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12/24【新日本】矢野がウイスキー痛飲で泥酔寸前もKOPW死守 忘年会マッチで金丸に逆転勝ち

『Road to TOKYO DOME』東京・後楽園ホール(2021年12月24日)
「KOPW 2021」争奪戦 ○矢野通vs金丸義信×

 矢野が忘年会マッチでウイスキーを痛飲し、泥酔寸前に追い込まれたものの、最後は金丸を鬼殺しで下して逆転勝ち。「KOPW 2021」を死守した。

 「KOPW 2021」を懸けて、保持者・矢野と挑戦者・金丸が「忘年会マッチ ウイスキーコース」ルールで対戦した。試合中、2分おきにウイスキーのショット1杯を飲み干すルールで、20秒(場外カウントも同時に数え上げられる)以内に飲みきれなかった場合は敗退となる。通常のプロレスルールによる決着も有効。矢野は自身が愛飲している日本酒コースがファン投票で圧倒的な差をつけられて却下されており、前哨戦もウイスキーを巧みに使った金丸に連敗。圧倒的に不利な状況で当日を迎えていた。

 ゴングが鳴ると、矢野は「飲むぞ! 飲むぞ!」と連呼し、「こんなんで飲めるか、バカヤロー。もっと盛り上がれ」と忘年会らしい盛大な盛り上がりを観客に要求。手拍子を巻き起こした。金丸は付き合わず、組み合わないまま2分が経過。互いに新品のウイスキーの瓶を開封すると、、「乾杯!」のかけ声から1ショットを飲み干す。

 リングに戻ると、丸め込み合戦で火花。何度も体を回転させたため、どちらも酔いが回って苦しげな表情を覗かせる。金丸が矢野の頭をしつこくぶん回して追い討ちすると、ウイスキー2杯目へ。矢野は「ちょっと早くないか…」と不安を口にした。2杯目を飲んだ後、矢野と金丸は互いに頭を振り合って火花。むき出しになったコーナー金具に投げつけようとして、ポジションが何度も入れ代わり、互いに酔いを悪化させる。たまらずどちらも倒れたところで、ウイスキー3杯目の時間がやってきた。

 金丸は一気に飲み干して心理的に有利に立つ。一方、矢野は表情を曇らせた。金丸はグラスを掴む矢野の手を押さえて飲酒を妨害。矢野はそれでもギリギリで飲みきり、リングアウト寸前で滑り込んだ。ふらつく矢野は一旦試合を放棄しようとしたものの、気を取り直して試合は継続。金丸はローリングクレイドルで勝負に出るも、矢野はキックアウト。立ち上がろうとした瞬間、どちらも大の字になるが、ここで無情にもウイスキー4杯目の時間となる。

 限界寸前の矢野はグラスにわずかしかウイスキーを注がなかったが、金丸に指摘されて工作に失敗。一気飲みした金丸に対し、矢野はなかなか口にしない。それでも「チクショウ!」と叫んで飲みきると、金丸にセコンドを投げつけられてリングアウト寸前に追い込まれるが、なんとか滑り込んだ。

 金丸は連続して押さえ込み、さらに矢野を苦しませると、自ら持ち込んだウイスキーを口に含み、顔面噴射を狙う。しかし、矢野は口を塞いで阻止すると、レフェリーの死角を突いて金的攻撃をズバリ。たまらず金丸が口からウイスキーを吹き出すと、それがレフェリーの顔面に直撃し、リング上は無法地帯に。矢野はここぞとばかりに、大量のウイスキーを金丸に強制飲酒させて追い討ち。最後は秘策の鬼殺しで勝利をもぎ取った。

 顔が真っ赤になり、フラフラになりながらも矢野が「KOPW 2021」を死守。最後は高級ウイスキーに手を出し、「いい香り! 乾杯!」と飲み干して、勝利の美酒に酔った。バックステージでは「目が回る。頭が回る。気持ちが悪い。気持ちが悪い!」と崩れ落ちたが、「でも!! 気分は!! 最高だよ、オイ!!」と叫ぶと、死守した小トロフィーと2021年覇者の称号である大トロフィーを手にしてご満悦だった。

 KOPWは1年区切りでタイトル自体が切り替わるシステム。今日の勝利を受けて、矢野が「KOPW 2020」に続き、「KOPW 2021」も手中に収めた。新春の東京ドーム2連戦から早くも「KOPW 2022」が始動。1・4の第0試合で行われるニュージャパンランボーで生き残った4人が、翌1・5に4WAYマッチで対戦し、勝者に保持者の証であるトロフィーが与えられる。矢野が3年連続で称号を狙ってくるのは確実。来年も波乱含みのKOPW戦線が続きそうだ。

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