プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

3/18【新日本】チェーズの首攻めに大苦戦も…鷹木激勝で8強入り

『NEW JAPAN CUP 2022』東京・後楽園ホール(2022年3月18日)
「NEW JAPAN CUP 2022」3回戦 ○鷹木信悟vsチェーズ・オーエンズ×

 チェーズの首攻めに大苦戦を強いられた鷹木だったが、最後は激勝を遂げ、NEW JAPAN CUP8強入りを果たした。

 昨年は悔しい準優勝に終わった鷹木は、1回戦で石井智宏、2回戦でタンガ・ロアを肉弾戦の末に撃破。3回戦へと駒を進めてきた。対戦相手はこれまでの2人とは違うタイプのくせ者・チェーズ。「5分もあれば十分だ」と断言した鷹木に対し、チェーズは前日の静岡大会で乱入襲撃して、パイプイスめがけてパッケージドライバーを強行。逆に「5分で終わるのはお前のほうだ」と短期決戦を予告していた。

 あとから入場した鷹木をチェーズが奇襲。激しい抵抗を受けたものの、場外戦になるとエプロンめがけて河津落としを繰り出し、テーピングが施された鷹木の首に大ダメージを与えた。さらに、テーピングを引っぺがし、コーナーめがけての河津落としやネックブリーカー、サードロープへのシーソーホイップなどで首攻めを展開する。予告していた5分経過がコールされると、チェーズは勝負を仕掛け、強烈なランニングニーからパッケージドライバーの体勢に。

 しかし、ギリギリでこらえた鷹木はリバースして反撃ののろし。チェーズの抵抗を左腕ラリアットでねじ伏せると、DDT、スライディングラリアットとたたみかけた。「来た来た来た!」と絶叫すると、ブレーンバスターを狙うが、首のダメージからか自ら技を解いてしまう。すかさずチェーズはブレーンバスター式牛殺しで逆襲。首への一点集中攻撃を再開すると、エプロンでパッケージドライバーの体勢に。しかし、鷹木は必死の抵抗。場外に転落しても、チェーズの足に絡みつき、強引に場外デスバレーボムを決めて、ピンチをチャンスに変えた。

 鷹木は「お返しだ、コラ!」と串刺しパンピングボンバーを一閃。コーナー最上段から雪崩式ブレーンバスターを敢行する。首やしびれる右手を押さえて苦もんした鷹木だったが、それでもエルボー合戦で真っ向から火花。自らコーナーマットに頭突きを連打して気合いを入れると、ワンツーエルボーを乱射した。チェーズもバックハンドのローリングエルボーからCトリガーを放つが、ヒザをキャッチした鷹木はMADE IN JAPANをズバリ。一気にラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙う。

 ここでセコンドのバッドラック・ファレがエプロンに上がってきたが、鷹木はチェーズとの同士討ちを誘って排除した。ならばとチェーズは丸め込みを連発。ロープに足をかけてダーティーに押さえ込むも、鷹木はギリギリ肩を上げる。ならばとチェーズは左腕ラリアットを食らっても引かず、こん身のCトリガーを一閃。クリーンヒットでどよめきを巻き起こすと、パイルドライバーでマットに突き刺した。

 それでも鷹木は沈まない。チェーズはCトリガーからパッケージドライバーを仕掛けたが、鷹木はフランケンシュタイナーで切り返し、立ち上がった直後にパンピングボンバーをズバリ。今度こそラスト・オブ・ザ・ドラゴンを決めて3カウントを奪った。

 予告した「5分」を大きく超える熱戦を制して鷹木がNEW JAPAN CUP8強入り。試合のダメージがひどく、後頭部をアイシングしながらコメントスペースに現れた鷹木は「チェーズ・オーエンズ! なんだ、あの野郎。強ぇじゃねぇか。『5分で十分』と言ったが! 悪かったな。撤回するよ。お前は本物だ」とチェーズの実力を素直に評価した。

 今後にダメージが尾を引きそうだが、鷹木は「レスラーはな! 満身創痍でもやるしかねぇよ」と断言。昨年の決勝で敗れたウィル・オスプレイが前日の静岡大会で盟友・SANADAを眼窩底骨折に追い込んだことに振れ、「やっぱりオスプレイは! 俺が潰さなきゃダメだな。順当にいけば、(3・26)大阪で当たるかもしれねぇからな、オスプレイ。お前も上がってこいよ。俺はもちろん! 上がるつもりでいくからな」と準決勝での仇討ちを見据えた。

 それを成し遂げるためには、3・21長岡大会での準々決勝を突破しなければならない。「相手はこれからメインでやるヒロムかEVIL。俺がどっちとやりたいかって、お前らわかるよな!? へへへ…。あえて言わせてもらえば、もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! 俺は楽しみてぇんだよ、ヒロムちゃんよ! 期待してるぜ」と鷹木は対戦相手に高橋ヒロムを指名。その言葉が届いたか、ヒロムがメインでEVILを下し、準々決勝はL・I・J同門対決に決定した。

【鷹木の話】「(※右腕を曲げて感覚を確かめつつ左手で後頭部をアイシング)チェーズ・オーエンズ! なんだ、あの野郎。強ぇじゃねぇか。『5分で十分』と言ったが! 悪かったな。撤回するよ。お前は本物だ。昨日のあのパッケージパイルドライバーか!? 不幸中の幸いかもしれんな。昨日もらっといて。あんなの2度と食らいたくねぇよ。もし、今日食らってたら俺、負けてたな。あぁ、クソ! あいつのせいで右腕の痺れが取れねぇや。チクショー! まあでもレスラーはな! 満身創痍でもやるしかねぇよ。だがよ! SANADAは残念だったな。(眼窩底)骨折か。そりゃしょうがねぇや。オスプレイめ。やっぱりオスプレイは! 俺が潰さなきゃダメだな。順当にいけば(3・26)大阪で当たるかもしれねぇからな、オスプレイ。お前も(トーナメントを)上がってこいよ。俺ももちろん! 上がるつもりでいくからな。とはいっても! 集中しなきゃいけねぇのは次の準々決勝(3・21長岡)か。(※頭上を指さし)相手はこれからメインでやるヒロムかEVIL。俺がどっちとやりたいかって、お前らわかるよな!? へへへ。敢えて言わせてもらえば、もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! 俺は楽しみてぇんだよ、ヒロムちゃんよ! 期待してるぜ」

【オーエンズの話】「(※ファレと一緒に現れ)シンゴ...さすがだな。勝ったのはお前だ。だが5分じゃ無理だったじゃないか。あぁ、痛い…」

プロ格 情報局