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12/30【GLEAT】全日・石川が初UWFルールで刺激 惜敗・伊藤は来年の奮起誓う

『GLEAT Ver.2』東京ドームシティホール(2021年12月30日)
LIDET UWFルール シングルバウト ○石川修司vs伊藤貴則×

 全日本の石川が初のUWFルールで伊藤に勝利。「メチャクチャ刺激を受けた」と充実感をあらわにした一方、惜しくも敗れた伊藤は意気消沈。それでも来年の奮起を誓った。

 GLEATの若大将を自認する伊藤は、旗揚げ戦となった7・1TDCホール大会のメインで新日本プロレスのSHOとUWFルールで対戦。敗北を喫したものの、「ばく進」宣言をぶち上げてGLEATは船出した。あれから半年経ち、再び迎えたTDCホール大会で伊藤にまたも試練。全日本の石川とLIDET UWFルールで対戦した。今度こそ大物狩りを狙ったが、大巨人がその前に立ち塞がった。

 体格差に戸惑いながらも、伊藤はヒザ蹴りを土手っ腹に連発して先手。だが、石川も同じくヒザ蹴りで押し返す。ミドルキックをキャッチしてビンタで張り倒すと、スキを突いてボディプレスを投下。UWFルールらしからぬ一撃でダウンを先取した。

 一方、伊藤は「来い」と挑発し、石川の掌底を空転させて、着実に自分の攻撃をヒットさせる。ローキックで左ヒザを攻めると、ニールキックも見舞った。そして、ヒザ十字固めへ。石川は上から掌底を落としたものの、たまらずロープにエスケープする。これでロストポイントは「4」で並んだ。

 石川は巻き返そうと、伊藤の掌底をかいくぐり、頭突きをぶち込んだ。伊藤は崩れ落ちるがこれは反則。故意のヘッドバットと判断され、石川は減点となった。それでも石川は止まらない。組みついてきた伊藤を強引に抱え上げると、コーナーのターンバックルに顔面から投げつける荒技でダウンを奪取する。

 しかし、これで闘志に火が点いた伊藤は石川を水車落としでぶん投げると、馬乗りになって故意のヘッドバットをお返し。減点となるが、構わず「来いよ!」と吠えた。さらに、掌底を真っ向から打ち合うと、左足にローキックを連打して注意を足に向けてから、狙いすましたハイキックで再びダウンを奪う。止まらない伊藤はジャーマンで連続してぶん投げて、石川を残り「1」ポイントまで追い詰めた。

 伊藤は一気呵成に前に出ると、コーナーまで追い詰めてヒザ蹴りを放つが、キャッチした石川はパワーボムで逆転。ランニングニーを放って、伊藤と残り「1」ポイントで並ぶ。ここを逃してなるものかと、石川は急角度のバックドロップを3連発で繰り出し、一気に勝利を決めた。

 石川が追い込まれながらも最後は怒とうの猛攻で勝利。悔しさをあらわにする伊藤が立ち上がってくるのを待ち受けると、互いに再戦をアピールした。

 「46でこのUWFっていうスゲェ刺激をもらいました。もっと付け加えると、今日の伊藤選手、いいね。あんなガンガン向かってくる若手は最近減ってきてるから。ああやってオッサンって呼んでくれて、ギラギラしてないって言ってくれて、メチャメチャやり甲斐があった」と試合を振り返った石川。「僕みたいなオジサンがまた必要だったら、何回でも声をかけてもらえれば、その時はもう1回潰してやりますよ」と再参戦を見据えつつ、「ただ、若いヤツらでもっとUWFの熱を上げてもらえれば、もっともっと業界が面白くなるんじゃないですか」と伊藤ら若い選手たちに期待を示した。

 一方、伊藤は「俺がGLEATの大将として引っ張っていくには結果や。内容があっても、結果がついてこんと全然あかん。TDCホールのメインは名前を上げるには絶対一番の舞台や。これで今年も終わってまう」と意気消沈。それでも目をぎらつかせながら、「来年こそは誰もが伊藤貴則をGLEATの大将として認めて、リングの中を掻き回していくからな。覚悟しとけ!」と奮起を誓った。

【石川の話】「昨日も言ったけど、46でこのUWFっていうスゲェ刺激をもらいました。もっと付け加えると、今日の伊藤選手、いいね。あんなガンガン向かってくる若手は最近減ってきてるから。ああやってオッサンって呼んでくれて、ギラギラしてないって言ってくれて、メチャメチャやり甲斐があった。メチャメチャいい刺激もらったよ。今日の試合は自分がこのルールでメインだったんですけど、井土選手とか飯塚選手、今日やった伊藤選手もメチャメチャ熱のある戦いをしていて、未来があると思ったんで。若いヤツらでこのLIDET UWFをもっと跳ねさせるというか、熱くしていってほしいなっていう。僕みたいなオジサンがまた必要だったら、何回でも声をかけてもらえれば、その時はもう1回潰してやりますよ。ただ、若いヤツらでもっとUWFの熱を上げてもらえれば、もっともっと業界が面白くなるんじゃないですか。自分からは以上です」

【伊藤の話】「クソッタレ!! この舞台で負けたらあかん。2回目や。(旗揚げ戦では)メイン任されて…。俺がGLEATの大将として引っ張っていくには結果や。内容があっても、結果がついてこんと全然あかん。TDCホールのメインは名前を上げるには絶対一番の舞台や。これで今年も終わってまう。来年こそは誰もが伊藤貴則をGLEATの大将として認めて、リングの中を掻き回していくからな。覚悟しとけ!」

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