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12/21【新日本】オーカーン「帝国の逆襲」宣言 対L・I・J2番勝負へ圧巻勝利

『Road to TOKYO DOME』東京・後楽園ホール(2021年12月21日)
○グレート-O-カーン&ジェフ・コブ&アーロン・ヘナーレvs内藤哲也&SANADA&BUSHI×

 UNITED EMPIREが1・5東京ドームでの2大シングルマッチへ向けた前哨戦で圧巻勝利。オーカーンは「来年は帝国の逆襲が始まる!」と宣言してみせた。

 12・15両国大会でL・I・JとUNITED EMPIREに遺恨が勃発。内藤にピンフォール負けを喫したコブが一騎打ちをアピールし、一方でSANADAがオーカーンに対戦を要求。シングルマッチ2番が1・5東京ドーム大会で実現することになった。この日は内藤&SANADAがBUSHI、コブ&オーカーンがヘナーレとそれぞれ組んで激突。帝国軍の勢いが際立った。

 先発を買って出たコブはスカそうとする内藤を捕まえ、Tシャツを引っぺがしにかかる。内藤がコーナーに下がっても突っかかろうとした。オーカーンは高笑いとともにSANADAと対峙し、グラウンドでのポジション争いを展開。ショルダータックルでなぎ倒して先手を取ると、SANADAもオーカーンの追撃を回避して場外に転落させ、リングに戻ったところに低空ドロップキックをお見舞い。お株を奪うモンゴリアンチョップを見舞い、パラダイスロックで動きを止めた。

 ヘナーレとともにカットに飛び込んだコブは内藤を場外戦に持ち込み、踏みつけ攻撃などで蹂躙。オーカーンはSANADAを折り曲げて鎮座し、フロントキックで反撃に出る。ヘナーレもボディブローを連打し、コブは内藤にみせつけるように怪力を発揮してのショルダーバスターを敢行。内藤のポーズも決めて挑発した。さらにオーカーンが大空スバル式羊殺しでSANADAを絞め上げる。

 劣勢が続いたSANADAだったが、起死回生の低空ドロップキックでオーカーンを止めて内藤につないだ。コブが飛び込むと内藤はバックエルボーを連発して出鼻をくじき、マンハッタンドロップ、低空ドロップキックの連続攻撃に出る。コーナーミサイルのフェイントから低空ドロップキックで左ヒザを射抜き、ヒザ固めで絞め上げた。

 ニアロープで難を逃れたコブも反撃に転じる。内藤を軽々と抱え上げ、対角線を走って何度もコーナーに激突させると、ランニングバックドロップで豪快に叩きつけた。内藤も追撃を読んでショートレンジバックエルボーを連発したが、コブはナックルパンチで応戦。内藤が延髄斬りでやり返しても、アスレチックプレックスを豪快に決めた。

 最後はオーカーンがエリミネーターでBUSHIを粉砕し、UNITED EMPIREに凱歌。試合後、オーカーンはBUSHIを踏みつけながら、歓声をあおるSANADAのポーズを真似て挑発。「ひれ伏せ、後楽園の愚民ども。来年は帝国の逆襲が始まる! これがアーロン・ヘナーレ、ジェフ・コブ、グレート-O-カーン。そう、UNITED EMPIREの力だ!」と2022年へ向けて予告しつつ勝利の雄たけびを上げた。

 年頭でいきなり内藤、SANADAをシングルで破れば、間違いなく帝国軍の勢いは加速する。「新日本はいっつもそうだ。チャンスなんて一度ももらったことなんかない」と不満をぶちまけたオーカーンは「だからこそ、帝国の逆襲のし甲斐があるってもんだ!」と高笑いを上げていた。

