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2/19【新日本】内藤が予告通りに前哨戦全勝 オカダ圧倒で3カウント予行演習

『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』北海道立総合体育センター 北海きたえーる(札幌市)(2022年2月19日)
○鷹木信悟&内藤哲也&高橋ヒロムvsオカダ・カズチカ&小島聡&永田裕志×

 内藤が予告通りに前哨戦全勝を果たすと、試合後には場外でオカダをフォールし、レフェリーに代わってヒロムにカウントを数えさせ、3カウントの予行演習を披露した。

 明日(20日)のIWGP世界ヘビー級王座戦を前に、王者・オカダと挑戦者・内藤が最後の前哨戦で対戦した。前哨戦全勝からベルト奪取につなげる「完全な勝利」を予告した内藤は、その言葉通り、ここまで12連勝中。2・17後楽園のイリミネーションマッチではL・I・Jが4人残りで圧勝し、勢いに乗っていた。

 のっけからオカダと内藤は先発するが、ここはどちらも無理に踏み込まず様子見に終わる。内藤は控えに回ったオカダを襲撃すると見せかけて、スカして不敵な笑みを覗かせた。再び両者が対峙すると、一転して感情むき出しのエルボー合戦を展開。オカダは最近披露していないヘビーレインを繰り出したものの、内藤はシリーズ中から痛めつけてきた左ヒザや首をこの日も攻めて、変型ストラングルホールドに絡め取った。オカダもマネークリップでやり返したが、内藤はジャンピングエルボーで譲らない。

 その後、永田と鷹木が熱戦を展開すると、オカダが割って入るが、ここで内藤が動いた。延髄斬りでオカダを棒立ちにすると、コリエンド式デスティーノで叩き潰して場外に排除する。孤立した永田はそれでも奮闘したが、最後は鷹木がパンピングボンバーからラスト・オブ・ザ・ドラゴンにつなげて勝利した。

 場外で倒れ込むオカダの横で余裕の表情で寝転び、「オカダ?」と何度も声をかけた内藤。自ら手を貸して、上体だけ立たせると、一旦離れるが、きびすを返して後頭部に低空ドロップキックを放ち、そのまま場外で押さえ込む。レフェリーに代わって、ヒロムが3カウントを数え上げると、「新チャンピオン、内藤哲也!」と制御不能男の手を掲げた。

 セコンドの肩を借りて、目もうつろに花道を下がっていくオカダを見送った内藤はニヤリ。鷹木&ヒロムと拳を合わせると、一騎打ちを熱望したヒロムとも視線を合わせ、オカダとは反対に意気揚々とリングを去っていった。

 予告通りに前哨戦全勝を成し遂げた内藤だったが、「前哨戦っていうのは、挑戦者が勢いをつけなきゃいけない場なわけで、挑戦者が有利なのは当たり前。大事なのはこれからだよ」と強調。「前哨戦で勝った者は本番のタイトルマッチで勝てないなんて話をよく聞くけど、明日、俺がその常識をぶち破ってみせるよ」と改めてオカダ撃破を誓った。

【鷹木の話】「(※上腕二頭筋に力を込めた自身の右腕に目をやりながら)いい感触だよ。見たろ、永田裕志にやったパンピング・ボンバー。俺はもう準備万端だ。なぁ、前にも言ったように、今シリーズ、内藤、SANADAの前哨戦のパートナー組んできてるけどな、俺はオマケじゃねぇんだよ。俺はもうスイッチ入ってんだよ。なぁ、真壁刀義、小島聡、そして今日の永田裕志。全員、前(元)IWGPヘビー(級)チャンピオンだろ? オイ、新日本プロレス! 俺はもうNEW JAPAN CUP見てんだよ。1回戦から、面白ぇカード組んでくれよ。楽しみにしてるぜ」

【ヒロムの話】「そっかぁ、今、鷹木さんがNEW JAPAN CUPとか言ったよな。そっかぁ、もうそんな季節になんのか…。あまりにも俺自身、ただただプロレスが楽しすぎて、次のシリーズが何なんだろうとか、そういうの一切忘れてた。そっかぁ、そういう季節かぁ…。このシリーズ、もちろんベテラン、そしてオカダ・カズチカ、いろんなヘビー級と当たった。ヘビー級とはなんなのか? ジュニアとはなんなのか? そんなことを、俺も言ってたなぁ。そして別に、今でも忘れたわけじゃない。ウン…なんなんだろうねぇ? まぁでも、俺が今見てるのは、内藤さん、あなただよ。明日の試合、楽しみにしてる。内藤さんにさ、この前、『セコンド、俺つきましょうか?』ってちょっとまぁ、聞いたのさ。そしたらさ、『なんで、なんでつかれなきゃいかないんですか? いやですよ。帰ってください。(試合が終わったら)先に帰ってくださいよ』っていうふうに言われちゃって、セコンドつかないことにしました。でも、俺は、帰らずに、内藤さん、あなたの試合を見てるから、もし気が変わってないなら、試合後、俺のことを呼んでくれること、楽しみにしてるよ。あなたが、このタイミングがベストだと思うんであれば、俺はやるよ。そのタイミングが、俺にとってもベストだと思ってるよ」

【内藤の話】「今日の勝利で、オカダとの前哨戦、13連勝。これで無事、全勝で明日のタイトルマッチを迎えられますよ。まぁでも、前哨戦っていうのは、挑戦者が勢いをつけなきゃいけない場なわけで、挑戦者が有利なのは当たり前。大事なのはここからだよ。前哨戦で勝った者は本番のタイトルマッチでは勝てないなんて話をよく聞くけど、明日、俺がその常識をぶち破ってみせるよ。改めて言うけど、俺が明日、IWGP世界ヘビー級王座に挑戦する理由は、三つ。今、新日本プロレスで一番強い男、オカダ・カズチカを感じたい。そのオカダ・カズチカに勝ちたい。2023年1月4日、東京ドームのメインイベントに戻りたい。この俺の三つの目標? を頭に入れた状態で明日のタイトルマッチ見ると楽しめると思いますよ。明日のタイトルマッチを楽しみにお待ちください。ではでは、明日もまたここ、北海きたえーるでお会いしましょう。アディオス」

【小島の話】「さぁ、次(の対戦相手)は誰だ? 次は誰だ? 明日は誰だ? あぁ、わかってるよな。同じ相手に2回も連続でやられるほど、俺は安くないぞ…」

【永田の話】「いやぁ、クッソー、結果出ねぇなぁ…。今シリーズ、コロナにかかって復活、絶好調なんだよ。俺は。なんで結果出ねぇんだ? だんだん調子上がってきてんだ、こっちは。今、絶好調なんだよ、バカヤロー。なんで結果出ねぇんだよ? 絶対、出してやる。だてに長くやってきてるわけじゃないんだ」

【オカダの話】「(※若手の方を借りて引き揚げてきて、フロアに座り込む)いやぁ、強いね…。まぁ、50周年にふさわしい戦いと言った通り。まぁ、簡単な相手を倒しても50周年にふさわしくないでしょう。まぁ…10年前もやって、この10年、どちらが強くなったとか、そんなことは関係なく、お互いの10年の成長というものをぶつけて、今の新日本プロレスの凄さってものを届けましょうよ。まぁそれにふさわしい実力だと思いますし。まぁ、もうあとはもう、何もいらないでしょう。明日を楽しみにしててください。すべては明日だから…。(※ゆっくり立ち上がって、ふらついた足取りで控室に向かう。控室につづく扉の向こうに姿を消した瞬間、扉の向こうから『ああっ』という痛みをこらえる声が聞こえてくる)」

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