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2/19【新日本】田口が執念の“第69代"ジュニアタッグ奪取 初戴冠・ワトは最多防衛記録の更新視野に

『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』北海道立総合体育センター 北海きたえーる(札幌市)(2022年2月19日)
IWGPジュニアタッグ選手権試合 ○田口隆祐&マスター・ワト&石森太二&エル・ファンタズモvsエル・デスペラード&金丸義信vsロビー・イーグルス&タイガーマスク×

IWGPジュニアタッグ選手権試合 ○田口隆祐&マスター・ワト&石森太二&エル・ファンタズモvsエル・デスペラード&金丸義信vsロビー・イーグルス&タイガーマスク×

 “6or9"田口&ワトが大混戦を制してIWGPジュニアタッグ王座獲得。田口は執念を燃やしてきた第69代獲りを果たした。歓喜の新日本初戴冠を成し遂げたワトは最多防衛記録更新を目標に掲げた。

 当初は王者・イーグルス&タイガーに石森&ファンタズモ組が挑戦する予定だったが、田口&ワト、デスペラード&金丸も名乗りを挙げ、4WAY戦に変更に。第69代王者獲りを狙う田口、勝てばジュニア二冠王となるデスペラード、右足シューズに凶器を仕込んでいたのが発覚以降はサドンデス(トラースキック)を使用せず、石森と亀裂が生じたファンタズモ…と、各選手の思惑が交錯する一戦となった。

 前哨戦でマスクを剥がされて怒り心頭のタイガーがゴングを待たずに石森に襲いかかると、のっけから大混戦に。デスペラード&金丸がタイガーにバックドロップ&ドロップキックを決めたのを皮切りに、各チームがタイガーが狙い撃ちにする。しかし、急行したイーグルスが試合を立て直すと、戦いは激しい接戦に。リング上の顔合わせが次々と入れ替わった。

 タイガーのトペスイシーダ、石森の三角飛び式ケブラーダ、ワトのノータッチトペコンヒーロ…と場外ダイブが続くと、試合はさらにヒートアップ。コーナーに上がったファンタズモに対し、イーグルスは場外に向けて捨て身の雪崩式フランケンを敢行。デスペラードや金丸らにファンタズモの体を投げつけて、チャンスを掴んだ。

 王者組は田口に照準。タイガーが雪崩式ダブルアームスープレックス、イーグルスが450°スプラッシュを決めると、タイガーはリバースダブルアームバーでギブアップを迫る。しかし、石森&ファンタズモが横やり。イーグルスに石森がハンドスプリング式レッグラリアット、ファンタズモがライオンサルトを放つと、スピニングトーチャーラックネックブリーカーとダイビングニーの合体技もさく裂した。孤立したタイガーにファンタズモは意を決してサドンデスを狙うも、これまで同様に打ち込めず。ならばとコードブレイカー&ムーンサルトプレスの合体技を仕掛けるが、ファンタズモのムーンサルトプレスが石森に誤爆してしまい、勝機を逃した。

 混戦に乗じて割り込んだ金丸は、イーグルスにムーンサルトプレスを投下したものの、続く垂直落下式ブレーンバスターはワトが阻止。次々と選手がリングに飛び込む中、69代獲りに異様なこだわりを見せる田口がオーマイ&ガーアンクルでタイガーを捕獲した。

 田口は各選手の介入をことごとくジャンピングヒップアタックで返り討ちにすると、タイガーにどどんの構え。ここは丸め込まれてしまうと、イーグルスも加勢するが、パートナーのワトが好フォロー。ワトのハイキック、田口のどどんスズスロウンが連続してタイガーに火を吹く。またまたデスペラード&金丸、石森&ファンタズモが介入を試みたものの、田口&ワトは場外に蹴散らし、合体技・No.9がタイガーにさく裂。混戦を制した。

