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2/16【新日本】石森が田口撃破も…ファンタズモの右足不発に不満

『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』東京・後楽園ホール(2022年2月16日)
○石森太二&エル・ファンタズモvsマスター・ワト&田口隆祐×

 石森が田口を撃破し、ジュニアタッグ4WAY戦に向けて弾みをつけたが、サドンデスが不発に終わったことでファンタズモへの不満をあらわにした。

 2・19札幌大会でIWGPジュニアタッグ王者のイーグルス&タイガーに4WAY戦で挑戦する田口&ワトと石森&ファンタズモ(残り1チームはデスペラード&金丸)の直接対決が後楽園大会で実現した。ファンタズモは新春の東京ドーム大会で右足のリングシューズに鉄板を仕込んでいたことが発覚して失格に。今シリーズではシューズを新調し、レフェリーチェックも受けて試合に臨んでいた。

 先発したファンタズモとワトは互いに髪を掴み合い、感情的になって殴り合う。打撃戦が痛み分けとなると、石森と田口が対峙。リープフロッグを決めようとした石森に田口はジャンピングヒップアタックを発射し、その後も尻攻撃で圧倒。ワトとの連係も冴え渡り、ダブルローリングソバットを放つと、割って入ったファンタズモにもダブル顔面低空ドロップキックを発射する。

 一方、石森&ファンタズモはワトに照準。石森はサードロープへのシーソーホイップで首から叩きつけると、場外フェンスめがけてのギロチンホイップを強行し、その後は背中を何度もかきむしるなどダーティファイトで痛めつけた。

 ワトが何度も悲鳴を上げる時間が続いたが、代わった田口が活路。各種ヒップアタックを乱れ打って圧倒すると、ファンタズモ相手にどどんの体勢に。しかし、ファンタズモは自陣に押し込んで難を逃れると、石森のハンドスプリングレッグラリアット、ファンタズモのライオンサルトが連続して火を吹いて逆転。ワトが飛び込んだものの、コーナーに上がったところでファンタズモがジャンピングハイキックで場外に蹴落とした。

 石森はサイファーウタキの構え。アンクルで切り返した田口だったが、丸め込んだ石森はジャンピングニーで黙らせると、ファンタズモにサドンデスを放つよう要求。苦悩したファンタズモは打てず、田口に丸め込まれた石森だったが、Bone Lockに絡め取って切り返し、一気にギブアップを奪取した。

 田口を仕留めてジュニアタッグ4WAYに向けて勢いを加速させた石森。だが、ファンタズモは今シリーズ一度もサドンデスを決めておらず、一撃の破壊力に絶対の信頼を見せている石森としては納得がいかない様子で、そのことを問いただして不穏な空気が漂う場面も。最後は仲良く揃ってリングをあとにしたものの、疑惑の右足を巡り、一抹の不安がよぎる形となった。

 バックステージでも石森は「使えるチャンスはあったのに、今日もスーパーキックを使わなかったよな? ナンバーワン・スーパーキックだっていうのに!」と苛立ちをあらわに。首を振ったファンタズモは「ジュニアのナンバーワンはお前だよ! お前がいるんだから、もう俺のキックに頼らなくていいだろ! お前はジュニアのナンバーワンだ」と弁明したが、石森は「何でELPは、あいつの最大の強み、スーパーキックを出さねぇんだろうなあ?」と不満げだった。

【試合後の石森&ファンタズモ】
▼ファンタズモ「(※出血してる舌を指差し、ビデオカメラに撮らせて)またかよ! これで2日連続だ! あいつら(本隊)は俺にやたら厳しくないか。俺はこんな仕打ちを受けるようなこと何かしたか!? 思い当たるものはないぞ! タグチ、コジマ、あいつらのやり方が気に入らない。こんなんじゃ明日はどうなるんだ? また同じやり口でくるっていうなら痛い目に遭わせてやるぞ!」

▼石森「(※英語で)使えるチャンスはあったのに、今日もスーパーキック(サドンデス)を使わなかったよな? ナンバーワン・スーパーキックだっていうのに! プリーズ!」

▼ファンタズモ「(※石森のほうを見て首を横に振る)ジュニアのナンバーワンはお前だよ! お前がいるんだから、もう俺のキックに頼らなくていいだろ! お前はジュニアのナンバーワンだ! NOAHとニュージャパンのジュニアのレジェンドだよ! お前1人で十分だ!(※と石森を残し立ち去る)」

▼石森「何でELPはあいつの最大の強み、(※スーパーキックを出す動作をしながら)スーパーキックを出さねぇんだろうなあ!? 何か言ってたな、田口。『お前ら、挑戦権剥奪だ』だと? その言葉そっくりそのまま、お前に返してやるよ!」


【ワトの話】「(※倒れている田口に)田口さん、タイトルマッチに向けて頑張りましょう(※と声をかけると田口は起き上がり、呻き声を上げながら先に控室へ)タイトルマッチまで、あと1試合だけ。俺は昨日も今日もチーム負けたけど、チャンピオンになる覚悟はできてます。田口さんとIWGPジュニアタッグ・チャンピオンに必ずなります。この気持ち、この怒り、すべてをタイトルマッチにぶつけたいと思います」

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