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1/27【NOAH】メイン激闘も杉浦に逆転絞殺負け 潮崎いばらのシングル4番勝負スタート

『HIGHER GROUND 2022』東京・後楽園ホール(2022年1月27日)
○杉浦貴vs潮崎豪×

 潮崎の“いばらのシングル4番勝負"がスタート。メインイベントで杉浦と激闘を繰り広げたが、最後はフロントネックロックに捕まり、逆転絞殺負けを喫した。

 元日の日本武道館大会で復帰した潮崎は、完全復活を目指して“シングル4番勝負"を志願。この日の杉浦戦を皮切りに、田中将斗、丸藤正道、拳王との一騎打ちロードに臨むことが決まった。大事な初戦はタイトルマッチさながらの熱戦となった。

 1年2ヶ月ぶりのシングルは潮崎の逆水平と杉浦のエルボーが何度も交錯する激しい打撃戦に。杉浦は場外ネックスクリューでリングアウト寸前に追い詰めると、一気呵成に猛攻。潮崎も豪腕ラリアットや雪崩式旋回ブレーンバスターで巻き返したものの、杉浦は非情なストレートパンチで鎮圧すると、再びアクセルを踏み、五輪予選スラムで仕留めにかかった。

 潮崎も自ら志願したシングルロード初戦でつまずくわけにはいかない。ギリギリで肩を上げると、エルボーでメッタ打ちにされながらも、立ち上がった瞬間、起死回生の豪腕ラリアットを振り抜き、決死の逆襲に出る。打撃戦も強烈な逆水平を駆使して押し勝ち、フロントネックロックを狙われても構わず担ぎ上げてゴーフラッシャーがさく裂。こん身の右腕が唸りを上げると、ダメ押しとばかりにサポーターを投げ捨てて、豪腕狙いで突っ込んだ。

 しかし、冷静に戦況を見定めていた杉浦は再びフロントネックロックを狙って飛びつく。潮崎はまたも強引に抱え上げようと試みたものの、ここでは杉浦が絞めに絞める。潮崎が前のめりに崩れると、慌ててレフェリーは試合をストップした。

 潮崎が逆転絞殺負け。四十路を迎えて決意を新たにし、再びGHCヘビー級王座を手にするべく自ら決めた一騎打ちロードだったが、初戦でつまずく結果となってしまった。絞め落とされて大の字になった潮崎はしばらく動けず。意識を取り戻すと、マットを叩いて悔しさをあらわにすると、セコンドに両肩を担がれながら花道を下がっていく。何も語らず、控え室へと消えていった。

 2・9〜2・11の後楽園ホール3連戦では田中、丸藤、拳王とシングル連戦が控えている。杉浦戦に続いて連敗を喫するようであれば、再浮上の足掛かりにするどころか、シングル戦線で大きな後退が余儀なくされる。追い詰められた潮崎は過酷な連戦を突破することができるのだろうか。

【試合後の杉浦】
――1年2ヶ月ぶりの再戦となったが、潮崎選手の印象は?

▼杉浦「そんなに経つんだ。代々木以来? まあ、あんまりそういう思いとか、感慨はなく、ただ組まれたシングル。それで戦って、勝っただけ」

――潮崎選手は復帰して間もないが、完全復活している感覚はあった?

▼杉浦「いやいやいや、どうなんだろうね? 俺が勝ったのに、あいつが万全じゃないなら、それはそれで…。もうリングに上がったら、そんなことは言ってられないでしょ? 万全の潮崎に俺は勝ったんだよ」

――この勝利で弾みをつけて、何を狙っていきたい?

▼杉浦「別に何もないよ。あいつがタイトルを持っているわけじゃないから、別に何もアピールできないし。このあと、あいつはまだシングル3つあるんでしょ? それでみんな勝ったら、俺はその中の1人だし。今のところは何もないよ。潮崎に勝っただけ、今日は」

※潮崎はノーコメント

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