 “6or9"田口&ワトがIWGPジュニアタッグ王座奪取。田口はジュニアシングル王座に続いてタッグでも69代獲りを、ワトは新日本マットで初戴冠をそれぞれ果たした。

 ワトは「ずっと俺がこの4つの英語(IWGP)、このベルトを目指して新日本プロレスのジュニアでやりたいという気持ちを常に持って、新日本プロレスに入って、そして今日、自分の手にすることができました。もちろん1人ではできなかった」と感極まった様子。一方の田口も「69代の神が我々を選んだということですから。それだけの素質があるということですから」と喜び、缶ビールを飲み干して勝利の美酒に酔った。

 同王座の最多連続防衛記録は田口&プリンス・デヴィットが保持しているが、ワトは「俺の記憶が正しければ、田口さんはApollo55でプリンス・デヴィットと組んでいた時に7回防衛していましたよね? 俺はその記録を同じパートナーだった田口さんと超えたいと思います」と記録更新を目標に。ほろ酔い加減の田口も「やっぱり6回から9回の間だだろうな、防衛はね。やっぱり6から9に選ばれてる。だから、2人でね、6回から9回は防衛します」とアバウトな形ながら記録更新を視野に入れていた。


【試合後の田口&ワト】
▼田口「ありがとーッ!」

▼ワト「田口さん、ありがとうございます」

▼田口「待て、その前に飲まないか? 飲むか(※と言って、それぞれ1本ずつ缶ビールを持ち)カンパーイ! おめでとうIWGP! おめでとう、カンパーイ! (※と言って、1本飲み干す)」

▼ワト「初めての……ずっと俺がこの4つの英語(IWGP)、このベルトを目指して新日本プロレスのジュニアでやりたいという気持ちを常に持って、新日本プロレスに入って、そして今日、自分の手にすることができました。もちろん1人ではできなかった。そのことも感謝しています」

▼田口「プハーッ! (※ワトが喋っている間に2本目を飲み干し、3本目に手をかけ)長いよ」

▼ワト「早い! 3本目…」

▼田口「好きです、サッポロ黒ラベル!」

▼ワト「……」

▼田口「いや、これは感謝する。69代の神が我々を選んだということですから。それだけの素質があるということですから。69の素質が」

▼ワト「俺は……」

▼田口「(※ワトの言葉を遮って)ワトさんは変態ってことですよ! ワトさんはぁ!」

▼ワト「かもしんないね(笑) 分かんないけど」

▼田口「狂ってんですよ!」

▼ワト「ああ。でもさ、俺は田口さんとさ……」

▼田口「(※ワトの言葉が耳に入らないのか)マスター・ワト……グランド……」

▼ワト「酔っ払ってんじゃない? もうええよ、もうええよ」

▼田口「ベッドマスターに……。オン・ザ・ベッド……」

▼ワト「俺はIWGPジュニアタッグのベルトを田口さんと69代の王者。そして69代の王者として最多防衛記録を狙っていきます。俺の記憶が正しければ、田口さんはApollo55でプリンス・デヴィットと組んでいた時に7回防衛していましたよね? 俺はその記録を同じパートナーだった田口さんと超えたいと思います」

▼田口「(※3本目のビールを飲み干し)やっぱり6回から9回の間だだろうな、防衛はね。やっぱり6から9に選ばれてる。だから、2人でね、6回から9回は防衛します。まずは目標は。まあ今日の試合は4WAYで多少ゲーム性が…」

▼ワト「難しかった〜」

▼田口「はい、タッグより難しかったですけど、やはり4WAYという難しさをね。何よりチャンピオンチームから、チャンピオンチームのタイガーさんから獲れた、ワン・ツー・スリーを。チャンピオンから獲れたのは大きいですよ。やっぱりタイガーさんの頑張りを見て、自分もまだやらないといけないと思ったしね。しかも今日、タイガーさんから2人で、1人じゃなくて2人でワン・ツー・スリーを獲りましたから」

