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12/30【GLEAT】鈴木みのるがGLEAT初参戦で貫禄勝ち 田村と30年ぶり再会

『GLEAT Ver.2』東京ドームシティホール(2021年12月30日)
LIDET UWFルール ダブルバウト ○鈴木みのる&佐藤光留vs井土徹也&飯塚優×

 鈴木がGLEAT初参戦で飯塚に貫禄勝ち。エグゼクティブディレクターを務める田村潔司と30年ぶりに再会した。

 鈴木がGLEAT初参戦。GLEATと対抗戦を繰り広げてきたハードヒット主催者・光留と師弟タッグを結成し、5ロストポイント制のLIDET UWFルールで飯塚&井土組と対戦した。井土は今月HEAT-UPを退団し、これがGLEAT所属初戦。飯塚は旗揚げ戦となった7・1TDCホール大会での船木誠勝戦に続いての試練となったが、鈴木の強さばかりが際立った。

 鈴木はシューズとレガースを装着せずに出場。蹴り技は前蹴りのみ認められた。先発した光留が井土からアキレス腱固めでエスケープを奪うと、代わって鈴木が登場。相手の出方をうかがうように、飯塚をグラウンドで巧みにコントロールしてみせた。

 光留がまたも足関節で井土から2連続でエスケープを奪うと、鈴木が再登場。飯塚を圧倒し、髪の毛を掴んでナックルパンチを連打すると、サッカーボールキックまで浴びせた。しかし、これは反則。減点となる。

 これに怒った飯塚はソバットやハイキックをぶち込んで鈴木からダウンを奪うと、なおも掌底を連打。カニバサミからアキレス腱固めで飛びついてロープエスケープを奪ってみせる。ここがチャンスと、飯塚は打撃戦で前に出るが、冷静な鈴木は電光石火の脇固めで一気にギブアップを奪った。

 終わってみれば鈴木の完勝。余裕の表情で井土をにらみつけると、本部席にいた田村の前に立つ。新生UWF解散以来、実に30年ぶりに会った2人は握手を交わした。

 「俺は恨み辛みなんもないからな。呼ばれて仕事をしに来ただけだ。どんな仕事かと言うと、こいつをぶちのめしてくださいっていう仕事だ」とGLEAT初参戦を振り返った鈴木。田村との邂逅については「『お前、久しぶりだな』ってそれだけ。『お前やんないのか?』って言ったら、ニヤニヤって。せっかくだから握手した。それだけだよ」と会話の内容を明かし、「別にあいつにどうしろという気持ちはないけど、ただ俺は、鈴木みのるは今もっとも世界で求められている日本人なんだよ。忙しいんだよ。もう無理だと思うヤツは無理でいいよ。もうできないってヤツはできなくていい。もう疲れたってヤツは休んでいればいい。世界のプロレス界は全て俺のものだ」と勝ち誇った。

 一方、田村は全試合終了後にコメント。「時折、1990年の鈴木みのるの動きが出ていて、昔と今と気持ちが混ざっちゃって、凄く複雑な心境でした」と試合の感想を語ると、「鈴木みのるという一選手であれば、戦友でもあるし、よき兄貴分でもあるし、ライバルでもあるし…」と複雑な心境を告白していた。

 鈴木の「お前やんないのか?」発言については、「僕はLIDET UWFのあくまで監督であり、コーチなので。今は選手としての立場で話をしてないので」とやんわり否定。「僕が出て見せれば簡単ことなんです。わかってもらえると思うんです」としながらも、「凄い複雑で、諸先輩方を頼らなきゃいけないんですけど、頼りすぎてもダメなんです。僕と鈴木さんが握手しましたけど、これはこれで鈴木さんのなんかのメッセージだと思いますし、僕が回答するとしたら、夢の続きがあると思うんですね。だけど、それはあくまで夢の続きであって、僕が描いている夢の続きを崩すぐらい若い選手に頑張ってもらいたいなって思います」と若い選手に改めて期待を示した。

【試合後の鈴木&光留】
▼鈴木「(記者たちを見渡して)久々だな、人がいっぱいいるの。いっぱいでもないけど。(光留に)なんか言えよ」

▼光留「僕こんなに人に囲まれるの初めてです。うちの大会なんて誰も来ないんで。GLEATがいるおかげで、こんなに人が集まるようになりました。GLEATの、LIDET UWFの全選手嫌いだけど、飯塚と井土はうちが育てたとは言わないけど、あの2人だけはいなくなって、ハードヒットにちょっとダメージだなって思いました」

▼鈴木「言ったよな? 完全に言ったよな?」

▼光留「より一層恨みが深まりましたね」

▼鈴木「まあ、俺は恨み辛みなんもないからな。呼ばれて仕事をしに来ただけだ。どんな仕事かと言うと、こいつをぶちのめしてくださいっていう仕事だ」

――最後に田村潔司さんと向かい合う場面があったが、なにか会話を交わした?

▼鈴木「会うのが(新生UWFの)解散以来なんだよ。一度も会ってない。だから、『お前、久しぶりだな』ってそれだけ。『お前やんないのか?』って言ったら、ニヤニヤって。せっかくだから握手した。それだけだよ。本当にあれ以来だわ。30年ぶりぐらいかな。別にあいつにどうしろという気持ちはないけど、ただ俺は、鈴木みのるは今もっとも世界で求められている日本人なんだよ。忙しいんだよ。もう無理だと思うヤツは無理でいいよ。もうできないってヤツはできなくていい。もう疲れたってヤツは休んでいればいい。世界のプロレス界は全て俺のものだ。言うことなくなっちゃったよ。帰ろ。腹減ったなあ。飯!」

※鈴木が去っていく

▼光留「世界のプロレス界の下水道は俺のもんだ」

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