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12/12【新日本】内藤が“ホーム"で屈辱…EVIL&裕二郎が決勝への切符を無法強奪

『WORLD TAG LEAGUE 2021 & BEST OF THE SUPER Jr. 28』広島グリーンアリーナ(2021年12月12日)
「WORLD TAG LEAGUE 2021」公式戦 ○EVIL&高橋裕二郎vs内藤哲也&SANADA×

 内藤が“ホーム"の広島で屈辱的な敗戦を喫し、脱落が決定。SANADAを無法粉砕したEVIL&裕二郎がタッグリーグ決勝進出の切符を強奪した。

 3連敗から7連勝を果たし、「全勝中だ」とうそぶくHOUSE OF TORTUREのEVIL&裕二郎は、決勝進出の可能性を残して最終公式戦を迎えた。最後の相手は首位タイにつける内藤&SANADAに。EVIL&裕二郎はかつて内藤を裏切り、今も因縁の関係にある。プロ野球・広島東洋カープの大ファンとして知られる内藤に対し、EVILは「“自称・お前のホーム"の広島で大恥かかせてやるよ」と不気味に予告していた。

 連係で先にペースを握ったロス・インゴ軍だったが、裕二郎がSANADAの指に噛みつくと、暴走ファイトで一気に主導権を奪い取る。むき出しになったコーナー金具に叩きつけると、EVILはマイクケーブルでSANADAの首を絞め、マイクを向けて「負けたって言え」と迫った。セコンドのディック東郷もスキを突いて介入する。

 SANADAはお株を奪う指への噛みつきで窮地を脱するが、その後も拷問軍ペースが続いた。裕二郎が内藤をインカレスラムで引っこ抜くと、EVILはコーナー金具に連続して投げつける。内藤が反撃すると、SANADAも立て直しに動くが、セコンドの東郷が気を引いたスキに、EVILがロープを蹴り上げて急所攻撃を誘発させ、串刺しラリアット、フィッシャーマンバスターとたたみかけた。

 しかし、内藤が横やり。マンハッタンドロップや延髄斬りで援護すると、SANADAはTKOを決めてEVILの動きを止める。すかさずドラゴンスリーパーに捕獲。東郷がスポイラーチョーカーで介入するも、SANADAは力ずくで振り払うと、EVILの突進を誤爆させて攻勢を止めない。内藤が裕二郎を分断すると、SANADAはSkull EndでEVILを絞めに絞めた。

 ギブアップしないとみると、作戦を切り換え、ラウンディングボディプレスを投下するが、EVILはヒザを立てて撃墜する。勝負を捨てないSANADAはオコーナーブリッジで逆転を狙うが、東郷がレフェリーの注意を引きつけてカウントを妨害。そのスキに、裕二郎がスティック攻撃を股間に見舞って大ダメージを与えた。内藤が駆けつけたものの、裕二郎はここでもスティックで殴打して排除。すかさず暗黒の王がEVILでSANADAをマットに叩きつけて、3カウントを奪い取った。

 予告通りに広島で内藤に屈辱を味わわせたEVIL&裕二郎。メインの結果を受けて、タイチ&ザック・セイバーJr.、内藤&SANADAと勝ち点では並んだものの、両チームとの直接対決で勝利している拷問軍の決勝進出が決定し、12・15両国大会では後藤洋央紀&YOSHI-HASHIと雌雄を決することになった。

 試合後、EVILは「俺と裕二郎があんな腐ったヤツを見放したのは、いや見捨てたのはな、なんにも間違えてなかったな。これで俺ら開幕から全戦全勝だよ。もう両国で優勝決定戦なんてやるまでもねえな、オイ! トロフィー持ってこいよ! もう俺らがトロフィー持って優勝をアピールしてやるからよ」と好き放題にアピールした。11・28東金大会で行われた公式戦ではすでに後藤&YOSHI-HASHIに勝利しており、EVIL&裕二郎は自信満々。NEVER6人タッグ王座に続き、タッグリーグ制覇の勲章もCHAOSコンビから強奪する構えだ。

【試合後のEVIL&裕二郎】
▼裕二郎「今日の試合? (※ニヤニヤしながらケインを見せつけ)これが何かやったの? でもよ、反則じゃねえんだよ。俺とこのケインのコラボレーションだよ。いいか、反則じゃねえんだよ」

▼EVIL「(※東郷と一緒に現われて)今日の結果の通りだよ。俺と裕二郎があんな腐ったヤツらを見放したのは、いや見捨てたのはな、なんにも間違えてなかったな。これで俺ら開幕から全戦全勝だよ。もう両国で優勝決定戦なんてやるまでもねえな、オイ! トロフィー持ってこいよ! もう俺らがトロフィー持って優勝アピールしてやるからよ。持ってこい、コノヤロー! いいか、それだけだ。よく覚えとけ」

【内藤の話】「今日の敗戦で8勝3敗勝ち点16。予選リーグ敗退が決定してしまったのかな? ディック東郷の存在に文句を言うつもりはないよ。だって、あれが今のEVILのプロレスであり、高橋裕二郎のプロレスなんでしょ? なら、自分の信じた道を突き進めばいいよ。それよりSANADAとのタッグで結果を残したかった。特に今日は俺のホームである広島大会。10月の広島大会(G1公式戦)はメインイベントでシングルマッチをやるはずだったのに怪我で欠場になってしまい、そして今回の広島大会では負けて予選リーグ敗退が決定してしまった。悔しいな…悔しすぎるぜ、カブロン!」

※SANADAはノーコメント

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