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11/14【新日本】WTL開幕…内藤が2ヶ月ぶり復帰戦飾って快勝発進 ハ・ポン締め&全勝優勝宣言

『WORLD TAG LEAGUE 2021 & BEST OF THE SUPER Jr. 28』東京・後楽園ホール(2021年11月14日)
「WORLD TAG LEAGUE 2021」公式戦 ○内藤哲也&SANADAvs後藤洋央紀&YOSHI-HASHI×

 「WORLD TAG LEAGUE」開幕に合わせて2ヶ月ぶり復帰した内藤がYOSHI-HASHIを下して快勝発進。「デ!ハ!ポン!」の雄叫びで大会を締めると、全勝優勝を高らかに宣言した。

 内藤はG1初戦となった9・18大阪大会のザック・セイバーJr.戦で左ヒザを負傷。「左膝内側側副靭帯損傷・半月板損傷」と診断され、戦列を離れていたが、2ヶ月ぶりに復帰し、SANADAとのコンビで5年ぶりにタッグリーグに出場した。初戦の相手はCHAOSの後藤&YOSHI-HASHI。両チームは9・5メットライフドーム大会でIWGPタッグ王者のタイチ&ザックに3WAY戦で挑んだものの、ベルト奪取に失敗。ともに再浮上を狙っていた。

 内藤は正装の赤いスーツに身を包み、真新しいコスチュームで入場。先発はSANADAに譲ったものの、リングに入ると、サンドイッチ式低空ドロップキックをいきなり後藤に決める。相手チームの猛攻を受けてローンバトルを強いられる場面もあったが、SANADAが試合を立て直すと再登場。スピーディな連続攻撃を披露すると、負傷明けの左ヒザにYOSHI-HASHIの首をバックブリーカーで叩きつけて、万全のコンディションをアピールした。

 河津落とし&ヘッドハンターの合体技を食らうと、内藤はまたも劣勢に陥るが、SANADAが急行。スワンダイブから不時着した際にヒザを押さえて苦しむも、低空ドロップキック連続発射で援護射撃すると、内藤がYOSHI-HASHIにスイング式DDTを繰り出し、4選手がリング上で大の字となる。

 ここからYOSHI-HASHIがトラースキック、かち上げ式ラリアット、KUMAGOROSHIと大技ラッシュ。バタフライロックに長時間捕まり、内藤は大ピンチに。SANADAも後藤の昇龍結界で分断されてしまう。内藤はなんとか耐え抜いたものの、CHAOSコンビは連係攻撃を連発。牛殺し&トラースキックから消灯の構えに。

 SANADAがカットに入ると、後藤にネックスクリュー、YOSHI-HASHIにバックドロップを決めて内藤を好フォロー。後藤をプランチャで場外に足止めする。決定機を掴んだ内藤はバレンティアでYOSHI-HASHIをマットに突き刺すと、最後はデスティーノで勝利した。

 内藤が復帰戦でYOSHI-HASHIを下し、タッグリーグを快勝発進。SANADAは最後も再びプランチャを後藤に決めて、献身的に内藤の勝利を呼び込んだ。

 最後の締めはもちろん内藤。「大変長らくお待たせしました。この新日本プロレスのリングに内藤哲也が帰ってきたぜ、カブロン! 決してWORLD TAG LEAGUEに合わせて焦って復帰を早めたわけではないので、皆さんご安心ください」とマイクで観客に復帰を報告すると、「5年ぶりにエントリーしたWORLD TAG LEAGUE、もちろん優勝を目指しますが、予選リーグを全勝で突破し、そして優勝する。その辺をSANADAと目指したいと思います。皆様、楽しみにお待ちください」と全勝優勝を宣言。久々のマイクで声をからしながらも、「ではでは、次に東京で行われるWORLD TAG LEAGUE、つまり11月30日、ここ後楽園ホールでお会いしましょう。新日本プロレス、WORLD TAG LEAGUE開幕戦、最後の締めはもちろん…」と前口上したうえで、「デ!ハ!ポン!」の雄叫びを上げた。

