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3/9【新日本】「もっと楽しませてくれよ!」 オカダがワトに圧勝、NJC3回戦でタイチと激突へ

『NEW JAPAN CUP 2022』東京・後楽園ホール(2022年3月9日)
2回戦 ○オカダ・カズチカvsマスター・ワト×

 オカダがワトに圧勝し、NEW JAPAN CUP2回戦を突破。「また何年後、戦う機会はあるかもしれないけど、その時はもっと楽しませてくれよ」とワトに辛口のエールを送ったオカダは、絶好調のまま3回戦でタイチと激突することになった。

 旗揚げ50周年イヤーの主役になるべく、IWGP世界ヘビー級王者として、NEW JAPAN CUP制覇を狙うオカダ。1回戦ではIWGPジュニア王者のエル・デスペラードを激闘の末に撃破し、絶好のスタートを切ったが、2回戦も同じく“王者対決"に。レインメーカーとは初の一騎打ちとなるワトは2・19札幌大会で田口隆祐とともにIWGPジュニアタッグ王座を戴冠したばかり。オカダはこの試合に向けて「ジュニアのプライドはワトにも持ってもらいたいですし、ヘビー級代表として潰していきたいと思います」と宣言していたが、試合はその言葉通りとなった。

 オカダがクロックヘッドシザースなどで首を狙って先手。ワトもジュニアらしくスピードを活かして反攻し、得意の蹴りを多用するが、冷静なオカダはフラップジャックで鎮圧する。セントーンアトミコを落として、ジュニアに負けないうごきを披露し、首攻めを続けた。

 流れを変えたいワトは足技を多用。得意のスワンダイブ式エルボースマッシュでオカダを場外に追いやり、トペコンヒーロを敢行してようやく自分のペースに持ち込む。ミサイルキックも発射すると、デスペラードからギブアップを取ったことのあるベンダバル(変型ネックロック)に捕獲。逃れたオカダは場外DDTやマネークリップで再び首攻めを仕掛けたものの、続くリバースネックブリーカーをワトはベンダバルで切り返すことに成功。ヨシタニックを挟んで、しつこく絞め上げてチャンスを掴んだ。

 ここが勝負所と見たワトは、ソバット、トラースキックから急角度のジャーマンスープレックスで追い討ち。RPPを狙ってコーナーに上がる。しかし、気づいたオカダはデッドリードライブで鎮圧。ワトのミドルキックやエルボー連打を仁王立ちで受け止めると、「来いよ、オラ!」と絶叫。カウンターのドロップキックをぶち込むと、ダイビングエルボードロップから満を持してレインメーカーを予告した。

 これをかいくぐったワトはラ・カレテラ(スクールボーイからのジャックナイフ式エビ固め)で丸め込むと、バズソーキックもさく裂するが、オカダは動じず。レシエントメンテ狙いを踏ん張り、開脚ドライバーでマットに突き刺すと、レインメーカーで完勝となる3カウントをもぎ取った。

 終始余裕を崩さなかったオカダがワトに完封勝利。試合後、マイクを持ったオカダは「ワト、まだまだだね。でも、若いし、時間はタップリあるでしょう。また何年後、戦う機会はあるかもしれないけど、その時はもっと楽しませてくれよ」と辛口のエールを送った。

 3回戦は3・14高松大会でのタイチ戦。絶好調のオカダは「今日も勝って、次もタイチ戦が決まりました。負けないでしょう。このベルトを持っている男に負けは相応しくないでしょう。どんどん勝ち上がって、優勝して、また皆さんの前に戻ってきます」と観客に約束。「まだ2回戦の1つのブロックが終わっただけですから、まだまだ皆さん楽しんでください。これからもNEW JAPAN CUP、新日本プロレス、オカダ・カズチカに注目してください。というわけで、NEW JAPAN CUPに金の雨が降るぞ!」と締めくくった。

 バックステージでは「タイチさんですか。去年のG1ぶりですかね。まぁホントに、タイチさんもタッグのチャンピオンになってたし、それを失って、また何かしていかなきゃいけない、そういうところだと思うし」とタイチの置かれている状況を指摘したうえで、「やっとね、ヘビー級の相手なんで…別に、待ち望んでたわけじゃないですけども、やっぱりこうやってね、ワトと戦うのとは違うと思うんで、しっかりとタイチさんを倒して、次に行きたいなと思います」と断言。「まぁホントに、前ほどラクな戦いにはならないと思いますんで。……ラクって言っちゃったねぇ…」と余裕を漂わせていた。

【オカダの話】「ま、なかなかやるじゃない、ワト。ジュニアタッグチャンピオン、悪いけど、俺、世界ヘビー級チャンピオンだから。もちろん、ワトのジュニアタッグチャンピオンっていうプライドも感じますけど、こっちにもプライドがあるんで。いや、いろいろ効いたよ。でも、若いね。まぁジュニアヘビー級と戦っていれば、通用しているのかもしれない。ただ、ヘビー級とも戦うことを考えたら…戦う必要はないのかもしれない。でも、戦っていく、そこで同じレベルで戦える、それはすごく大事なことだと思うし、それがないことには、ジュニアのシングルのベルトも遠いんじゃないかな。デスペラードもそういうものは見せてくれたと思うし、何年か前、ヒロムとやった時も、それは見せてくれたと思います。まぁでも、若いし、まだまだ時間はあるから、しっかりプロレスを練習して、プロレスを見て、プロレスをもっともっと好きになって、またやることができたら、もっと、もっと、楽しませてください。そして、3回戦の相手も決まり、タイチさんですか。去年のG1ぶりですかね。まぁホントに、タイチさんもタッグのチャンピオンになってたし、それを失って、また何かしていかなきゃいけない、そういうところだと思うし。やっとね、ヘビー級の相手なんで…別に、待ち望んでたわけじゃないですけども、やっぱりこうやってね、ワトと戦うのとは違うと思うんで、しっかりとタイチさんを倒して、次に行きたいなと思います。まぁホントに、前ほどラクな戦いにはならないと思いますんで。……ラクって言っちゃったねぇ…」

【ワトの話】「(※フラつきながらコメントスペースに着くと床に座り込んで)オカダ・カズチカ…初めてのシングル。(※立ち上がりながら)これからナンボでも、何べんでも這い上がって、アンタのその高い壁を越えてやるよ」

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