▼ワト「引退はまだまだ先です。考えなくていいと思います」

▼田口「はい、引退が6年から9年は伸びましたかね? サッポロ黒ラベルを飲んで、サッポロ黒ラベルの力を借りてまだまだ頑張りたいと思います。防衛したらまた飲めるしね、これ! これが一番美味いよ! 防衛して飲む酒は、ここで飲む酒は!」

▼ワト「こんなにビールが美味しいとは思わなかったですよ」

▼田口「汗かいてね。最高だよ、サッポロ黒ラベル! 好きです、サッポロ黒ラベル! 札幌だしね、ここは。最高だよ」

▼ワト「グランド・マスターへの道は……」

▼田口「あっ、どうぞ続けてください(※と言って、一人で引き上げしまう)」

▼ワト「グランド・マスターへの道は少しまた、一つ階段を登ったことでしょう」

【試合後のイーグルス&タイガー】
▼イーグルス「アイム・ソーリー・タイガー!」

▼タイガー「ノー! アイム・ソーリー!」

▼イーグルス「申し訳ない。最後、助けられなかった」

▼タイガー「いつもは戻ってくればベルトがあったのに、今日はマスクだけだ。悔しい。せっかくロビーと獲って、いつもロビーのいいサポートをできてたと思ってたのに。アイム・ソーリー・ロビー」

▼イーグルス「仕方ない。あんなに軽く4WAYを提案したのが良くなかったのかも。キツかったな。一度に3チームを相手にするのは難しかった。(日本語で)ムズカシイ。(英語に戻して)ほら、ニホンゴ、勉強してるだろ。リングの上でもレジェンドのパートナーと共に成長し続けるよ。フライング・タイガースはこれで終わりじゃない! 明日も試合がある。仕切り直して、またベルトに挑戦するチャンスを掴もう。去年、俺たちがベルトを獲ってみんなの予想をいい意味で裏切り、チャンピオンチームとしてWRESTLE KINGDOMに上がり、チャンピオンとしてリングを降りたんだ。また俺たちフライング・タイガースでみんなをアッと言わせてやる」

▼タイガー「まあ今回こうやって負けてしまったけど、金丸&デスペラード、ファンタズモ&石森に獲られるよりは、獲られたのは悔しいけど、まだ田口&ワトでまだなんか……良かったって言い方もおかしいけど、同じ本隊としてこれは祝福すべきなのかなと思いますよね。まあ、僕とロビーのタッグは終わることはないです。(ロビーに向かって英語で)俺たちのチームは終わらない。(日本語に戻して)終わることはない。ロビーとはいっくらでも狙える。ロビーもこれからはシングルのチャンピオンに向けてチャレンジャーになるだろうし、これからもこのフライング・タイガース、俺とロビーは続いていきます。続けます! この先もね」

▼イーグルス「フライング・タイガース、フォーエバー!」

▼タイガー「イエス! フォーエバー! でも、悔しい」

【試合後のデスペラード&金丸】
▼金丸「オイ、最後、俺らじゃなかったのかよ! オイ、あんなインチキ臭えヤツらがチャンピオン? オイ、おかしいだろう! なんかの間違いか?」

▼デスペラード「(※乾杯用のビールを1本くすねてきて)ガタガタガタガタ中に入ってきて、ルールもなんにもねえよ。品もねえ! なんだ、この質の悪い試合させやがって、この野郎! ロビー、てめえが言ったことだぞ! 4WAY? てめえ、単細胞だからこんなことになるんだよ、バカ野郎!」

▼金丸「オイ、もうちょっと考えてもの言えよ、この野郎!」

▼デスペラード「自分が言ったルールで自分が獲られちゃ世話ねえな。ざまあみろ、バカ野郎!」

【石森の話】「(ファンタズモに向かって)なぜだ? なぜだ? (ファンタズモは石森の言葉に答えず、無言のまま控室へ)」

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