 IWGPタッグ王座を争った後藤&YOSHI-HASHIを破って、完全復活を印象づけた内藤。「しっかり治療に専念してきたとはいえ、やっぱり実戦から離れてると、しんどいよ。不安ももちろんあるし、スタミナ面でも、普段、ジムで走ってるのとは違うからね。そういう意味で言うと、俺とSANADA組を倒すにあたって、1番のチャンスは、この開幕戦だったと思いますよ」と開幕戦を前に不安があったことを明かしたが、それを乗り越えた制御不能男に迷いはない。「1敗してもいいじゃん、2敗しても優勝決定戦に出ればいいじゃん、そんなつもりで、俺はこのリーグ戦、出てないんでね。SANADAも同じ気持ちだと思うよ」と改めて全勝優勝に意欲を燃やした。次戦は11・17富山大会での鈴木みのる&TAKAみちのく戦となるが、自分の言葉を現実にすべく、1つ1つ勝利を重ねていくのみだ。

【内藤の話】「しっかり治療に専念してきたとはいえ、やっぱり実戦から離れてると、しんどいよ。不安ももちろんあるし、スタミナ面でも、普段、ジムで走ってるのとは違うからね。そういう意味で言うと、俺とSANADA組を倒すにあたって、1番のチャンスは、この開幕戦だったと思いますよ。実際、俺の声聞いてわかるでしょ? 最後のマイク聞いてもわかるでしょ? ひどかったねえ。声が枯れちゃって。それぐらい、呼吸も苦しいよ。でも、試合を重ねていくとさぁ、慣れてきちゃうんだよね。こういう状況に慣れてきちゃって、声も枯れなくなってしまう。やっぱりそういう意味で言うと、今日の内藤&SANADA組が、このリーグ戦を通じて、1番弱かった。1番の狙い目だったと、俺は思いますよ。そこを仕留めきれなかった後藤&YOSHI-HASHI組、確かに連係もたくさん持ってるし、素晴らしいタッグチームですよ。でも、詰めが甘いというか、ここで俺らに勝てなかったら、じゃあいつ俺らに勝つの?って話になっちゃうからさぁ。そうね、連係は素晴らしい。でも、それ以外の部分を、あの2人は考えたほうがいいよ。さぁ、5年ぶりにエントリーしたこのWORLD TAG LEAGUE、リング上でも言った通り、優勝するのは、そんなのみんな目指してるよ。他の11チーム、俺たちも含めて12チーム、全チームが優勝を目指してエントリーしてるわけでね。それは俺たちも一緒だよ。でも、優勝するだけじゃなくて、全勝優勝を、俺とSANADAは目指していきますよ。1敗してもいいじゃん、2敗しても優勝決定戦に出ればいいじゃん、そんなつもりで、俺はこのリーグ戦、出てないんでね。SANADAも同じ気持ちだと思うよ。ではでは、次は水曜日ですか。富山テクノホールでまたお会いしましょう。アスタ・ミエルコレス! アディオス!」

※SANADAはノーコメント

【試合後の後藤&YOSHI-HASHI】
▼後藤「まだまだ足りねぇな。頑張るだけは、子供だってできるんだ。俺たちもそろそろ形に残さねぇと」

▼YOSHI-HASHI「(※後藤のコメント中にインタビュースペースに来ると、座り込んで)そう、最後、強烈なのもらっちゃったけど、NEVERの、あの6人(タッグ王座を奪われたとき)の悔しさは忘れてねぇからな、オイ。このタッグリーグ、後藤さんも言ったように、ひとつの形を残して、それで報われるヤツらがいるんだよ、絶対。俺はそいつらのために頑張っていくから」

▼後藤「石井がアメリカでNEVER(シングル)獲ったろう。俺たちも、負けていられねぇんだよ」

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