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3/20【NOAH】GHC戦前夜…田中野獣狩りへ万全 圧巻エルボーで“仮想・藤田”KO

『JUST FINE! 2022』熊本市流通情報会館(2022年3月20日)
○田中将斗&杉浦貴vsマサ北宮&稲村愛輝×

 あす(21日)の博多大会で藤田和之の持つGHCヘビー級王座に挑戦する田中が、“仮想・藤田"に見立てた稲村を圧巻の弾丸2連発でKO。“野獣狩りへ万全"を熊本でアピールした。

 3日前の調印式では、藤田と33分を超える“無言視殺戦"を繰り広げた田中。決戦を翌日に控えたこの日は、杉浦との“弾丸ヤンキース"で北宮&稲村の“THE TOUGH"と激突する好カードに臨んだ。

 プロレス界屈指の突進力とタフさを誇る“THE TOUGH"を相手に、序盤から真っ向からの肉弾戦を展開。終盤には猛烈な稲村のぶちかましや、芯まで響きそうなフォーアーム連発を浴びたものの、重い攻撃を食らっても“弾丸"のキレは衰えず。

 逆にスクールボーイで稲村を転がすや、立て続けにショートレンジ式のスライディングDを発射だ。バンッ!!と大きな破裂音が響いて、場内からも思わずどよめきが漏れる。稲村もかろうじて肩を上げたが、息つく暇なく正調のスライディングDをクリーンヒットさせ、完璧な3カウントを奪ってみせた。

 藤田と背格好が似ている稲村を、弾丸2連発で完全粉砕。「選手は違うけど体格的には(藤田と)同じような稲村もおったし。仮想・藤田みたいな感じで叩けたんじゃないかな」と振り返り、野獣狩りへ万全の態勢を整えた。

 調印式での長時間にらみ合いは、田中が藤田のサングラスをはぎ取ってへし折る形で終わった。「俺だってずーっと、あのまま行ったら1時間、2時間行ってたかもしれんけど、俺はあの時点で離れて対藤田に向けてトレーニングに行ったほうが、俺にとってはプラスになるって思ったから」と説明し、無類の負けず嫌いっぷりは相変わらず。

 「確かにあの我慢比べ、メンチの切りあいには負けたかもしれんけど、勝負は明日やから。にらみ合いで負けても、明日ここ(腰)にベルト持ってくれば俺の勝ちや」と意地をむき出しにしながら、宿願のGHCヘビー初戴冠を見据えた。

【試合後の田中】

▼田中「九州2連戦一発目。弾丸ヤンキースとして、本当に頼もしいパートナーと組めて、明日につなげられた。勝利に導いてくれたと思うんで。藤田っていうのは、(杉浦と)同じ杉浦軍。でも杉浦貴と僕の関係も弾丸ヤンキースとしてある。複雑な位置に杉浦さんがいるかもしれないけど、俺はエールをもらったつもりではあるんで。今日は感謝します。明日に向けても、選手は違うけど体格的には(藤田と)同じような稲村もおったし。仮想・藤田みたいな感じで叩けたんじゃないかなと思います」

――会見では30分を超えるにらみ合いを展開した

▼田中「席に座れ!って言ってんのに座れへんから。何か意図があるんやろうって思って、にらみ合ってたら、向こうも退けへんし、これはもう動いたほうが負けなんちゃうかな?って思って。結果的に30分以上のにらみ合いになったけど、俺だってずーっと、あのまま行ったら1時間、2時間行ってたかもしれんけど、俺はあの時点で離れて対藤田に向けてトレーニングに行ったほうが、俺にとってはプラスになるって思ったから。確かにあの我慢比べ、メンチの切りあいには負けたかもしれんけど、勝負は明日やから。にらみ合いで負けても、明日ここ(腰)にベルト持ってくれば俺の勝ちや。それだけ」

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