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12/17【新日本】新日本vsノア対抗戦全カード決定 「L・I・Jvs金剛」実現 鷹木が「お笑いユニット」呼ばわり、中嶋は「怖さ感じない」

 新日本は17日、オンライン会見を行い、1・8横浜アリーナ大会のカードを発表。「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンvs金剛」、「棚橋弘至&オカダ・カズチカvs武藤敬司&清宮海斗」など新日本vsノア対抗戦全11試合が決まった。

 1・8横浜アリーナ大会にノア勢が参戦し、新日本との対抗戦が実現する。旗揚げ50周年イヤー施策の一つとして掲げられた「ドリームカード、ドリームマッチ、ドリームイベントの提供」の一環で、11月20日の発表時から両団体の選手たちも対抗戦モードだった。

 この日、決まったのは、第0試合(2試合)を含む全11試合。すべてが対抗戦で両団体の威信をかけた戦いが繰り広げられることになった。中でも注目はL・I・Jvs金剛のユニット対決「鷹木信悟&内藤哲也&SANADA&高橋ヒロム&BUSHIvs中嶋勝彦&拳王&征矢学&タダスケ&亜烈破」だ。鷹木が現IWGP世界ヘビー級王者で、中嶋は現GHCヘビー級王者。この日の会見には両者がベルト持参で出席し、舌戦を展開した。

 先日、プロレス大賞MVPを初受賞したばかりの鷹木は自信満々。「客観的に見たら、正直ノアにメリットはあっても、新日本にそこまでメリットはないんじゃないかなと俺は思ってる」との考えを強調した。その根拠として「新日本のドームを…今年は5大会やったのかな、メットライフも入れて。その5大会の数と、ノアのおそらく80大会ぐらいやってるのかな。それがほぼ同じぐらいだと聞いて。80大会と5大会が同じぐらいだから物凄く差がある」と今年の観客動員数を具体例に挙げた。

 それだけでなく鷹木は金剛を酷評。「名前だけみたら和風テイストなユニットかと思ったら全然違うね。ポージングが思ったよりかっこ悪いし、覇王とか仁王とかやらせてるような感じでね。タダスケなんか俺、知ってんだよ。タダスケなんか革ジャン着てサングラスしてんだろ。和の精神のかけらもねぇじゃねぇか、あいつ。ポージングも征矢学が前にいたら邪魔だし、パッと見お笑いユニットじゃないか、これ」と言いたい放題だ。

 とはいえ、「新しい刺激が凄く好き」という鷹木だけに、対抗戦のシチュエーションに燃えないわけがない。特に中嶋とは過去2度シングル対決し、いずれも敗戦。「中嶋の勝っちゃんがいるから、俺はやる気が今、徐々に徐々に燃えてきてるよ」とし、「中嶋勝っちゃんの蹴りはホント痛くて腹立つんでね。おそらく10年ぶりだと思うんだけど、またあの時の思いを思い返したいんで、ガンガン俺に食らわせてほしいなと。それを俺は何倍にもして返そうと思う」と注文を付けた。

 鷹木は1・4&5東京ドーム2連戦、中嶋は1・1日本武道館でともに防衛戦を控える。「もちろん、それは王者同士が並ぶんだったらメインしかないでしょ」と言い切った鷹木は当然、ドーム2連戦を突破し、IWGP世界王者として対抗戦に出陣するつもり。「この横浜アリーナ大会が点で終わるか線でつながるかは試合を見てもらえればわかる」と前置きしたうえで、「全く興味がないわけじゃないけどね、GHCヘビー。まぁ、楽しみにしてるよ」と思わせぶりに話した。

 対する中嶋は時折、不敵な笑みを浮かべながら鷹木の言葉に耳を傾けた。「業界ナンバー1の新日本プロレス」と認めたうえで、「1・8横浜アリーナで、その業界ナンバー1ってものを存分に味わって、最後はノアの色…いや、金剛の色…いや、俺の色で染めたいと思う。楽しみにしていてくれ」と豪語してみせた。そこには「業界ナンバー1にもないものが今のプロレスリング・ノアにある」との自信もある。

