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3/13【新日本】ヒロムが執念の鈴木撃破、“Jr.の誇り"で制覇宣言 NJC16強出そろう

『NEW JAPAN CUP 2022』兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市/2022年3月13日)
2回戦 ○高橋ヒロムvs鈴木みのる×

 ヒロムが執念の鈴木撃破。ジュニアの誇りをかけてトーナメント制覇を宣言し、これでNEW JAPAN CUP16強が出揃った。

 執念でSHOを丸め込み、NEW JAPAN CUP1回戦を突破したヒロム。2回戦の相手は因縁の鈴木となった。ヤングライオン時代、ヒロムはことあるごとに鈴木に暴行され、コケにされてきた。雪辱を果たすには絶好の機会となるだけに、「あの時みたいにコケにできるかな? 今のオレと鈴木さん、どれだけの差がついちゃったんだろうね? もちろん、俺は勝つ気満々だ。あの時みたいにはいかねーぞ!」と予告。しかし、前哨戦では若手時代と同じように鈴木に圧倒されており、ヒロム不利の状況だった。

 のっけから壮絶なチョップ合戦に。互いに胸板を真っ赤に腫らしたが、徐々に破壊力で上回る鈴木ペースに傾くと、場外戦でも圧倒した。リングアウト寸前で戻ったヒロムはチョップにこだわるも、やはり鈴木優勢は動かない。

 しかし、感情むき出しのヒロムはランニングエルボー連打からドロップキックを放って、なんとか鈴木にヒザをつかせ、ファルコンアローも繰り出す。ビンタやチョップをまたまた打ち合うと、ついにヒロムが競り勝つが、追撃を狙った瞬間、鈴木はスリーパーの構えに。

 ヒロムは丸め込みで切り抜け、トラースキックやラリアットを浴びせるが、鈴木は意地の仁王立ち。ヒロムもビンタ連打を受けても倒れない。ならばと鈴木は強烈なエルボーからスリーパーに絡め取ると、ゴッチ式パイルドライバーで仕留めにかかった。

 その刹那、ジャックナイフ式エビ固めでヒロムは抵抗。沈まない鈴木はニーリフトをぶち込むと、舌を出して挑発し、ヒロムの髪の毛をむんずと掴む。ここでひらめきを見せたヒロムが頭突きで顔面をカチ上げると、不意を突かれて苦もんする鈴木を執念で丸め込み、大逆転の3カウントを奪った。

 ヒロムが鈴木を破り、NEW JAPAN CUP16強最後の切符を手に。3・16後楽園大会で行われる3回戦ではかつての盟友・EVILと対戦することが決定した。

 納得のいかない鈴木は試合後に暴走。若手に当たり散らす。一方、勝利したヒロムだったが、敗者のように倒れ込み、なかなか立ち上がれない。それでもマイクを持つと、「俺と鈴木みのるの試合はただのトーナメントの2回戦だと思って見てるだろ? でもな、俺にとって鈴木みのるに勝つこと、そしてどんな形であろうとヘビー級を倒したことは誇りなんだ!」と思いの丈を吐露した。

 今年のNEW JAPAN CUPは2年ぶりにジュニア勢が参戦したが、3回戦の時点で勝ち残っているのはヒロムのみ。それでもヒロムは「やっぱりジュニアじゃヘビー級を倒せねえなんて誰にも言わせねえぞ!」と絶叫。ジュニアヘビー級のプライドをあらわにすると、「どんな勝ち方でも構わない。どんな結果になっても俺が立ってれば関係ない。見てろ。この俺が必ず、ジュニアの高橋ヒロムがこのNEW JAPAN CUP優勝してやるよ!」と優勝宣言をぶち上げた。

 バックステージでも「俺が優勝しないと思う? それは、ジュニアだからか? すべてをひっくり返すぞ。ジュニアの俺が、この50年の歴史すべてひっくり返すような結果、実績、残してやる」と改めてアピールしたヒロムは、優勝候補筆頭のIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカも意識。「それからオカダ・カズチカ……ジュニアにものすごいゲキを飛ばしてくれてること知ってるぞ。あなたと当たるには決勝にいくしかない」と決勝での対戦を視野に入れると、「最低でも決勝にいくしかないだろ。ハハッ……もうわかんなくなっちゃってる。でも、勝ったことだけはわかるぞ。俺が、すべて変えてやる。俺が、優勝してやる……」とギラついた目で自分に言い聞かせていた。

【ヒロムの話】「(※ふらふらした足取りで引き揚げてきて、ジャケットをフロアに放り投げ、スーパージュニアのトロフィーをその上に置くと、崩れ落ちるようにフロアに横たわる。かろうじて上半身を起こして)負けたみてぇだな。負けたみてぇだな。負けたみてぇな姿だ……。かっこいい勝ち方? かっこ悪い勝ち方? そんなもんな、プロレスにはないんだよ……。そんなもん、関係ねぇんだ。勝つ。勝つ。なにがなんでもあきらめない。勝つ。勝ちにいく。勝ちにいく……。プロレスじゃなくても同じだ、そんなの。これが、俺の戦い方だ。これが俺の人生の戦い方だ。絶対あきらめない。何もない人間だ。何もなかった人間だ…………。(※片ヒザを着く形で上半身を起こし)俺が優勝しないと思う? それは、ジュニアだからか? すべてをひっくり返すぞ。ジュニアの俺が、この50年の歴史すべてひっくり返すような結果、実績、残してやる。鈴木みのる……嫌いだなぁ、やったうえで、あらためて大っ嫌いだよ。でもな、あんた何年やってんだ? そこだけは素直にすごいと思うよ。いろいろと思うことがあるだろ? いろんなスタイル、いろんな人間……あんたがデビューした時には、考えられないようなことがいろいろと起きてるだろ? でも、それについてきてるから、今あなたがここにいるんだろ? ヘヘッ、嫌いだけど、(※ジャケットとトロフィーをてにして、ゆっくり立ち上がりながら)それはすごいぞ。スーパー後輩の俺が言ったげるよ。あんたは、すげぇって……。それから、オカダ・カズチカ……ジュニアにものすごいゲキを飛ばしてくれてること知ってるぞ。あなたと当たるには決勝にいくしかない。最低でも決勝にいくしかないだろ。ハハッ……もうわかんなくなっちゃってる。でも、勝ったことだけはわかるぞ。俺が、すべて変えてやる。俺が、優勝してやる……」

【鈴木の話】「コノヤロー! ウワーッ!(※と叫びながら、傍にあったイスを投げつけ)オイ、ツーじゃねぇか、コノヤロー。(※フォールを数えるように2度手を叩き、左肩を上げる仕草をして)ツーだ、コノヤロー。あぁ、クソーッ! (※『オイ!』と叫びながら控室へ)」

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