プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/17【新日本】内藤がイリミネーションマッチでもオカダに完全勝利 前哨戦12連勝で札幌へ、ヒロム戦視野に

『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』東京・後楽園ホール(2022年2月17日)
イリミネーションマッチ ○内藤哲也&SANADA&鷹木信悟&高橋ヒロムvsオカダ・カズチカ&棚橋弘至&真壁刀義&小島聡×

 内藤がこれまでの前哨戦に続き、イリミネーションマッチでも4人残りでオカダに“完全勝利"。前哨戦無傷の12連勝を果たした内藤は、札幌2連戦の先に盟友・ヒロムとの一騎打ちを見据えた。

 2・20札幌大会でIWGP世界ヘビー級王者・オカダに挑戦する内藤だが、ここまでの前哨戦で無傷の11連勝中。オカダは強気の姿勢を崩していないものの、制御不能男は「完璧な勝利」を予告し、前哨戦全勝からベルト獲りにつなげる青写真を披露。前哨戦は残り2試合となり、予告実現が迫る中、今宵の4対4のイリミネーション戦に向けて、「ちょっとゲーム性が強い試合なわけで。明日ヤバいかもしれないなあ〜! ついに連勝記録が止まってしまうかもしれないなあ〜!」と余裕タップリにオカダを挑発していた。

 このイリミネーションマッチが2・19札幌大会のUS王座戦に向けて最後の前哨戦となった王者・棚橋と挑戦者・SANADA。のっけから棚橋が心理戦に持ち込んで、いきなりのオーバー・ザ・トップロープを狙うが失敗に終わる。再び向かい合うと、ここでも互いに場外転落を仕掛けるが、どちらもロープを掴んでの逆上がりで回避。ならばと棚橋はお株を奪うパラダイスロックを狙うも失敗に。一方、SANADAはエプロンで棚橋の低空ドロップキックをジャンプして避けると、ロープ・パラダイスに捕獲し、低空ドロップキックで場外に蹴落として、最後の前哨戦を優勢の形で締めくくった。

 試合は正規軍サイドから真壁、棚橋が脱落して、L・I・Jが圧倒的優勢に。内藤は序盤からオカダをスカしつつ、首を攻めていたが、数的有利な状態になると、場外で鉄柵に連続してホイップしてさらに痛めつける。オカダの抵抗を受けても、ここまでの前哨戦で狙ってきたヒザ攻めで鎮圧。オカダも内藤にリバースネックブリーカードロップを決めると、不利な状況を覆そうと奮闘したものの、制御不能男をオーバー・ザ・トップロープに追い込むのは失敗に。逆にヒザへ低空ドロップキックを再び食らうと失速し、内藤に場外へ蹴落とされ、無念の脱落となった。

 L・I・Jは無傷の4人で残る小島に襲いかかる。小島もコジコジカッターやラリアットを乱れ打って孤軍奮闘したものの、劣勢を覆すことはできず。L・I・Jは集中攻撃を浴びせると、最後は内藤がバレンティアからデスティーノを繰り出し、オカダに見せつけるように3カウントを奪取した。

 4人残りという完璧な形でイリミネーションマッチを制した内藤は、立ち尽くすオカダに見せつけるように、リング上で寝転んで余裕の表情。オカダがベルトを持ってエプロンに上がっても、あえて目の前には立たずにスカしてみせた。

 マイクを持った内藤は「1ヶ月間続いた新春黄金シリーズも、いよいよ札幌2連戦のみ。ここまでの前哨戦は我々ロス・インゴ・ベルナブレス・デ・ハポン、SANADA&内藤の全て勝利。おそらくこの勢いのまま、2月19日、2月20日、札幌大会のタイトルマッチは勝利してしまうことでしょう」とベルト獲りに自信満々。「皆様、楽しみにお待ちください。つ〜ま〜り、つまり、2月19日、2月20日、北海きたえーる大会にて行われるタイトルマッチまで…トランキーロ! あっせんなよ」と続けて、場内を沸かすと、最後は恒例の「デ!ハ!ポン!」の雄叫びで後楽園大会を締めくくった。

 オカダ撃破に向けて快走を続ける内藤は、その先まで見据えていた。「2月20日、札幌大会でオカダに勝ったら、きっと俺はリング上で我慢できず、“あの男"の名前を叫んでしまうんだろうな。2年前の『旗揚げ記念日』、対戦が決まっていたはずなのに、コロナの影響で中止になってしまった、“あの男"との初めてのシングルマッチ」と意味深発言。この相手は2020年の『旗揚げ記念日』で対戦が予定されていたヒロムほかならない。

