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3/26【スターダム】KAIRIが4年9ヵ月ぶりにスターダム復帰 インセインエルボーで両国魅了「超気持ちいい!」

『LECクリンぱっ! presents STARDOM WORLD CLIMAX 2022 in 両国国技館〜The Best〜』東京・両国国技館(2022年3月26日)
海賊王女スターダム復活 スペシャルタッグマッチ ○岩谷麻優&KAIRIvs中野たむ&ウナギ・サヤカ×

 KAIRIが4年9ヵ月ぶりにスターダムに復帰。必殺のインセインエルボーで両国を魅了すると、「超気持ちいい! 何も言えねえ」と素直な心境を吐露した。

 WWEで活躍したカイリ・セイン改めKAIRIは久々に古巣・スターダムに復帰。対戦相手にCOSMIC ANGELSのたむ&ウナギが名乗りを上げると、KAIRIはパートナーにスターダム時代の先輩に当たる岩谷を指名し、注目のタッグ対決が実現した。

 たむ&ウナギと岩谷が入場すると、最後にKAIRIが単独入場。海賊を思わせる白いガウンで姿を現して、観客の視線を釘付けにした。

 先発は岩谷に譲ったが、ウナギの挑発を受けると、ついにリングイン。ウナギをロープに追い込むと、新技のカットラス(回転バックハンドブロー)を放つと見せかけて寸止めした。ウナギはビンタを浴びせたものの、KAIRIが前に出ると後ずさり。冷静なKAIRIはマフラーホールドに捕獲すると、岩谷と連係へ。ダブルバックエルボーやサンドイッチ低空ドロップキックなど好連係を連発する。その後もKAIRIはウナギを圧倒。中井祐樹に伝授された新技のクラーケンロック(飛びつき式ヒザ十字固め)も披露した。

 ウナギがコードブレイカーで一矢報いると、たむが登場。KAIRIめがけてあいさつ代わりにダイビングボディアタックを敢行する。ウナギとの連係攻撃を防いだたむは、自らもリングに寝転んで、倒れるKAIRIと見つめ合い、「会いたかった」とメッセージ。そこからエルボー合戦へ。舌戦を繰り広げながら打ち合った。KAIRIのカットラス、たむのスピンキックが交錯して、両者大の字に。

 その後、パートナーの岩谷がウナギの城門突破(ブレードランナー)を食らってピンチを迎えると、KAIRIも救出を試みるが、返り討ちにされてしまう。コズエンコンビは連係攻撃を連発し、ウナギの大儀であった(変型MADE IN JAPAN)も火を吹くが、ここでもKAIRIが献身的にカットイン。たむにスピアー、ウナギにカットラスを決めて試合を立て直すと、岩谷との時間差プランチャもさく裂した。

 岩谷はウナギの反撃をトラースキックで鎮圧すると、KAIRIが必殺技のインセインエルボーを投下。華麗な一撃で場内を沸騰させると、岩谷もムーンサルトプレスで続いてウナギを沈めた。

 岩谷&KAIRIが連続ダイブで快勝。岩谷からマイクを受け取ったKAIRIは「超…超気持ちいい! 何も言えねえ。何も言えねえ。何も言えねえです」とアテネ五輪平泳ぎ100m金メダリスト・北島康介の名言を拝借して、感極まった思いを吐露した。そのうえで、「レディース・エンド・ジェントルマン、ウェルカム・トゥ・スターダム・ワールド! ただいま」とあいさつし、客席に手を振る。

 「長い年月経ちましたが、こうしてまた愛するスターダムのリングで試合ができたこと、本当に嬉しく思います。今日はありがとうございました。リングからなるべく多くのみんなと目を合わせようと見ているつもりです。やばい、何も言えないね。嬉しくて」と喜びを爆発させたKAIRIは「麻優さんのおかげで、今のスターダムがあると思います。麻優さんは同じ山口県出身なんです。なんか一言」とパートナーに求めると、岩谷は「相変わらず話が長い」と苦笑。改めてマイクを持ったKAIRIは「残り2試合ですよね。白いベルト、そして赤いベルト。皆さん、物凄い試合が待ってますよ。あと2試合。乗って行こう!」と叫び、大きな拍手を巻き起こして、復帰戦を締めくくった。

 「自分にとってもいつも節目になる試合が麻優さんなんですよ。だから、今日もこうして麻優さんが隣で戦って、立ってくれているだけで、どれほど勇気をもらえて、安心できる、笑顔になれるか。本当に麻優さんはかけがえのない存在です」と復帰戦で岩谷との絆を再確認したKAIRI。たった1試合で古巣のファンを魅了し、その存在感を見せつけたが、明日(27日)の両国大会ではスターライト・キッドとの一騎打ちに臨む。岩谷も赤いベルト挑戦を控えており、2人はともに勝利を誓っていた。


【試合後のKAIRI&岩谷】
▼岩谷「スターダム復帰戦って言うんですかね? スターダムのリングにまた上がってくれて、本当にこの両国大会を盛り上げてくれたと思うんですけど、久しぶりにスターダムのリングに上がった感想は?」

▼KAIRI「まずスターダムのリングに上がれたこともですし、タッグパートナーが麻優さんで。麻優さんって本当に節目節目の凄い大事な時に一緒にやってきた存在ですし、自分にとってもいつも節目になる試合が麻優さんなんですよ。だから、今日もこうして麻優さんが隣で戦って、立ってくれているだけで、どれほど勇気をもらえて、安心できる、笑顔になれるか。本当に麻優さんはかけがえのない存在です」

▼岩谷「なんか楽しかった。自分たちはちょっとどこか抜けているところがあって、息が合っているのか、息が合ってないのか、なんか個人プレーをしちゃうんだよね。合わそうと思っても。そういうところがスーパースターになっても変わらない、いいところでもあるし。自分たちがタッグを組んだら超天才なタッグパートナーではなく、ちょっとどこか抜けている、愛嬌のある、面白いタッグになるのかなと思いました」

▼KAIRI「珍しいですよね。こんな強さと…アホさ? アホじゃないですよね…」

▼岩谷「いや、でも間違ってないんだよね、言葉は。合っているんだよね」

▼KAIRI「なんて言えばいいんですかね? やっぱ麻優さんの蹴りは、ずっと映像では見てましたけど、今日こうして同じリングに立って、音で、目で見て、全部五感で感じて、やっぱり麻優さんの技1つ1つは完成度がずば抜けて高いですし、受け身の美しさ、間の取り方、本当にずば抜けていると思います」

▼岩谷「今日はほうちゃんの…KAIRIのダイビングエルボーからムーンサルト。それで決めたんですけど、明日はほうちゃんはキッドと、自分は赤いベルトを、どっちかまだわかりませんけど、大事な一戦を控えているので」

▼KAIRI「そうですね。このあとの試合を見ないと」

▼岩谷「ね? ちゃんと2日目も勝って、自分たちが輝きたいと思います。ありがとうございました」

▼KAIRI「ありがとうございました」

プロ格 情報局