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2/7【新日本】大張社長も最敬礼 退職・尾崎リングアナ胴上げで別れ

『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』東京・後楽園ホール(2022年2月7日)

 今大会を最後に退職することになった尾崎仁彦リングアナが胴上げで新日本マットに別れ。大張高己社長が花束を贈呈して最敬礼した。

 尾崎リングアナは2006年9月からリングアナを務め、アルバイト時代を含めると新日本に19年半勤めてきた。当初は1・29後楽園大会がラストコールとなる予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受けて大会が中止に。2月1日には新日本プロレスワールドで送別番組も放送され、ファンから退社を惜しむ声が集まると、改めて今大会で最後のリングに立った。

 第1試合からメインイベントまで全試合の選手コールを1人で担当。高橋ヒロムからはカマイタチマスクを贈呈され、タイチからはねぎらいの言葉をかけられた。EVILと石井智宏の乱闘に巻きこまれて、本部席ごと吹き飛ばされる場面も。それでもセミファイナルからは白いスーツ姿でリングに上がり、選手の名をキッチリと呼び上げた。セミでL・I・Jが勝利すると、内藤哲也や鷹木信悟に要求されて、3度勝利をアナウンス。そして、迎えたメインイベント。最後の選手コールはIWGPジュニア王者のエル・デスペラードに。デスペラードからは尾崎アナに餞別が渡された。

 メインイベントを制したマスター・ワト&田口隆祐の勝利を宣言してリングアナの仕事を全う。一旦はワトがマイクで締めたものの、田口が「ダメだって。今日の主役はワトじゃないの。今日は尾崎リングアナ、ザキファイナル。皆さんは尾崎さんの最後を見に来ているんだから、勝手に締めちゃダメです」と割って入り、尾崎アナをリングに招き入れると、観客も大きな拍手を送った。本隊の面々も集結。大張社長が代表して花束を贈呈し、「19年半、新日本を支えてくれてありがとうございました」と労をねぎらった。

 田口にマイクを向けられた尾崎アナは「皆様、本日ご来場誠にありがとうございます」と丁寧に頭を下げると、「いつも通りの試合なんですが、私のわがままを許していただいて、退職となりまして、今日はファイナルということで、このような試合を組んでいただきまして、社長をはじめ、スタッフ、そして選手の皆様、大変ありがとうございました」と感謝の意を表す。そして、「このような場があるとは思わなかったので、まったく何も考えてないノープランなんですが…。あまり話していると終電がなくなってしまうと困るので、一言だけ。新日本プロレスは家族と同じぐらい家族でした。ありがとうございました」と感慨深げに別れの言葉を口にした。

 正規軍のメンバーと記念撮影を行うと、胴上げで新日本マットに別れ。苦しい時代から新日本マットを支えてきた苦労人の最後に、客席からは別れを惜しむ手拍子が発生すると、棚橋弘至をはじめ、選手たちも抱擁をかわした。最後は規制退場の誘導までキッチリと行い、新日本での19年半を締めくくった。

 尾崎アナと入れ替わるように、渡辺大星アナが前日の幕張大会でリングアナデビュー。今後は阿部誠アナとの2人体制で新日本マットを支えていく。

【真壁の話】「尾崎リングアナは俺と同い年なんだよ。同い年で再出発って、スゲェ大変なことだって思ってるから。家族を支えて、家族のために。テメェのためなんかいつでもいいんだよ。家族のために頑張れ! 言いてぇことはそれだけだ」

【棚橋の話】「尾崎さんと、尾崎リングアナとゼロ年代に一緒にプロモーションを回って、で、2011年、(IWGPヘビ―)V11も一緒にやってきて。まあ見ててくださいよ。もう1回、いつかV13をね!」

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