プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

3/5【NOAH】小峠が大原とのケジメの一戦制す 「語り合う試合」でジュニアの両国へ決意あらた

『N Innovation』神奈川・横浜ラジアントホール(2022年3月5日)
○小峠篤司vs大原はじめ×

 ジュニア主体ブランド『N Innovation』3月大会のメインで、たもとを分かった小峠と大原がケジメの一騎打ち。「語り合うような試合」の末に逆転勝利をおさめた小峠が、“ジュニアだけの両国"4・29両国大会へ全身全霊の決意を新たにした。

 2月。大原はパートナーを次々に変える小峠に「信念がない」と三行半を突きつけて金剛ジュニア入り。この日はメインイベントで“ケジメの一騎打ち"が行われた。

 まずは緊張感あるグラウンドでじっくりと探り合うと、小峠は首狙い、大原は腰狙いで試合は一進一退に。大原はバックブリーカー連発で先に仕掛けたものの、深入りさせない小峠も場外転落を誘ってのトペコンヒーロを敢行して場内を熱く染め上げた。

 それでも大原は執ような逆エビ固めに捕らえて腰に食らいつき、絞めに絞めまくって逆転。耐え抜いた小峠が雪崩式フランケン、ダイビングボディプレスで巻き返しても、大原はムイビエンクラッチで奇襲し、小峠のキルスイッチ狙いも変型リバースゴリースペシャルで切り返してみせた。

 さらに大原はありったけの感情を込めてビンタを乱射。ジョン・ウーでコーナーまで吹き飛ばすと、串刺し攻撃を狙って突っ込む。しかし、先に動いた小峠がジャンピングフロントハイキックをドンピシャリ。大原が1回転して吹き飛ぶと、すかさずキルスイッチでマットに叩きつけ、24分を超す熱戦を制した。

 得意の逆転勝利でケジメの一戦に勝利。「大原の覚悟や気持ちは試合する前から分かってましたから。でも、俺にもやってきた道があって信念がもあるから。試合前はクソ生意気なこと言ってましたけど、本音で語り合えるような試合ができて良かったなと思っています」と元相棒との“語らい"を振り返った。

 小峠はジュニアタッグ王者として、大原は“赤いムイビエン"として、すでに別々の歩みは始まっている。YO-HEYとともに3・21博多大会での防衛戦が決まっている小峠は「もちろんジュニアタッグのベルトは防衛しますよ。それが最優先課題。その上で両国大会が見えてくると思ってるし。大事に、ジュニアタッグ選手権に臨みます」と見据えた。

 そして何より口を突いたのは“ジュニアだけ"で行われる4・29両国大会への思いだった。試合後のマイクでは「『N Innovation』両国大会はもっともっと今日以上に熱くなります。僕からのお願いです。4月29日『N Innovation』両国大会、本当に見に来てください。よろしくお願いします」と懇願するように四方に礼。最後も「今日以上にジュニア戦士が全身全霊の力を出して、『N Innovation』両国大会を大成功にして、もっともっと熱い試合を皆さんにお届けしたいと思うので、ぜひ観に来てください」と呼びかけて大会を締めくくった。

 ノアジュニアにとっての分水嶺となる“運命の両国"まで残り約2ヶ月。いかに熱を生み出せるか、の命題とも闘いながら、3・21博多大会でのジュニアタッグ防衛を目指す。

【試合後の小峠】

▼小峠「リング上ではちょっとテンション上がっちゃって早口になっちゃいましたけど、本当に言いたいのは、4月29日、両国大会はジュニア戦士全員が本当に全力で向かってるってこと。それだけは本当に言いたいです。大原との試合は、分かってはいたけど一筋縄ではいかなかったし、多分ジュニア戦士全員が本気でポジション取りに来てるから今回みたいなことも起こり得るし、これからもどんどん起こるのかもしれない、でも、原田大輔が思い切った覚悟のいる発言をして。ジュニアだけで両国をやりましょう!って。前代未聞だと思うし、でもやっぱり俺はその覚悟に、俺が玉砕したって食らいついていきたいって気持ちです」

――大原との試合を振り返って?

▼小峠「大原の覚悟や気持ちは試合する前から分かってましたから。でも、俺にもやってきた道があって信念がもあるから。試合前はクソ生意気なこと言ってましたけど、本音で語り合えるような試合ができて良かったなと思っています」

――パートナーをコロコロ変えて信念がないとも言われた

▼小峠「大原がそう受け取ってしまったのなら……。でも俺は俺で、ノアジュニアを活性化させたい!って思いもあるし。迷ってるぐらいなら、後悔するぐらいなら行ってしまえ!!っていつも思ってるんでね。それが信念がないように見えるかもしれないですけど、俺も俺で感情のまま動いて後悔はしてないです」

――ジュニアタッグ防衛戦も控えている

▼小峠「両国までノアジュニアの勢いは止まらないし、俺も勢いを止めるつもりもないんで。もっともっと期待値があがるように。もちろんジュニアタッグのベルトは防衛しますよ。それが最優先課題。その上で両国大会が見えてくると思ってるし。大事に、ジュニアタッグ選手権に臨みます」

プロ格 情報局