プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/9【NOAH】潮崎が田中に激闘敗戦 4番勝負2連敗も「これが俺の望むところ」

『STEP FORWARD 2022』東京・後楽園ホール(2022年2月9日)
○田中将斗vs潮崎豪×

 潮崎が激闘の末に田中に敗戦。“イバラのシングル4番勝負"は2連敗となったが、「これが俺の望むところだ」と視線を前に向けた。

 完全復活を果たしてGHCヘビー級戦線へ返り咲くべく、潮崎が自ら望んだ“イバラのシングル4番勝負"。初戦となった1・27後楽園大会での杉浦貴戦ではフロントネックロックに捕まりレフェリーストップ負けに。厳しいスタートとなったが、今宵の田中戦も過酷な試合となった。

 両者の一騎打ちは2012年8月のZERO1火祭り決勝戦以来、約10年ぶり。10年前は敗れている潮崎はリベンジを狙ってアグレッシブに前に出たが、田中が鬼の右ヒザ攻めで試合をリードした。

 一方的な展開となったが、潮崎は真っ向勝負を貫いて奮闘。雪崩式旋回ブレーンバスターでようやく試合を五分と五分に持ち込むと、熱のこもった逆水平とエルボーが激しく交錯する。潮崎はカウンターの豪腕ラリアットで活路を開くと、ゴーフラッシャー、ショートレンジ豪腕と怒とうのラッシュ。握り拳からムーンサルトプレスで勝負に出た。しかし、ヒザを立てられて迎撃されると、流れは田中に傾く。

 田中の大技攻勢を受けても、潮崎は回転地獄五輪からのスリーパースープレックスなどを見せて懸命に抵抗。だが、そのたびに田中の各種エルボーが唸りを上げる。田中の猛連打を受けながらも、最後まで豪腕を狙った潮崎だったが、カウンターで強烈なエルボーを受けると急ブレーキ。最後はスライディングDを食らって3カウントを聞いた。

 約10年ぶりのシングルマッチは田中に凱歌。破れた潮崎はしばし動けず、悔しさをあらわにしつつ、ふらつきながらリングを去っていく。それでもコメントスペースに姿を現すと、「これが俺の望むところだ」と強気に言い放った。

 潮崎は1・1日本武道館大会で復帰して以来、これで泥沼のシングル4連敗。それでもこの過酷なシングルロードを乗り越えなければ完全復活は見えてこない。残るは丸藤正道戦(2・10後楽園)と拳王戦(2・11後楽園)。強敵との試合が続くが、潮崎は自ら望んだこの連戦で、起死回生の勝利を挙げることができるのだろうか。

【田中の話】「結果としてはね、10年前と同じ。俺が勝った。10年前って言ったら一昔やし、俺は彼に10年前に勝っていたという結果だけしかないと思うし。シングルやる前は本当に勝てるのかなとか。自分に自信はあったとはいえ、10年経ったら本当に一昔で、人はガラッと変わるから。まあ、勝てたことはホッとしてます。まだまだ俺は下を向いていられへんので。彼は復帰して間もないとはいえ、ノアのトップでは間違いないわけやしね。1人1人トップを倒していけば、ベルトにつながると思ってるから。そこは1つ、シングルだろうと、タッグだろうと、6人、8人でも。M's allianceは船木さんにつづいて、武藤さんも戦線離脱というか。そういう言い方が正しいのかどうかわからないですけど。まあ、残った人間でM's allianceを守るしかないし。武藤さんいなかったら、船木さんいなかったら、M's allianceは面白くなくなったとか、勢力が減ったとか、そういうことを言われたら…。丸藤君もそうやし、望月(成晃)さんもそう、(宮本)裕向もそうやし、俺だってそういうことを言われたら一番腹立つから。それは肝にずっと銘じて、M's allianceとしてこれからも戦っていきます」

【潮崎の話】「これが俺の望むところだ」

プロ格 情報局