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3/26【スターダム】朱里がジュリアを決別撃破でワールドV2 岩谷と“ナンバーワン決定戦"へ 新ユニット結成も宣言

『LECクリンぱっ! presents STARDOM WORLD CLIMAX 2022 in 両国国技館〜The Best〜』東京・両国国技館(2022年3月26日)
ワールド・オブ・スターダム選手権試合 ○朱里vsジュリア×

 朱里がワールド王座V2。盟友のジュリアから決別の勝利を上げると、Donna del Mondo離脱と新ユニット立ち上げを宣言した。そして、明日(27日)の両国大会で対戦する岩谷麻優と対峙し、“スターダムナンバーワンを決める戦い"での勝利を誓った。

 朱里とジュリアは2020年にユニット・Donna del Mondo(DDM)を結成。2人はタッグチームとしても活躍し、ゴッデス王座も戴冠した。しかし、昨年末に朱里がワールド王座を戴冠すると、ジュリアは挑戦表明。岩谷との挑戦者決定戦は引き分けに終わり、両国2連戦で2人が連続して赤いベルトに挑むことになった。

 今回の決戦に向けて、ジュリアはタッグ解消を明言。一方、朱里も今後行動を共にする“最強のボディーガード"投入を予告し、DDMのメンバーには「ジュリアのセコンドに付けばいい」とメッセージを送り、決別は決定的となっていた。その言葉通り、朱里は元アクトレスガールズの三浦亜美を従えて登場した。

 ジュリアは場外戦を上手く活かして序盤戦をリード。ハイキックを鉄柱に誤爆させて朱里の動きを鈍らせると、再び場外戦になった場面では、村山大値レフェリーとの交錯を誘い、その背中を踏み台にしてドロップキックを発射。本部席のテーブル上でパイルドライバーを強行し、朱里に大ダメージを与えた。

 さらに、またまた場外戦に持ち込んで容赦なくミドルキックをぶち込むと、距離を取って突進するが、朱里もなりふり構わず、実況席のアクリルボードを使って迎撃。場外ハーフハッチ、エプロンからのドロップキックと厳しい攻めで巻き返した。

 2人は気持ちと気持ちをぶつけ合ってヒートアップ。スープレックス合戦で真っ向からやり合う。ロープを使った先の読み合いを飛びヒザ蹴りで制した朱里はアクセルを踏み、朱雀(変型羽根折り固め)に捕獲。しのがれてもエプロンで非情な顔面蹴りを見舞った。一歩も引かないジュリアはコーナー最上段から雪崩式ダブルアームスープレックスを敢行する。これを合図に両者の攻防はさらに激化。朱里がコーナーマットへのやり投げ、ジュリアが高角度バックドロップを決めると、さらに朱里がグロリアスドライバー、ジュリアが流炎(変型エメラルドフロウジョン)と掟破り合戦を展開し、壮絶なせめぎ合いが続いた。

 感情むき出しのビンタ合戦はジュリア優勢に。朱里のミドルキックを食らっても止まらず、大技連発でたたみかけると、グロリアスドライバー、さらにはノーザンライトボムでマットに突き刺した。

 しかし、朱里はニアロープに救われて窮地をしのぐ。北斗ボム連発を不時着して切り抜けると、起死回生の右ハイキック2連発で反撃へ。流炎でマットに叩きつけると、朱世界(肩車からの流炎)の構えに。ジュリアは丸め込んで回避したが、朱里はバズソーキックで寸断。強烈なバックハンドブローを連発すると、今度こそ朱世界を繰り出して3カウントを奪った。

 朱里がタッグパートナーのジュリアを返り討ちにしてワールド王座V2。試合後、大の字になったジュリアの前で「両国初日、赤いベルトを守り抜きました!」と絶叫すると、「ジュリア、痛えよ。でも、やっぱもっともっと戦っていきてえわ。私はDonna del Mondoとしては今日で最後。私のユニットを創る。今日、一緒に来たのはその最初のメンバー。私は私の道を突き進んでいく」とDDM離脱、そして新ユニット結成を宣言した。

 ジュリアは「上等だよ、朱里。新しいユニット、リーダーは大変だぞ。お前にできるかなあ? 朱里、これからは朱里は私のライバル、っていうか、こんなに超えたいなって思った相手はあなたが初めてだよ。その赤いベルト、一度目指したからには必ず奪いにいく。ジュリアは必ず有言実行するから、これからは容赦なくケンカを売ってやるから、覚悟しておけよ」と今日までの盟友にメッセージ。「というわけで、明日はプロミネンス、ちょっくらやっつけてくるから。すずとの対戦…聞いてるかわからないけど、明日楽しみにしてるよ」とプロミネンスとの戦いに集中する構えを見せると、「朱里、今までありがとうな。アルベデルチ」と別れの言葉を送って、リングを去っていった。

 決意を新たにした朱里は「私は明日、岩谷麻優とスターダムナンバーワンを決める戦いをします」と断言すると、岩谷とリング上で対峙。「明日、私は勝つよ」と言い切ってみせる。一方、岩谷は「朱里、防衛おめでとう! 試合見てたけど、本当に本当に凄い試合だった。心の底から2日目でよかったって思いました。今日たぶんメチャクチャダメージあると思うんで、明日はそのダメージを活かしつつ、自分が2日目、両国国技館、おいしいところを持っていきたいと思います」とらしさ全開で返答。「そして、赤いベルトを3回巻いた人はいない。スターダムの歴史、これからも岩谷麻優が創っていくんで、皆さんよろしくお願いします」と史上初となる3度目のワールド王座戴冠を予告した。

 「明日、最高の戦いをしよう」と岩谷を前にして誓った朱里は「選手みんな明日も熱く心を燃やして、戦い抜きます。女子プロレス最大の試合を見に来てください! それではまた明日もお会いしましょう」と観客に呼びかけて、両国大会初日はエンディングとなった。

 バックステージでも「私は後戻りしないし、進化を止めない。自分の道を突き進んでいきます」と自分に言い聞かせるように宣言した朱里。「2020年10月3日、私はあの日、岩谷麻優に負けました。今度こそ、今度はこのスターダム最高峰の赤いベルトのチャンピオンとして、岩谷麻優にリベンジし、両国国技館2連戦、伝説を作ります」という言葉通り、岩谷を下して本当の意味での頂点獲りを狙う。

【朱里の話】「両国一日目、赤いベルト守り抜きました。私は後戻りしないし、進化を止めない。自分の道を突き進んでいきます。2020年10月3日、私はあの日、岩谷麻優に負けました。今度こそ、今度はこのスターダム最高峰の赤いベルトのチャンピオンとして、岩谷麻優にリベンジし、両国国技館2連戦、伝説を作ります」

【ジュリアの話】「赤いベルト、獲れなかった…。でもね、私はずっと求めた。目指したいものをずっと探してた。やっと私に超えたいと思わせてくれる相手が目の前に今いる。こんなに幸せなことはないよ、プロレスラーとして。朱里、あなたには本当に特別な思い、言葉では伝えきれないほどの特別な思いがたくあんある。でも、これからは誰もスターダムの選手らが朱里に喧嘩売らないなら、最初の一人目、ジュリアがやっちゃうからね。朱世界、邪魔者がいないと朱里もやりがいがないでしょ? たっぷり邪魔してやるから。まあ、せいぜいボディガード引き連れて、新しいユニット頑張ってくれよ。ありがとう。明日はプロミネンス、ちゃっちゃと相手して、明日終えたら、クレープでも食いに行ってやるよ。アルベデルチ。またな」

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