 鷹木からは団体の差を強調され、金剛を酷評されたが、中嶋は「じゃあ受けなきゃいいんじゃない? 何かしら今のこの勢いのあるノアと絡むメリットがあるからこそ受けたんじゃないのかな?」と動じず。当然、鷹木との再会対決に「この対戦カードもユニット同士で凄く刺激的だと思いますけど、唯一、鷹木選手が同年(デビュー)なので、意識しないって言ったらおかしいですし、ヘビーのベルトも持たれてるんでね。まぁ、そこは純粋に楽しみ」と高ぶりを感じているが、「今日、久々に会いましたけど、鷹木選手にあまり怖さを感じないですね。だから当日どうなるか非常に楽しみです」と言ってのけた。

 これには鷹木も黙っておらず、「MVP獲って、IWGP世界ヘビーも獲って、それで怖さを感じないってなったらカッコつかないからね。1・8鷹木信悟の怖さをとことん教えてやる。ねぇ? 中嶋勝っちゃん」と通告した。王者対決として実現するかは両団体の年頭ビッグマッチの結果次第だが、いずれにしても鷹木と中嶋の再会が対抗戦らしい熱を生み出すことになりそうだ。

 また、「オカダ・カズチカ&棚橋弘至vs武藤敬司&清宮海斗」が実現する。大会発表会見で清宮が「俺がオカダ・カズチカとやりたいと言った時、さんざん怒られました。あれから1年半。俺はやっぱりレインメーカーとやらせていただきたい」と熱望。そしてVTRで登場したオカダが「武藤さん入団してるんですか? 素晴らしいレスラーだったんじゃないかなと。“だった"ですよ。過去形ですね」、武藤が「オカダともしやる機会があったら、まだわかんないけど、また一つ俺のキャリアに加わるからな。ただ、自信はあるよ」とそれぞれ発言していたが、それを受ける形で豪華タッグ対決が決まった。発表カードは以下の通り。
 
☆1/8(土)神奈川・横浜アリーナ『WRESTLE KINGDOM 16 in 横浜アリーナ』15:00開場、17:00開始

▼シングルマッチ
矢野安崇
vs
藤田晃生

▼6人タッグマッチ
齋藤彰俊
モハメド ヨネ
キング・タニー
vs
永田裕志
小島聡
天山広吉

※以上、第0試合

▼シングルマッチ
小峠篤史
vs
SHO

▼タッグマッチ
吉岡世起
HAYATA
vs
外道
石森太二

▼タッグマッチ
NOSAWA論外
YO-HEY
vs
DOUKI
エル・デスペラード

▼10人タッグマッチ
岡田欣也
稲村愛輝
稲葉大樹
大原はじめ
原田大輔
vs
マスター・ワト
田口隆祐
YOSHI-HASHI
後藤洋央紀
石井智宏

▼タッグマッチ
小川良成
丸藤正道
vs
金丸義信
ザック・セイバーJr.

▼6人タッグマッチ
KENTA
桜庭和志
杉浦貴
vs
TAKAみちのく
鈴木みのる
タイチ

▼タッグマッチ
マサ北宮
潮崎豪
vs
ディック東郷
EVIL

▼タッグマッチ
清宮海斗
武藤敬司
vs
棚橋弘至
オカダ・カズチカ

▼10人タッグマッチ
亜烈破
タダスケ
征矢学
拳王
中嶋勝彦
vs
BUSHI
高橋ヒロム
SANADA
内藤哲也
鷹木信悟

※本戦全9試合の試合順は後日発表


【オンライン会見の模様】
▼新日本・大張高己社長「昨日は50周年の幕開けとなる1・4、1・5東京ドームの全カードの発表を行いましたが、大きな反響をいただきまして、誠にありがとうございます。本日は1・8横浜アリーナ大会の発表をさせていただきます。先月の会見ではノアさんと組むのか? それとも戦うのか? そういった質問もあったと存じますが、1・8横浜アリーナは対抗戦とすることで決定いたしました。戦うとなった以上は全世界の新日本プロレスファンの期待を背負って、選手にはしっかりと違いを見せつけてもらいたいと思います。1・4、1・5東京ドーム大会のあとは、ぜひこの大会にご注目ください。私からは以上です」

