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3/20【新日本】オカダが兄弟子・CIMAを熱戦撃破で4強入り 準決勝で内藤と1ヵ月ぶり再戦へ

『NEW JAPAN CUP 2022』新潟・アオーレ長岡(2022年3月20日)
「NEW JAPAN CUP 2022」準々決勝 ○オカダ・カズチカvsCIMA×

 オカダが闘龍門の兄弟子・CIMAを熱戦の末に破ってベスト8進出。準決勝で内藤と1ヵ月ぶりに再戦することになった。

 IWGP世界ヘビー級王者として3年ぶり3度目の優勝を狙うオカダは、準々決勝まで順調に勝ち上げってきた。今宵の相手はGLEAT所属で#STRONGHEARTSのCIMA。闘龍門出身という同じ出自(CIMAが1期生、オカダが13期生)を持つ2人の戦いは20分を超える熱戦となった。

 先に流れを作ったのはCIMA。あの手この手で首攻めを展開してオカダを劣勢に追い込み、場外DDT、エプロンから場外へのメテオラと攻め立てた。オカダも場外DDTでお返しし、マネークリップで捕らえたが、しのいだCIMAはミサイルキック、セントーンを立て続けに放った。

 続くCIMAのパーフェクトドライバーはオカダが阻止。ドロップキックを放つと、ダイビングエルボードロップを投下してレインメーカーの構えに入った。阻止したCIMAは後頭部へのスライディングラリアットで逆襲。スワンダイブ式メテオラを発射したが、2発目はオカダが回避し、ツームストンパイルドライバーで突き刺した。

 粘るCIMAもマネークリップを耐え抜き、低空延髄斬りを放つとシュバインの体勢に入ったが、オカダは決めさせない。ショートレンジラリアットを連打し、レインメーカーを狙う。回避したCIMAがトラースキックを見舞ったが、オカダは開脚式ツームストンパイルドライバーで鎮圧。すかさずレインメーカーをさく裂させて熱戦に終止符を打った。

 オカダが兄弟子・CIMAを破って準決勝進出を決めた。闘龍門に入門した時、トップレスラーの一人だったのがCIMA。それが時を経て戦う時を迎え、オカダは「やっぱりプロレス界ってのはね、どこで何が起きるかわからないものだなと、あらためて思いました」と痛感。史上最多出場となった今年だからこそ、対ジュニア、対他団体と幅広い戦いを体感できているといえ、「50周年らしいNEW JAPAN CUPを楽しめてるんじゃないかと思います。まぁそれはしっかり結果が出てるからこそ、こうやって楽しめてる」と充実感をのぞかせた。

 3・26大阪城大会での準決勝では内藤と対決する。2・20札幌大会でのIWGP世界戦以来1ヵ月ぶりの再戦。前回は勝利しているものの「内藤さんの一番の強さを知ってるのは俺」と言い切ったオカダは「全然ね、気を抜くことなく次もまた勝って、その次も勝って、チャンピオンとしてNEW JAPAN CUP優勝したいと思います」と気を引き締めつつ誓ってみせた。

 ここ長岡は2019年に2度目のNJC優勝を飾った地。「3年前、ここで優勝でしたけども、まだ終わりじゃない。あと2つありますんで、優勝に向かってやっていきたい」と宣言したオカダはV3まであと二つと迫った。

【オカダの話】「まぁ、こうやってね、他団体の選手とも…ジュニアヘビーで闘ってる選手と闘ったり、ヘビーの選手と闘ったり、他団体の選手と闘ったり、まぁヤングライオンと闘ったけども、50周年らしいNEW JAPAN CUPを楽しめてるんじゃないかと思います。まぁそれはしっかり結果が出てるからこそ、こうやって楽しめてると思いますし。まぁ、まだ終わりじゃないですから。3年前、ここで優勝でしたけども、まだ終わりじゃない。あと2つありますんで、優勝に向かってやっていきたいなと思います。いやぁでも、こうやってCIMAさんとね、まぁ僕がプロレスの世界に入った時、何年だ? 20年ぐらい前になんのかな? その時も僕がホントのペーペーなんかじゃないですよ、ただの練習生。そんなかでね、トップでいたのがCIMAさん。そのあとドラゴンゲートになったり、僕が新日本プロレス(所属)になったり、ま、CIMAさん、ドラゴンゲートを離れたり、そんないろんなことがあってできた一戦だと思いますんで。また、面白い闘いが…もうこの闘い見られないでしょうっていうような闘いが、またあんのかなっていう、そんな希望も持つことができましたし、やっぱりプロレス界ってのはね、どこで何が起きるかわからないものだなと、あらためて思いました。まぁ、自分の人生の、これは伏線と言っていいのかわからないですけど、いろいろ回収していってですね、面白い物語をレスラーとしてですね、僕も物語を創っていきながら、その物語を皆さんに楽しんでいっていってもらえるようにやっていきたいなと思います。次は内藤さんですか? まぁ『50周年にふさわしいでしょ』ってこの前やって。ま、内藤さんの強さを知ってるのは、一番の強さを知ってるのは俺だと思いますから、全然ね、気を抜くことなく次もまた勝って、その次も勝って、チャンピオンとしてNEW JAPAN CUP優勝したいと思います。ありがとうございました」

【CIMAの話】「(※大の字になって大きく息を切らせながら)高い。高い、遠い。デカイ。分厚い。そして、なにより強い。25年のプロレス人生ではなくて、44年の人生を俺は懸けたつもりやけど、足元が見えたかどうか、わからんレベルや。いやぁ、オイGLEAT! お前らが…俺らか、目指す壁はとてつもなく高くて、とてつもなく分厚くて、そしてとてつもなく強いぞ。いやぁ、マイクでしゃべってるやろ。1月4日、東京ドームで…ものすごいもう忘れたぶりぐらいに、GLEATから#STRONGHEARTS、CIMAが1月のサプライズダークマッチ出て、今日はコロナ禍の中、これだけたくさんの新潟・長岡という街、これ(自分にとって)何年ぶりかもわからん、日本最高峰、いや、やっぱり世界最高峰の一つやな。オカダ・カズチカとメインイベントまで、2ヵ月半でくることができました。でも、想像以上にデカくて、想像以上に高くて、想像以上に分厚くて、想像以上に強い。たぶん日本でも、メキシコでもアメリカでもヨーロッパでも、台湾でもシンガポールでも出したことない(※ヒザをパンパンと2度叩いて)生メテオラ……生メテオラで周りのみんなが抱いてくれた夢をつかみにいこうと思ったけど、もう一つ、二つ、足らなかった。44歳の春、ここで終わりやけど、CIMAはまだ終わらん。あぁ…プロレス人生、どうなるかわからんよ。アップサイダー、アップサイダー…逆さなっても、また立ち上がればええよ。それは普通の人生でも一緒やと思う。ここから新日本プロレスとCIMA、#STRONGHEARTS、GLEAT、どういう形になっていくか。新しい人生の課題が見つかった。今日、オカダ選手、打ち砕いてくれて、ある意味、今のCIMAのスタイルは終了やと思う。(※立ち上がって)最高峰、経験さしてくれて、ありがとうございました。次こそ、次の次こそ、そう思ってもらえるレスラーを、あらためて目指します。CIMAです…」

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