 「この2年前に止まってしまった時計の針を進めることから、俺は始めようかな」と内藤。「まあ、2月20日、札幌大会で今、新日本プロレスで一番強い男を倒したらの話だけどね」と続けたことからもわかるように、オカダ戦の勝利が絶対条件だが、あえて口に出したのはベルト奪取にそれだけ自信があるからこそ。50周年記念イヤーで主役になるべく、内藤はIWGP世界ヘビー級王者となり、3・1日本武道館大会でヒロムとの一戦を必ず実現させるつもりだ。


【内藤の話】「(※コメントスペースに現れるが、なぜか一言も発さずに1度引き上げる。そして再びやって来て)今、新日本プロレスで一番強い男を感じたい。その一番強い男を倒したい。そして2023年1月4日、東京ドーム大会のメインイベントに戻りたい。これが今回、俺がオカダに挑戦する理由なんだけど、2月20日、札幌大会でオカダに勝ったら、きっと俺はリング上で我慢できず、“あの男"の名前を叫んでしまうんだろうな。2年前の『旗揚げ記念日』、対戦が決まっていたはずなのに、コロナの影響で中止になってしまった、“あの男"との初めてのシングルマッチ。この2年前に止まってしまった時計の針を進めることから、俺は始めようかな。まあ2月20日、札幌大会で今、新日本プロレスで一番強い男を倒したらの話だけどね。じゃあ、次は2月19日、2月20日、札幌・北海きたえーるでまたお会いしましょう! アディオス!」

【鷹木の話】「ああ、チクショウ! せっかく勝ったのに、勝ちなんてどうでもよくなるぐらい小島聡から強烈なラリアットを食らっちまったよ。なんだありゃ!? まるでスタン・ハンセンのウエスタンラリアットみたいだな。まあ俺は食らったことねぇけど。オイ、小島! 近い将来、(※右腕に力こぶを作って)“剛腕対決"やろうぜ」

【ヒロムの話】「トランキーロ! いや俺、焦ってるな。焦ってるんです、こう見えて。まったく焦ってないように思われるでしょう。試合見てても。ヒロム焦ってねぇなって感じるでしょう? でも、実は内心凄くあし…あっ、“あしってる"って言っちゃった(笑) “あしってる"って言っちゃうほど、いま心の中は焦ってるんです。今、伝わったかと思います。どうしようっかなあ!? 内藤さん、タイトルマッチか。IWGP世界ヘビー級チャンピオンの内藤さん、想像できるな。どうしようかな? 一番近くで見ようかな? 一番近い場所…内藤さんのセコンドにでもつこうかなあ!? ちょっと聞いてみよう。聞いてみよう。内藤さ〜ん!(※と言いながらそのまま控室へ)」

【BUSHIの話】「いやあ、いいものを見せてもらったよ。メチャクチャ楽しい試合だったね。今日の試合は元々メインのイリミネーションマッチに入ってただけに、とても残念だよ。とても試合がしたかったよ。でも、5人が揃うリングはなかなかないからね。この次を俺は楽しみにしているよ」

【試合後のオカダ&棚橋】
▼棚橋「ふう!」

▼オカダ「強いッスね、ロスインゴ」

▼棚橋「今シリーズ全敗よ」

▼オカダ「そうッスね。まあでも、棚橋さんは次タイトルマッチ、僕は前哨戦がまだひとつ残ってますし、いつまでもスカしてたらいいんじゃないですか、内藤さん。わかるっしょ? このチャンピオン2人。誰が強いか、誰がこの新日本で最高か、最強か、わかるっしょ? このふたつの輝きを見たなら。ロスインゴ、かかってきなさいよ。棚橋さんと僕でしっかりとケリつけてやる、この野郎! (と、最後は吐き捨てて、先に控室へ)」

▼棚橋「オカダが全部言ってくれたよ。ただ、さんざんSANADAを褒めてきたけど、今、プロレス界に、いや世界に必要なものは熱量なんスよ。なんとかして、なんとかしたい。盛り上げたい。今後どうなっていくかわかんないけども、とにかく、とにかくやりきらないといけないんだっていうね。その熱量。時代はね、今こそ熱い男を求めてると思うよ」

【真壁の話】「バカ野郎たちをよ、引きずり下ろしたくなったよ」

【小島の話】「(※バックステージに来るなり倒れ込み)昔の名前だけでやってんじゃねえんだ…。(※立ち上がりながら声を張り上げて)昔の名前だけで、やってんじゃねぇんだよ、チキショーッ!」

プロ格 情報局