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12/29【スターダム】ジュリアが4ヵ月ぶり復帰、退団・小波に惜別勝利 「NEVER END」で再会約束

『STARDOM DREAM QUEENDOM 2021』東京・両国国技館(2021年12月29日)
ジュリア復帰&小波ラストマッチ ○ジュリアvs小波×

 ジュリアが約4ヶ月ぶりに復帰を果たし、退団前ラストマッチとなった小波に惜別の勝利。「NEVER END」と口を揃えて未来の再会を約束した。

 小波は体調面の不安を理由に年内でスターダムを退団。「また復帰する際にはスターダムのリングに上がりたい」としながらも今大会で一旦リングを離れることになった。そんな小波に噛みついたのが、首の負傷で9月から欠場していたジュリアだ。リングを去る者とリングに戻る者が今年最後のビッグマッチで対戦した。

 小波は大江戸隊ではなく、かつて所属していたTOKYO CYBER SQUAD仕様のコスチュームで登場。のっけからジュリアと打撃戦で激情をぶつけ合う。小波は得意の関節技でペースを握り、欠場明けとなったジュリアの首を複合関節技で容赦なく狙っていった。

 ジュリアの猛反撃を受けても気持ちで引かない。木村花さんの得意技・ハイドレンジアを皮切りに大技ラッシュに出ると、ジャングル叫女の得意技・ジャングルバスターも披露。TOKYO CYBER SQUADの仲間たちの技をあえて繰り出していく。さらに木村さんのフィニッシュムーブである、ミサイルキックからパッケージドライバーにつなげるタイガーリリーを仕掛けたが、ここは逆にジュリアがパッケージドライバーを決めて意地をみせた。

 粘る小波はトライアングルランサーに捕らえたものの、しのいだジュリアはバックドロップで再び攻勢。小波も延髄斬りやハイキックで抵抗したが、ジュリアは滞空式ファルコンアローを決めると、最後はグロリアスドライバーで接戦を制した。

 復帰戦に勝利したジュリアはマイクで「ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君。ジュリア完全復帰、お待たせしました! 来年もスターダムでジュリアが修羅場をどんどんどんどん作って、諸君にお見せしたいと思う。期待しててください」と宣言。そして、「小波! スターダムで出会ってくれてありがとう。必ず完全復活して、また必ずリングで会いましょう。お前が戻ってくるの待ってるからな。NEVER END」と小波にもメッセージを送った。

 ラストマッチを終えた小波は「ジュリア! 復帰おめでとう。そして、最後の相手がジュリアで本当によかった。ジュリアに出会えたこと、スターダムのみんなに出会えたこと、それが私にとっての誇りです。本当にありがとうございました。ジュリア、ありがとう!」と感極まった表情でコメント。ジュリアから選手のメッセージと「NEVER END」の文字が刻まれたフラッグを受け取ると、最後に「NEVER END!」と叫んで再会を約束した。

 「今は亡き戦友と、スターダムのリングにはいないもう1人の戦友の気持ちも一緒に背負って、今日このリングでジュリアと対戦したつもりです。まあ、スターダムの集大成。そして、スターダムで私がレスラーとしてやってきたこと全てを今日の試合に込めました」と試合に懸けた思いを語った小波。ラストマッチは満足いくものとなったが、「でも、これで終わりじゃない。またプロレスに、そしてスターダムに戻ってきたいと思います。小波はまだまだNEVER ENDです」と未来に目を向けた。

 ジュリアも「復帰戦の相手が小波だったことは本当に最高だったし、小波にとってもまたスターダムに必ず戻ってこようと思える、そんなような試合になったのかな? なってたらいいなって思いました。やれることは全力でやりました」と振り返ると、小波同様に先に視線を向けた。

 まずは、来年からDonna del mondoに加入する怪覆面2人を改めてマスコミに紹介。まだ正体は明かさなかったものの、「いや、楽しみ。強いよ、強いよ。いい選手だし、きっと大暴れしてくれるだろうから、ぜひ楽しみにしててください」と期待を示して予告した。

 メインでワールド王座を獲得した朱里とは現在、ゴッデス王座を保持しており、タッグリーグ覇者の葉月&コグマとの防衛戦が決定的になっている。ジュリアは「葉月&コグマと早急に私はやりたいと思っているので。会社の人は早急にカードを組んでください。必ず防衛します」とアピール。小波が帰ってくるリングを守るためにも、来年から再びスターダムの最前線で戦っていく決意を覗かせた。

【ジュリアの話】「約4ヵ月ぶりにジュリアが帰ってきました。久しぶりに試合でリングに立って、やっぱお客さんがいるところで受け身は取りたいな。どうせ痛い思いするんだったら。こうやってたくさんお客さんがいる中で、私は思いっきり殴り合いたいし。復帰戦の相手が小波だったことは本当に最高だったし、小波にとってもまたスターダムに必ず戻ってこようと思える、そんなような試合になったのかな? なってたらいいなって思いました。やれることは全力でやりました。あとは今後ですね。私は来年を見てます。小波がいなくなって、寂しい気持ちはあるけれど、来年、Donna del mondoに新しいメンバーを加えようと思っているので。今日来ているので。カモン。(怪覆面の2人を呼び込むと)スターダムの選手、そしてスターダムのファンの諸君。来年、Donna del mondoは7人でこのスターダムをメチャクチャにひっかき回してやるから。いや、楽しみ。強いよ、強いよ。いい選手だし、きっと大暴れしてくれるだろうから、ぜひ楽しみにしててください。そして、ゴッデスのベルトね。ちょっと向こうに持っていかれちゃったんだけど、ゴッデスのベルトを懸けて、葉月&コグマと早急に私はやりたいと思っているので。会社の人は早急にカードを組んでください。必ず防衛します。それでは以上。アリーヴェデルチ。諸君、よいお年を」

【小波の話】「ありがとうございました。いったん最後のスターダム。(メッセージ入りの旗を見て)なにこれ? こんなの用意されたらさ、メチャクチャスターダムに帰ってきづらくなるじゃん、逆に。でも、スターダムのこういうところが私は大好きなので、また完全復活した時は一番最初にこのリングに戻っていたいと思います。そして、私が今日どうしても大江戸隊じゃなくて、レスラーの小波として戦いたかった理由の1つがこのコスチューム。今は亡き戦友と、スターダムのリングにはいないもう1人の戦友の気持ちも一緒に背負って、今日このリングでジュリアと対戦したつもりです。まあ、スターダムの集大成。そして、スターダムで私がレスラーとしてやってきたこと全てを今日の試合に込めました。でも、これで終わりじゃない。またプロレスに、そしてスターダムに戻ってきたいと思います。小波はまだまだNEVER ENDです」

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