4戦が10日、東京・新宿FACEで行われ、KO-D無差別級王者・竹下幸之介がMAOとのThe37KAMIINA同門対決を制し、岡林裕二もクリス・ブルックスを粉砕。Bブロックはこの二人が首位タイで並走する状況となった。

 初戦で岡林と引き分けた竹下は2戦目でブルックスを撃破。この日、The37KAMIINAの盟友・MAOとの3戦目に臨んだ。竹下優勢は揺るがないと思われたが、MAOは掌底、洗濯バサミといった矢野卓見師範から学んだエセ骨法殺法で竹下を苦しめた。竹下が垂直落下ブレーンバスターで反撃し、Plus Ultraに移行しようとしたが、MAOは洗濯バサミを決めて譲らず。ピンチを迎えた竹下だったが、なんとかこれを逃れると投げ捨てジャーマンで逆転。ザーヒーでダメージを与えてから、Plus Ultraをガッチリ決めてギブアップを奪った。

 予想以上の苦戦を強いられた竹下だったが、2勝目を挙げて勝ち点を5に伸ばした。「エセ骨法、ナメてました。ヤバいわ。洗濯バサミ、久しぶりに気持ちよくなって落ちるって。彼が1年、2年ってエセ骨法をちゃんと自分のモノにしたとき、いよいよヤバいと思う。MAOにシングルで取られる絵が試合中、一瞬だけ脳裏によぎりました。The37KAMIINAでは上野(勇希)、勝俣(瞬馬)が持ってない武器を感じました。危なかったけど、今の僕もたぶん9年のキャリアのなかで一番強いから、常に彼らの壁であり続けないといけない。ナメてました。次やったら分からないね」と振り返った竹下の次戦は11・14大阪大会でのHARASHIMA戦。「この1年の僕の進化が大きい。HARASHIMAさんもミスターDDTとしてぶつけてくるものがあるだろうし。僕もこの1年でDDTを強くしてきた自負があるので、そういうぶつかり合いができたらいい」と団体を背負う覚悟も含めて勝負する構えの竹下は「あとはHARASHIMA、樋口(和貞)。しっかり勝って決勝に行きたいと思います」と残り全勝を誓った。

 一方、MAOは善戦空しく2敗目。「完全敗北。何回やっても勝てないです。今日もちょっと勝てそうではあったけど、完全に勝てそうではなかった」と潔く認めつつ、「でも今日の敗北はいつか大きい舞台で勝つための伏線だから。いつか大きい舞台で勝つ」と将来のリベンジを見据えた。

 初出場となった大日本・岡林もこの日3戦目に臨んだ。相手は1勝1敗のブルックス。壮絶なチョップの打ち合いを展開し、長身ブルックスの攻めに手を焼いたものの、最後はラリアットからゴーレム・スプラッシュを決めて3カウントを奪った。

 2勝目を挙げて竹下と首位タイとなった岡林は「俺は負けたらいかんのや。初めてクリス選手とやったけど、パワーも技もあるし、強かった。ここで止まるわけにはいかん。優勝狙ってるから、もう落とせない」とキッパリ。次戦は11・14大阪大会の樋口戦で、「もともとお相撲さんなんで当たりはすごいと思う。だけど、負けるわけにはいかん。小細工しようとは思ってない。正面から樋口を打ち砕く。絶対落とさない」と気合をみなぎらせながら真っ向粉砕を宣言した。

 Bブロックは、この日の結果により、竹下と岡林が勝ち点5で同点首位。これを勝ち点2で樋口、ブルックス、MAOが追う状況となった。勝ち星なしのHARASHIMAも3試合残しており、可能性は消えていない。

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