11/21【新日本】YOH泥沼4連敗 田口は“小松洋平"回帰を提言

『WORLD TAG LEAGUE 2021 & BEST OF THE SUPER Jr.28』愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ/名古屋市)(2021年11月21日)
「BEST OF THE SUPER Jr.28」公式戦 ○田口隆祐vsYOH×

　YOHきょうも勝てず…。泥沼の開幕4連敗となったYOHに、先輩・田口は「小松洋平」回帰を提言した。

　SHOに裏切られて以降、失意と低迷が続くYOH。スーパージュニアも開幕から3連敗と精彩を欠くなかで4戦目を迎えた。

　どうにか風向きを変えたいYOHが序盤から攻勢。やはり田口の尻に集中砲火を浴びせ、田口は“尻を攻められてダウンカウントが数えられる"という醜態をさらした…。ケツの痛みから立ち上がった田口も尻殺法で反撃したものの、YOHはどどんやオーマイ&ガーアンクルをことごとく切り返すと、カウンターのドロップキックをドンピシャリ。場外の田口にトップロープ超えのノータッチ・トペも放って拍手をさらった。

　止まらないYOHは、反撃を狙った田口のダイビング・ヒップアタックもアトミックドロップで撃墜し、ローリングエルボーを発射。田口がケツイェで突っ込んできても、鮮やかなカウンター式スクールボーイでニアフォールまで追い込み、続くヒップアタックもバク転で回避してトラースキックをズバリ。ジャーマンからのDIRECT DRIVEで仕留めにかかった。

　だが、踏ん張った田口は足をすくってオーマイ&ガーアンクルで絡め取ると、どどん狙い…とみせかけてのタイガースープレックスに変化。不意を突かれて一気に失速したYOHめがけて、猛烈な串刺しヒップアタックで突っ込む。YOHも追撃を何とか高速ドラゴンスープレックスで切り返したものの、崩れない田口もジャンピング・ハイキックをカウンターで繰り出し、これがマトモに入った。

　YOHも続くどどんスズスロウンはかろうじてクリアしたが、最後は正調のどどんを浴びて完璧な3カウントが数えられた。

　これで泥沼の開幕4連敗。暗いトンネルが続くまま、早くも崖っぷちに追い込まれたYOHは「やばい…」とだけ声を絞り出した。

　一方の田口は2勝2敗の星取り五分に。「とても3連敗してるとは思えなかった。3連勝しててもおかしくない、全然強かった」とYOHを称えた一方で、「もう“YOH"っていう名前を捨てたらいいんじゃないかな? YOHに縛られてるんじゃないかな? 小松洋平でいいんじゃないか? 作られたYOHじゃなくて、小松洋平の色を出していけばいいんじゃない?」とSHOと同時に改名したリングネームへの決別と、本名である“小松洋平"への回帰を提言した。

【田口の話】「(※片ヒザをつくと)いやぁ、でもね、とても3連敗するような、してるようなね、そんなんじゃないですよ、ほんと。3連勝しててもおかしくないですよ、全然。強かったです。まぁそうだね、やって(思ったんだけど)…もう“YOH"っていう名前を捨てたらいいんじゃないかな。YOHに縛られてるんじゃないかな? 小松洋平でいいんじゃないか、もう? 小松洋平でやったほうが、YOHじゃなくて小松洋平として…つくられたYOHじゃなくてね、小松洋平として、小松洋平の色を出していけばいいんじゃない? ウン、そう感じたかなって。いやぁ、厳しいシリーズですね。まだ4試合しか終わってないんで。あと6、7…7試合。ま、とりあえず、ジュニアタッグの挑戦権は得たと思ってますんで、ワトは(石森に)負けてしまいましたけど。ジュニアタッグの挑戦権は得たと思うんで、スーパージュニアで優勝して、シングル(のベルト)もね、狙っていきますよ。あといろいろ、(1・4&5東京)ドームが終わった後もいろいろあるみたいですし。新日本プロレスですから…新日本プロレスね…まぁあんまりこういう言葉はチョットね(言いたくないですけど)、生え抜きとして、いろいろなところで試合をする覚悟は(※立ち上がりながら)ありますよ。いつでも…いつ何時、誰の挑戦でも、私は…。こんなあれですけど、生え抜きですから。いつでも、リングに立つ、準備はできてますよ」

【YOHの話】「(※若手の肩を借りて引き揚げてくると、うつむき加減のまま自身の左胸を指で何度も叩きながらコメントスペースを無言で横切る。そして、控室に運ばれる際に小さな声で一言だけ)ヤバイ…」