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3/24【NOAH】船木“一瞬の極め"さく裂でナショナルV2 鈴木秀樹に7年越し雪辱

『JUST FINE! 2022』東京・後楽園ホール(2022年3月24日)
GHCナショナル選手権試合 ○船木誠勝vs鈴木秀樹×

 GHCナショナル王者・船木が“一瞬の極め"をさく裂させて、鈴木を撃破。7年越しの雪辱を果たし、2度目の防衛に成功した。

 3・13横浜武道館大会のGHCタッグ王者決定トーナメント1回戦で船木を破った鈴木が挑戦につなげた一戦。両雄の一騎打ちは、2015年3月1日のZERO1後楽園大会以来、約7年ぶり。7年前はダブルアームスープレックスで鈴木に軍配が上がっていた。

 静寂のなかでも、せめぎあいの一挙手一投足に観衆の目を引き込ませる独特の世界観を確立しつつある船木。鈴木は「船木さんの“ポジション"を奪いにいく」と意味深に語っていた。

 序盤からいわゆる“派手な動き"はいっさいなし。首相撲でせめぎ合いながら、互いを崩しにかかる。こう着状態の一瞬の動きを逃すまいと、静寂のなか、観衆も一挙手一投足に引き込まれていく。

 そして鈴木がロープに押し込むと、離れ際に頭突きからの強烈なエルボースマッシュを決めたものの、船木は即座にグラウンドでバックに回り込み、スリーパーの構えに。鈴木は足を掴んで胴絞め式移行を防いだが、そのまま足関節の仕掛け合いになる。船木は足首を固めながらぐいっと捻ることに成功し、即座に鈴木もタップアウトした。

 鈴木はマットを叩いて悔しがり、珍しく感情を露わに。まさに“一瞬の極め"をさく裂させた船木が、ナショナル王座2度目の防衛に成功すると同時に、7年越しの雪辱も果たした。

 緊張感ある試合後の“ゆるめ"なマイクも船木の持ち味。穏やかに話し始めた船木は「2度目の防衛戦は、7年ぶりですかね。鈴木選手にやりました。やっとベルトを懸けて、今回は完封したような気がするんですけど…。やっぱりWWEから戻ってきた人間には負けられない、そう思ったんで。日本のプロレスを代表して戦いました」と振り返ったうえで、「長く新人がしゃべっているとあれなんで、リーダーにマイクを渡します」とやはりちゃっかり“締め"を拳王に託した。

 ところが拳王は「さっき耳打ちして、なぜか『タダスケに渡してください』と言いましたね。なので、タダスケに渡します」と暴露しながら横流し。タダスケから「船木さん、ちょっと聞いてもらっていいですか。群馬で俺と大原がジュニアタッグに挑戦するんですよ。もちろん応援してくれますよね?」と迫られて笑顔で握手した船木は、「なんでタダスケに締めてほしいかというと、最近自分の電話番号を聞いて帰ったんですよ」と試合とは完全に無関係なエピソードを披露して場を和ませた…。

 この日セミファイナルでは中嶋&拳王組がGHCタッグ挑戦を表明し、第3試合ではタダスケ&大原組がGHCジュニアタッグ王座に照準。GHCヘビーは征矢学に託しつつ、バックステージでは金剛でのベルト総獲りを改めて見据えた船木。ナショナル王者として独特の存在感を一層固めつつある。

【試合後の船木】
※金剛のメンバーとともにコメントスペースに現れると

▼船木「無事2度目の防衛ってことで。前回は凄い緊張して。今回はだいぶいい感じで。3回、4回とつなげていけたらなと。皆さん、凄い良くしてくれるんで、自分は金剛にいやすいですね」

※金剛のメンバーが改めてタイトル防衛を祝福すると

▼船木「とりあえずこのまんま2人(拳王&中嶋)でタッグのベルトを獲って。じゃあ、GHCいきますか、征矢選手。GHCはどうですか?」

▼征矢「チャンスをもらえたら」

▼船木「俺がナショナルじゃないですか。で、(拳王と中嶋は)タッグ。で、(征矢は)ヘビー。で、ジュニア」

▼征矢「船木さんが言うなら」

▼船木「いや、自分で言ってください」

▼征矢「わかりました」

▼船木「もしかしたら、チャンスが来るかもしれないです。来ないかもしれない。その気持ちで、総取りにいきます。上半期は総取りにいきます。あんまり喋ってると怒られるんで、じゃあ…」

※船木が先に去っていくと

▼拳王「先ほどタダスケが船木さんに電話番号を聞いたって言ってたけどな、電話番号じゃねえぞ。LINEだよ。俺たち金剛のグループLINEに招待しようと、タダスケが聞いたんだ。ただ、船木さんに『LINEをやってません』と、そうキッパリ答えられたぞ。いいか。俺と中嶋勝彦がタッグのベルトを獲って、タダスケと大原はじめがジュニアタッグのベルトを獲ったらな、聞いてるだろ、船木誠勝。LINEを始めて、金剛グループに招待するからな。LINEの金剛グループに入会しろ。以上だ。俺たちがタッグベルトを獲って、船木さんを入会させてやるからな」

【試合後の鈴木】
▼鈴木「やっぱり…負けるというのは悔しいですね。強かったです」

――メインのタイトルマッチとしては短時間の決着となったが?

▼鈴木「いろんな装飾は、申し訳ないけど、僕には必要なかったです。それで勝負して、負けました。ありがとうございました」

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