※VTRで全カード発表

▼大張社長「先ほどのVTRでの発表カードに加えまして、第0試合2試合を予定しております。まず一つ目は新日本プロレス・藤田晃生vsノア・矢野安崇、そしてもう一つ、新日本プロレス・天山広吉&小島聡&永田裕志組vsノア・キング・タニー&モハメド ヨネ&齋藤彰俊組が決定いたしました」

▼ノア・武田有弘取締役「ノアとしては完全に乗り込む形になるので、それなりの乗り込むというシチュエーションの壮絶な試合を見せてくれると思っております。そして大会としてはプロレスのチカラを皆さんに与えられるような大会になると信じております」

▼鷹木「どうも、2021年度プロレス大賞MVP、そしてIWGP世界ヘビー級チャンピオンの鷹木信悟です。正直なところ、1・8はあまり頭になくて、1・4、1・5東京ドームの大会に集中してたんだけど、会見場に来て、カードなんかもチラっとみて、客観的に見たら、正直ノアにメリットはあっても、新日本にそこまでメリットはないんじゃないかなと俺は思ってるんだよね。マスコミなんかにも調べてもらったんだけど、だいたいノアの2021年の集客数と、新日本のドームを…今年は5大会やったのかな、メットライフも入れて。その5大会の数と、ノアのおそらく80大会ぐらいやってるのかな。それがほぼ同じぐらいだと聞いて。80大会と5大会が同じぐらいだから物凄く差があるなと。そこまで新日本にメリットはないんだなというのがあって。言ってみたらノアはおいしいよ。新日本のファンを引き込んだら、それは大きいよ。新日本としてはノアのファンを引き込んだとしても、10が11なのか、10.5ぐらいにしかならないから。ただ、俺は新しい刺激が凄く好きなんで、求めてるんでね。この対戦カード、金剛。10人タッグか。ちょうど週プロ名鑑もみてんだけど、名前だけみたら和風テイストなユニットかと思ったら全然違うね。ポージングが思ったよりかっこ悪いし、覇王とか仁王とかやらせてるような感じでね。タダスケなんか俺、知ってんだよ。タダスケなんか革ジャン着てサングラスしてんだろ。和の精神のかけらもねぇじゃねぇか、あいつ。ポージングも征矢学が前にいたら邪魔だし、パッと見お笑いユニットじゃないか、これ。まぁそれでも対戦相手には同年デビュー、過去に対戦経験もある中嶋勝彦。今、GHCヘビー級チャンピオンですから。中嶋勝っちゃんと呼ばせてもらおうか。中嶋の勝っちゃんがいるから、俺はやる気が今、徐々に徐々に燃えてきてるよ。彼とはね、過去にシングルマッチも2度してるし、この横浜アリーナ大会が点で終わるか線でつながるかは試合を見てもらえればわかると思います。ということで、俺の言いたいことは以上だ」

▼中嶋「プロレスリング・ノア、中嶋勝彦です。業界ナンバー1の新日本プロレス。1・8横浜アリーナで、その業界ナンバー1ってものを存分に味わって、最後はノアの色…いや、金剛の色…いや、俺の色で染めたいと思う。楽しみにしていてくれ」

――先ほど鷹木選手からメリットはノアにしかないと言われたが?

▼中嶋「まぁ、それはどうなんだろうね。じゃあ受けなきゃいいんじゃない? 何かしら今のこの勢いのあるノアと絡むメリットがあるからこそ受けたんじゃないのかな? まぁ言ってもね、業界ナンバー1だからさ。でも業界ナンバー1にもないものが今のプロレスリング・ノアにあるんじゃないの?」

――過去、中嶋選手と対戦経験があり、負けているが?

