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2/20【大日本】関本が歓喜の一騎当千初制覇 5・5横浜武道館でのストロング王座挑戦が決定

『一騎当千-Strong Climb-決勝戦』東京・後楽園ホール(2022年2月20日)
「一騎当千2022-Strong Climb-」優勝決定戦 ○関本大介vs中之上靖文×

 関本が熱戦の末に中之上を破り、歓喜の一騎当千初制覇。5・5横浜武道館大会でのストロング王座挑戦が決まり、「この優勝におごることなく、日々の精進を忘れず、これからも突き進んでいきます」と決意を新たにした。

今年の一騎当千優勝決定戦は、4選手同率で並びながら直接対決の結果でAブロックを勝ち上がった中之上と、全勝の単独首位でBブロックを突破した関本の顔合わせに。どちらが勝っても初優勝となる大一番となった。敗者は3・30後楽園大会、勝者が5・5横浜武道館大会でストロング王座(現王者は岡林裕二)に挑戦することが決定している。

 のっけから激しい肉弾戦で幕開け。押し勝った関本がトペを狙ったものの、中之上がエルボーで撃墜する。しかし、リングに戻ると、先読み合戦を制した関本が首攻めにシフト。珍しいネックツイストを決めると、ショルダーネックブリーカーからキャメルクラッチに捕らえた。中之上のミサイルキックを自爆させて腰にもダメージを与える。

 中之上は続くブレーンバスターを逆に引っこ抜いてみせると、ミサイルキック、串刺しエルボー、リバーススプラッシュとたたみかけるが、関本はブルドッキングヘッドロックで鎮圧。串刺しラリアットを2連続で振り抜き、ランニング式ダイヤモンドカッターで再び首にダメージを重ねると、アルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げた。中之上のスリーパーをアトミックドロップで防ぐと、ラリアットにこだわる。中之上もラリアットを返して相打ちが続くと、バックドロップで投げられてもすぐさま立ち上がった関本は、今度こそ右腕を振り抜いてダブルダウンとなった。

 同時に立ち上がると、またもラリアットの相打ちとなるが、直後に関本は裏落としを決めてコーナーに上がる。中之上が追いすがっても、コーナー上でラリアットを振り抜いて突き落とし、ダイビングボディプレスを投下。延髄斬りを放つ。中之上がラリアットを狙っても、コンプリートショットで切り返すと、ぶっこ抜きジャーマンで勝負に出た。

 キックアウトして粘りに粘る中之上は、こん身のエルボーで抵抗。カウンターのラリアットで関本を棒立ちにさせると、ロープに飛んで、再度フルスイングでラリアットを叩き込む。そして、ダイビングエルボードロップを落として勝負に出るが、今度は関本が肩を上げた。

 ならばと中之上はシュミット式バックブリーカーから師匠・武藤敬司ばりのムーンサルトプレスを狙ってコーナーに上がるも、背後から組みついた関本が急角度の雪崩式バックドロップでぶん投げる。互いに突進してラリアットで連続して正面衝突するが、押し勝った関本はノーザンライトボムで突き刺すと、なおも肩を上げる中之上をリストクラッチ式ジャーマンで撃破した。

 関本が悲願の一騎当千初優勝を果たした。試合後、関本は、コーナーに上がって「やった!」と歓喜の絶叫。大トロフィーを受け取り、勝ち名乗りを上げると、感極まった表情を見せる。ストロング部門での初開催となった2012年から毎回参加し、そのたびに好成績を残しながらも優勝に縁がなかったが、6度目の出場でついに栄冠を手にした。この結果、3・30後楽園大会では中之上が、5・5横浜武道館大会では関本がストロング王座に挑戦することが正式決定した。

 マイクを持った関本は「本日は大変な状況の中、ご来場いただき、誠にありがとうございます。やっと…やっと何回目だ? 俺、最初から出てるけど、ついに、ついに優勝することができました!」と絶叫。「本当にこれもひとえに応援してくださる皆様のおかげだと思っております。この優勝におごることなく、日々の精進を忘れず、これからも突き進んでいきますんで、どうか大日本プロレスの応援をよろしくお願いします。今日はありがとうございました!」と関本らしい言葉で今後に向けて意気込むと、最後に「エブリバディ・サンキュー! シー・ユー・ネクスト!」と英語で締めくくった。

☆5/5(木・祝)神奈川・横浜武道館『BIG JAPAN WELCOME BACK』14:00開場、15:00開始

▼BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合
[挑戦者/一騎当千優勝者]
関本大介
(1/30)
3・30後楽園「岡林裕二vs中之上靖文」の勝者
[王者]


【試合後の関本】
▼関本「ありがとうございました。やっとか。初優勝ですね。たぶん自分、最多出場者なんですよ。6回目か。6度目にしてやっとつかみ取れましたね。自分が狙ってたものはやっぱりストロングBJのトップなんで、ストロングのベルトを常に見据えて、この優勝におごらず日々精進していきたいと思います」

――中之上との優勝戦については?

▼関本「中之上とは何回も戦って、ベルトをかけても戦っているんですけど、今日が一番強かったなと思いました。今日勝ててホントに今ホッとしてます」

――中之上選手は「完敗だった」と言っていたが?

▼関本「そうですかね。まぁ、最後ちょっとまだ自分の方が余力があったかなと思います。今考えると。試合中は必死でやってたんで、何とかムーンサルトだけは食らわないようにと思ってやってたんですけど、本当に無我夢中で。何とか返せてよかったと思います」

――初優勝まで時間がかかった要因はどこにある?

▼関本「やっぱり自分の中でおごりがあったんだと思います。気持ちの問題だと思います。自分の中で『よっしゃ、勝ったぁ』みたいな感じで、自分の中でおごりがあったと思います。日々の鍛錬にしてもそうですけど。『今日は休もうかな』とか『今日はいいか』みたいな、そういうおごりがあったと思うんで、それが負けにつながったんじゃないかなと。日々、精進してれば勝利への近道になるんじゃないかなと改めて今日の勝ちを機に思いました」

――5・5横浜武道館でのストロング王座挑戦が決まったが?

▼関本「今、BJWストロングヘビーのチャンピオンは岡林ですか。中之上と岡林が3月30日の後楽園でやりますけど、どっちが勝っても僕はストロング部門の頂上目指してるだけなんで。それを目指して本当に日々どんなに時間がなくても鍛錬を怠らずやりたいと思います。一瞬でも『今日はいいか』って思っちゃうと、それが負けにつながると思うんで。極端な言い方ですけど、1分でも1秒でもあれば鍛錬に臨みたいなと思ってます」

――初優勝で登り切った?

▼関本「そうですね。『Strong Climb』という題名が付いてましたので、僕も途中で心が折れて登頂できなかったのが、今回やっと登頂できたんで。山の頂からまた新たな山へ挑戦したいなと思いました」

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