11/15【新日本】金丸がファンタズモ料理で2連勝 化かし合い制すも「優勝しようとは思ってねえ」

『WORLD TAG LEAGUE 2021 & BEST OF THE SUPER Jr. 28』東京・後楽園ホール(2021年11月15日)
「BEST OF THE SUPER Jr.28」公式戦 ○金丸義信vsエル・ファンタズモ×

　金丸が金的から首固めで丸め込んでファンタズモを料理し、スーパージュニア開幕2連勝。化かし合いを制すると、「優勝もしようとは思わねえよ。でもよ、そこを目指してるヤツらの足をすくってやるから」と言い放った。

　金丸は開幕戦でノア時代を含めて圧倒的勝率を誇る石森太二をリングアウトで破り、快勝スタート。2戦目ではIWGPジュニアタッグ王座を巡り、激しい抗争を繰り広げてきたファンタズモとの試合巧者対決が実現した。

　序盤からファンタズモはやりたい放題。「スズキグン、ナンバーワン、ヤングボーイ」と金丸をこき下ろして握手を求めると、ゆっくりとリングをかっ歩したり、コーナー上で寝転んだりと挑発行為を繰り返した。金丸が正攻法でペースを握ったものの、ファンタズモはシューズに凶器が仕込まれていると疑惑がある右足で、金丸の両手を踏みにじって暴行。悲鳴を上げた金丸の右手を掴むと、コーナーを駆け上がり、ロープの上で何度もジャンプして身体能力を見せつけたうえで、背中をひっかく。グラウンドスリーパーに捕らえながら、倒立して足で手拍子を煽るなど余裕を見せつけた。

　いつものようにはペースを握れない金丸はリバースDDTや垂直落下式ブレーンバスターで反撃に成功したものの、ムーンサルトプレスを避けられて不時着した瞬間、疑惑の右足で脇腹を蹴り飛ばされると急ブレーキ。トーチャーラックボムの構えから繰り出すフェイスバスターの餌食に。それでもサドンデス(トラースキック)狙いを察知して、場外に逃れた。

　あとを追ってきたファンタズモをリバースDDTで黙らせると、石森戦と同様に、セコンドについた中島佑斗の体を投げつけてリングアウト勝ちを狙う作戦に。しかし、ファンタズモに読まれて、逆に中島の体を叩きつけられて、リングアウト寸前まで追い詰められた。

　それでも勝負を捨てない金丸はファンタズモのバズソーキックに被弾しながらも、丸め込み合戦に持ち込む。ラリアットの相打ち、さらにはサミング合戦となると、先に立ち上がったファンタズモはサドンデスを放つが、金丸は浅見レフェリーを盾にして防御。そして、死角が生まれた瞬間、急所蹴りから首固めで丸め込み、技ありの3カウントをもぎ取った。

　試合巧者対決は金丸に凱歌。石森に続いて、ファンタズモを破り、優勝候補の一角から2連勝を挙げた。「最初から勝ち負けなんてどうでもいいよ。勝とうなんて思わねえよ。優勝もしようとは思わねえよ。でもよ、そこを目指してるヤツらの足をすくってやるから」と改めて独自の姿勢を口にした金丸。とはいえ、開幕2戦でいきなり存在感を発揮しているだけに、足をすくい続けて勝利を重ねれば、自ずと結果はついてくるはずだ。

【金丸の話】「オイ、使えるものは何でも使うからな。最初から勝ち負けなんてどうでもいいよ。勝とうなんて思わねえよ。優勝もしようとは思わねえよ。でもよ、そこを目指してるヤツらの足をすくってやるから。オイ、これからもよく見とけよ。楽しませてやるからよ」

【ファンタズモの話】「(※股間を冷やしながらバックステージに現れると)こんなキッツイ試合のあとでもコメントしないといけないのか? クソッ…アソコが…足も痛え…コメントは明日にできないのか? 今は話すような気分じゃねえよ。俺様が0勝2敗だと!? 今のままではダメだ。でも何を変えたらいいんだ? クソ…」