▼鷹木「おい、おい、おい、痛いとこ突くね。そうだよ。シングル2回やって2回とも負けてんだよ、このヤロー。さっきオブラートに包んだのにばらしやがって。まぁ、しょうがないね。調べればすぐわかることだから。意外なのは中嶋の勝っちゃんがね、新日本に対して業界ナンバー1って。一番というのは新日本だよって認めてるのが意外だなと思って。でも業界どうこうとか、会社どうこうじゃない。選手のレベルっていうのはまた違うから。金剛もね、特に赤主体にしてるみたいだけど、俺たちL・I・Jもね、わりと赤大事にしてるんで、そういった意味で赤争奪戦じゃないけど、敗者赤使っちゃダメってふうにやっても面白いと思うし。質問何だっけ?」

――対戦が決定したことに関して?

▼鷹木「さっき言ったように、点で終わるか線でつながるか、それはこの試合次第だなと。週プロ名鑑見て思ったんだけど、意外にも俺、自分でコントロールしたわけじゃないんだけど、過去のタイトル歴でGHCジュニアタッグって書いてあるんだよね。俺、ノアには上がったことないんだけど、GHCジュニアタッグっていうとノアに上がって、まるでジュニアタッグしか獲れなかったみたいってのもシャクだから。全く興味がないわけじゃないけどね、GHCヘビー。まぁ、楽しみにしてるよ」

――中嶋選手の活躍はどの程度耳に入っている?

▼鷹木「俺はホント、プロレスが好きでね、見れるんだったら配信なんかでも見るけど、痛みの伝わる激しいプロレスしてるなって。さすが同年デビューで、同じ釜の飯を食ったわけじゃないけど、プロレス観的なものは相通じるものがあるんじゃないかなと。過去、対戦しててもね、中嶋勝っちゃんの蹴りはホント痛くて腹立つんでね。おそらく10年ぶりだと思うんだけど、またあの時の思いを思い返したいんで、ガンガン俺に食らわせてほしいなと。それを俺は何倍にもして返そうと思う」

――鷹木選手は2004年同年デビューを意識しているが?

▼中嶋「いや、特にないですよ」

――鷹木選手が見据えた赤色争奪戦マッチについては?

▼中嶋「赤い色を取り合うの? 面白くないでしょ。見てくれるファンがもっと楽しめるものをこちらは提供したいじゃない」

――鷹木以外に興味のある選手はいる?

▼中嶋「うーん、まぁ、でもこの対戦カードもユニット同士で凄く刺激的だと思いますけど、唯一、鷹木選手が同年なので、意識しないって言ったらおかしいですし、ヘビーのベルトも持たれてるんでね。まぁ、そこは純粋に楽しみではありますけど。でもね、どうなるかね。やってみたら。まぁ、今ずっと鷹木選手が俺の話を…過去に2度やって勝ったことがないって言ってますけど、今日、久々に会いましたけど、鷹木選手にあまり怖さを感じないですね。だから当日どうなるか非常に楽しみです」

――最近の鷹木選手の試合は見ている?

▼中嶋「少し拝見させていただいております」

――試合順については?

▼鷹木「もちろん、それは王者同士が並ぶんだったらメインしかないでしょ。だから中嶋の勝っちゃんも何か聞くところによると1・1元日にタイトルマッチがある。俺も1・4、1・5とタイトルマッチがある。記者会見でこれだけ盛大にやってるんだから、これはもう王者として1・8を迎えなかったらカッコつかないよね、ホントに。今こんなにね、馬鹿にされてね、ある意味。怖さがわかんない? だったらね、俺も今年はマグレだ何だ、運がいい、タイミングがいいなんて言われたけど、MVP獲って、IWGP世界ヘビーも獲って、それで怖さを感じないってなったらカッコつかないからね。1・8鷹木信悟の怖さをとことん教えてやる。ねぇ? 中嶋勝っちゃん」

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