【コブの話】「話は今年始めにまで遡るが…(1・4の)ジェフ・コブvs L.I.Jのメンバーのシングルマッチを覚えてるか? その相手は現IWGP世界ヘビー級王者のシンゴ・タカギだ。俺とあいつは東京ドームで1対1で闘った。そして時を経て、また東京ドームでL.I.Jのメンバーとシングルマッチが決定した。今度の俺の相手はテツヤ・ナイトーだ。俺は今日までずっと(東京ドームでの鷹木戦を振り返り)『どこで何を間違えたんだ?』と自分自身に問い続けてきた。そしてようやく気づいた。前回(のドーム戦)は最初から俺の手の内を全て明かしてしまったと。東京ドームの前哨戦の初日から俺がナイトーをケガさせる勢いでぶつかっていくと思ったか? ノー、ノー、ノー、今日はまだほんの味見程度しか見せてない。ドームで100%のコンディションで向かい合ったナイトーに全てをぶつけないと意味がない。ナイトー、だからと言って俺が手を抜いてるわけではない。でも今日あいつとやり合ってて、ふと思った。前哨戦で全力で闘ってどうなるんだ、大事なのは本番の1・5だと。だから(この前哨戦では)ほんの少ししかお前に味わわせてやらない」

【オーカーンの話】「どうせノーコメントなんだろ? あの陰キャ野郎、ハハハハ! ま、無口な野郎の方がイジメ甲斐があるよな、ハハハハ! まぁ、あんな陰キャ野郎と話してもつまんねぇよ。それよりもだ、それよりも新日本は、いっつもそうだ! そしてノアも余を邪険にして干そうとしてくる! チャンスなんて一度ももらったことなんかない。(※涙声になり)それでもめげず、雑草魂を胸に、泥水をすすって頑張ってきた。週刊プロレス賞、流行語大賞、選手名鑑の表紙、東スポのプロレス大賞の技能賞。こんだけあるのに、それでも余を、余たちを…(※両手で顔を覆い、肩を震わせて)ひどい! ひどすぎる! 悔しくて…(※顔を出すと舌を出し)笑いが止まらねぇよ! ギャハハハハ! だからこそ、帝国の逆襲のしがいがあるってもんだ! 言っとくがよぉ、頭を下げて懇願してねぇのに、しかもたった余の口先から逃げたドインディー団体なんかに出てやるわけねぇだろ? 出てほしかったら頭を下げて、そしてファイトマネーをたんまり用意しろ! あ、無理か。アハハハハハハ!」

【ヘナーレの話】「なんでこんなにイライラしてるのかってか? 『WORLD TAG LEAGUE』で全チームを相手に大暴れしてやったのに、『WRESTLE KINGDOM』ではひとつも試合が組まれてないからだ! タイチ&ザック、ナイトー&SANADA、ナガタ&タイガー、スズキ&TAKAから勝ってもまだまだそれじゃ不十分だってか!? なぜ俺には試合が組まれてないんだ? 俺と当たったら相手が全員ボコボコにされてしまうからか? なら、自分からケンカをふっかけてやるしかない」


【内藤の話】「(※少しフラつきながら)ジェフ・コブ、すごいね。すげぇや。前に…何年前かな、数年前の『G1 CLIMAX』で対戦した時のジェフ・コブとは全然違うわ。強いよ。強いなぁ〜! だからこそ、楽しみだよ。彼も俺とプロレスして楽しいでしょう? 俺もメチャメチャ楽しかったよ。だからこそ、この調子で…いや! これ以上のジェフ・コブで東京ドームに姿を現してほしいね。じゃなきゃ倒す意味がないから。まぁ、俺からアドバイスすることなんて何もない。まぁ強いて言うなら、そう、あの言葉だよ。まさにトランキーロ! 東京ドームまで、あっせんなよ。カブロン!」

【SANADAの話】「俺は別に“オカン"と遺恨をつけたいわけじゃないんだよ。あいつのレスリング、今日やってみてすごかったし、あいつの発想もすごいと思うし。ただ、俺がひとつイヤなのが、イケメンじゃないヤツに負けた自分が許せないんだよ。オカン、オイ、俺がお前と戦ってイケメンにしてやるよ」

※BUSHIはノーコメント

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