プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/16【新日本】内藤に前哨戦11連敗も…オカダ強気崩さず

『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』東京・後楽園ホール(2022年2月16日)
○鷹木信悟&内藤哲也vsオカダ・カズチカ&小島聡×

 IWGP世界ヘビー級王者・オカダが前哨戦で内藤に11連敗。「強いオカダ・カズチカっていうのは、見せていないかもしれない」と危機感を垣間見せながらも、強気の姿勢を崩さなかった。

 2・20札幌大会でのタイトルマッチに向けて、連日前哨戦で火花を散らしているIWGP世界ヘビー級王者・オカダと内藤。ここまでは内藤の圧倒的優勢で、無傷の10連勝を果たしている。前日の試合後、内藤は「こんだけ前哨戦が一方的すぎると、オカダはタイトルマッチ以外では手を抜くって、みんなに思われちゃうよ? だって、明日も勝っちゃうもん」と余裕タップリに挑発。決戦が近づく中、オカダとしてはキッチリと反撃したい状況だった。

 今大会ではセミファイナルでオカダが小島と、内藤が鷹木と組んで対決。互いに先発を買って出るも、ここはどちらも踏み込まず、様子見に終わった。その後、オカダは小島とともに鷹木を攻め立てるも、スキを突いて控えの内藤を奇襲。鉄柵に叩きつけると、リング上からにらみつける。

 再びリング上で対峙すると、内藤がお返しとばかりに猛攻。今シリーズでしつこく攻めている左ヒザに低空ドロップキックを浴びせつつ、首に集中攻撃を浴びせ、前夜の後楽園大会でも執ように決めた変型ネックロックにも絡め取った。しかし、オカダもロープを往復してのバックエルボーを皮切りに、フラップジャック、マネークリップで巻き返す。ロープに両足を固定してのバックブリーカーで再び内藤に首を狙われると苦しみ、レインメーカーも空を切ったが、フロントハイキックをカウンターで見舞って押し切った。

 その後、鷹木が小島に猛攻。内藤も加勢してチャンスを掴む。オカダが急行しても内藤が低空ドロップキックで呼応。オカダはリバースネックブリーカーでやり返したものの、鷹木のショルダータックルで場外に排除されてしまった。粘る小島はラリアットの相打ちで競り勝つと、垂直落下式ブレーンバスターも繰り出すが、鷹木は沈まず。パンピングボンバー連発で勝機をたぐり寄せると、最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで勝利した。

 内藤が「完璧な勝利」に向けて、予告通りの勝利。前哨戦での連勝を「11」に伸ばし、またもオカダは敗北した。試合後、オカダは内藤と場外でにらみ合う。内藤は目の前で拳を突き上げて挑発するも、オカダはその手を払いのけて苛立ちをあらわに。花道を下がりながら、余裕の表情を浮かべる内藤を見つめた。

 それでもオカダは「前哨戦は何連敗かわかりませんけども…そんなの数えてたって意味がないから」と強気を崩さず。「こうやってチャンピオンらしいところは、正直、見せることはできてないかもしれない。強いオカダ・カズチカっていうのは、見せていないかもしれない」と危機感を垣間見せながらも、「でも、タイトルマッチ、そこで全てを持っていこうかなと思っています」とあくまで札幌決戦に照準を定めていた。

 一方、内藤は予告通りの11連勝に手応え。「明日はイリミネーションマッチ。ちょっとゲーム性が強い試合なわけで。明日ヤバいかもしれないなあ〜! ついに連勝記録が止まってしまうかもしれないなあ〜!」と大袈裟にアピールし、「いつもとは違うオカダをの姿を、楽しみにしてるぜ」と挑発した。

【鷹木の話】「(※曲げた右腕を示し)オイ、小島聡。確かにお前のラリアットは、最強かもしんねぇ。だがな、ラリアットが強くてもな、オイ! 俺には勝てねぇんだよ。それだけで勝てるほど、プロレスは甘くねぇんだ。時代は動いてんだ。なあ? お前が最後、もがき苦しんだおかげで、オイ? まるで新技みたいなのでたな!? あれは、そうだな? たまたま出たかもしんねぇけど、ラスト・オブ・ザ・ドラゴン2022とでも言っとくか。まあ、とにかくこれで11連勝中か。内藤が全勝中ってことはな、俺の記憶に間違いがなければ、俺も全勝中だ。(※両腕を広げ)今シーズンすべて! 勝利で終わって、いい気分で!(3・1)『旗揚げ記念日』を迎えてやるよ」

【内藤の話】「今日の勝利で、前哨戦11連勝。昨日も言ったけど、俺が勝ち続けてるわけでもないし、オカダが直接負けてるわけでもない。だから、偉そうに言える話ではないけどさ。前哨戦にすべて勝ち、そして(IWGP世界ヘビー級)タイトルマッチでも勝つ。この完璧な形での勝利が現実味を帯びてきたんじゃない!? 明日は、イリミネーションマッチ。ちょっとゲーム性の強い試合なわけで、(※ひときわ高い声で大げさに)明日ヤバいかもしれないなぁ〜! ついに連勝記録が止まってしまうかもしれないなぁ〜! ヤバいな〜! ヤバいかもしれないけど…いつもとは一味違うオカダの姿を、楽しみにしてるぜ。カブロン!」

【オカダの話】「(※コメントスペースで倒れ込む小島の顔を覗き込み)オッケー!? オッケー、小島!? (※小島の手を握って引き起こすと)まあ、前哨戦は何連敗かわかりませんけども…そんなの数えてたって意味がないから。こうやってチャンピオンらしいところは、正直、見せることはできてないかもしれない。強いオカダ・カズチカっていうのは、見せていないかもしれない。でも、タイトルマッチ、そこですべてを持っていこうかなと思います。まあ、こんだけ長い前哨戦というのは、なかなか経験はしてないですし、いろんな内藤哲也を味わわせてもらってます。まあ、内藤さんもあせってんじゃない!? スカしたような感じをしているけれども、やっぱり熱くなってんね。それがいいよ。そんな内藤さんと戦いたいから」

【小島の話】「(※オカダのコメント中にひざまずくが、再び立ち上がると)このメンバーで、俺が1人だけ格下とか、そんなことはもうわかってんだよ。今の現状、理解して試合臨んでっから。いまに見てろ。必ず『こんな時もあった』って思うような活躍をしてやるよ。今年、絶対に。こんなんで終わってたまるか…」

プロ格 情報局