プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/10【NOAH】今宵はひらめきに屈す…潮崎、4番勝負泥沼の3連敗 丸藤はシャイニング弾も発射

『STEP FORWARD 2022』東京・後楽園ホール(2022年2月10日)
○丸藤正道vs潮崎豪×

 潮崎が“いばらの4番勝負"で泥沼の3連敗。ひらめきで勝利し、武藤ばりのシャイニングウィザードも披露した丸藤はGHCタッグ返上で無冠となったものの「俺は自由にいかせてもらうよ」と前を見据えた。

 完全復活を目指して潮崎自ら志願した“いばらの4番勝負"はここまで杉浦、田中に連敗中。3戦目となったこの日は2020年8月のGHC戦以来1年半ぶりとなる丸藤との一騎打ちが実現した。

 潮崎は序盤から積極姿勢。場外戦で先制し、逆水平を打ち込むと、ランニング手刀、バックドロップからのフェイスロックと攻め立てたが、フライングショルダーを左腕への虎王で撃墜されてしまう。すかさず丸藤があの手この手の腕攻めに出て、潮崎は防戦一方。苦もんの時間が続いた。

 それでも潮崎は逆水平合戦に持ち込み、ともに胸板が真っ赤に腫れ上がる激しいラリーに競り勝った。左ラリアット、ゴーフラッシャーで一気に逆転を狙ったが、リミットブレイクは決められず。再び腕攻めに出た丸藤はフロム・コーナー・トゥ・コーナーを左腕めがけて発射。腕ひしぎ逆十字固め、パーフェクトキーロックで絞めに絞めた。耐えた潮崎も豪腕ラリアットで逆襲し、ムーンサルトも放ったが、3カウントは奪えず。武藤敬司ばりのLOVEポーズからのシャイニングウィザードを発射した丸藤は不知火、真・虎王で一気に攻め込んだ。

 粘る潮崎も起死回生のエメラルドフロウジョンで逆襲し、逆水平を打ち合ったが、丸藤がフックキック、虎王とラッシュをかけた。潮崎が豪腕ラリアットを狙っても、虎王で右腕を射抜いて阻止。最後はチョココロネを踏ん張る潮崎の腰を下から蹴ってバランス崩しての丸め込みで技あり勝利を決めた。

 潮崎の4番勝負は泥沼の3連敗。未勝利のまま明日2・11後楽園大会で拳王との最終戦を迎えることに。持ち前のひらめきで勝利した丸藤は「彼は負けたかもしれないけど、今日は今日でいいステップになったんじゃないですか」とエールを送るように話した。

 自身は武藤が「左股関節唇損傷」による長期欠場のためGHCタッグ王座を返上したばかり。「俺もベルトを失って、これからどうやって行き場を見つけていくかってときにちょうどいいよ。こうやってシオとシングルできたのも」と話したように1年半ぶりの潮崎との一騎打ちが刺激となったようだ。

 「わかんなくなってきてしまったよ。何がいいのか。目指そうと思ってたものが目の前からなくなったから」と迷いも垣間見せた丸藤だが、「だけど俺は自由にいかせてもらうよ。誰が何と言おうと」とキッパリ。武藤ばりのシャイニングについては「あれは今日しかやんないよ」と強調していた。

【試合後の丸藤】
▼丸藤「見ての通りだよ。でもな、俺もベルトを失って、これからどうやって行き場を見つけていくかってときにちょうどいいよ。こうやってシオとシングルできたのも」

――シャイニングウィザードを出したが?

▼丸藤「あれは今日しかやんないよ。今日しかやんないけどさ、そこはプロレスの美しいとこじゃない?」

――今後、見据えるものは?

▼丸藤「どうだろうな。わかんなくなってきてしまったよ。何がいいのか。目指そうと思ってたものが目の前からなくなったから。だけど俺は自由にいかせてもらうよ。誰が何と言おうと」

――潮崎選手は自ら望んだ4番勝負で3連敗となったが?

▼丸藤「たぶんほかの3人とは俺と戦い方が違ったと思うんで。彼は負けたかもしれないけど、今日は今日でいいステップになったんじゃないですか。勝った俺が言うのも何だけど。俺は先の先を読んで試合をするからさ。そういうものを武藤敬司からも学んできたし。今日の最後も、後ろに倒れないなら前に倒すよ」

プロ格 情報局