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3/27【新日本】藤波がオカダ初体感、棚橋に「次はシングルな」

『NEW JAPAN CUP 2022』大阪城ホール(2022年3月27日)
○オカダ・カズチカ&棚橋弘至&小島聡&タイガーマスクvs藤波辰爾&CIMA&エル・リンダマン&T-Hawk×

 藤波が古巣・新日本の50周年イヤーのリングに3度目の参戦。IWGP世界王者・オカダと初遭遇を果たし、棚橋とは「次はシングルな」と続きを見据えた。

 新日本旗揚げメンバーの一人である藤波は50周年を迎えた今年、1・5東京ドーム、3・1日本武道館の2大会に参戦してきた。この日はCIMA&T-Hawk&リンダマンの#STRONGHEARTSと組んで、オカダ&棚橋&小嶋&タイガーと対戦する豪華8人タッグマッチに臨んだ。

 オカダ、棚橋とは3・1武道館大会で同じコーナーに並び立ったが、今度は対戦が実現した。かつてドラゴンスリーパーを指南し、愛弟子と言える棚橋とは白熱した攻防を展開。ドラゴンスリーパーで絞め上げれば、逃れた棚橋は掟破りの逆ドラゴンスクリューで応戦した。

 現IWGP世界王者・オカダとはこれが初対決。ショートレンジラリアットを得意の左張り手で阻止した藤波はドラゴンスープレックスの構えを見せたが、決められず。オカダのドロップキックを食らったものの、レインメーカーをドラゴンスクリューで切り返して沸かせた。

 最後はオカダがレインメーカーでT-Hawkを撃破。試合後、藤波はノーサイドでオカダ、棚橋らと握手を交わした。その中で棚橋に「次はシングルな」と声をかけたという。今の新日本を体感したことで、「いざ肌を合わせてみるとね、なんか次、自分が燃えるものがね、沸いてきた」という藤波は「次は…まだ言わない。シングルとは言わない(笑)。ホントは言いたいとこだけどね。ちょっと置いときましょう」としながらも、「ほんのわずかな時間だけどね、体感できたから、次が楽しみだね。またちょっと、やってみたくなるね」と前向きそのものだった。

【オカダの話】「ま、こうやってね、藤波さんと闘うこともできて、いい思い出っていうよりもね、レスラーとして昔を感じるとができるってのはね、また成長できたんじゃないかと思います。昨日負けましたけども、プラスに考えて、昨日の負けがあったからこそ、藤波さんと闘えて、また成長できる部分ってのがあると思うんで、よかったと思います。そしてね、GLEATの選手、素晴らしい選手。今日の闘い見てビックリした新日本プロレスのファンの人たちもいると思いますし、ああやってね、他団体のレベルが高くなってくれば僕たちも負けてられないですから。どんどんどんどん、僕に限らずほかの選手のレベルも上がってくるんじゃないかと思いますので。ま、そうやって刺激をもらって、切磋琢磨し合って、新日本プロレスを盛り上げていけたらいいなと思います。そして次はもう(NEW JAPAN CUP)決勝戦なんで。まぁ優勝して終わりってことはないでしょう。これ(IWGP世界ヘビー級のベルト)懸けてね、また闘うことになると思うんでね。ま、それは絶対あることだと思いますんで、チャンピオンとして次の試合見させてもらって、またその先の未来にしっかりと待って、目標に向かってやっていきたいと思います」


【試合後の棚橋】
▼棚橋「(※自然と笑顔がこぼれるようで)ちょっとね、ちょっと冷静じゃいられないっていう…。というのもね、最後リングでね、ノーサイドになって『ありがとうございました』って握手したんですよ。そしたら、『棚橋、次はシングルな』…ま、リップサービスっていう部分も大いにありますけども、よしっ。NEW JAPAN CUP、悔しい結果になったけども、最後の最後、最終戦で気持ちを前に向けるというか、テンション上がる出来事があったんで。これをまた次のシリーズのエネルギーにね、していきます。あと去年、年末開催の“コンクルソ"が延期延期になってるから。今日、いいの見つけたから。エル・リンダマン。ちょっと“コンクルソ"、招へい選手に…」

――3・1日本武道館ではタッグを組んだ藤波辰爾選手、今日闘ってみて、改めてすごさや変わった部分、変ってない部分など感じた?

▼棚橋「もう、何だろ…うまく言葉では言い表せないですけど、なんか熟成されたワインのような…僕はあまりワイン飲まないですけど(苦笑) とにかく凄かったです」

――では、シングルで50年もののワインを開けないといけない?

▼棚橋「(※笑顔で)うまいこと言いますね。ありがとうございます」


【小島の話】「俺みたいな選手は今日の対戦相手の若くて、とても元気のいい選手のエネルギーを全部もらって、また少しずつ成長していく。この歳になっても、このキャリアになっても、まだそうやって若くて元気のいい選手からたくさんのエネルギーをもらってまだ、こうやって生きている。と思ったら藤波さんみたいなすごい人がいた。俺よりもキャリア20年も上だぞ。キャリア20年も上の人が今日、あんなに元気いっぱいにやってた。もうそれだけで俺はお腹いっぱいだよ。自分自身また生きるエネルギーをもらいました。#STRONGHEARTS、そして藤波辰爾、ダブルのエネルギーをもらって、また小島聡は大きくなりました。ありがとうございました」


【試合後のタイガー】
▼タイガー「今日はこういうようなね、初代のタイガーマスクの佐山さんの格好で(試合を)やらせていただいて、相手に藤波さんがいるということでね。勝手に僕だけかもしれないですけど、すごく感慨深かかったなと思います。あと最後に藤波さんにトペを放てたっていうのはね、なんだろう。下剋上みたいな(苦笑) ドラゴンロケットじゃないけど、そういうのもできたっていうことでファンの方も喜んでくれたし、今日のカード、すごく喜んでくれたと思うんですよね。今年(新日本プロレスが)50周年ということで、やはり今日のこの大阪城(ホール)もそうですけど、各地方、大きい大会ありますよね。福岡ドーム(PayPayドーム)もそうだけど、そういうとこでやはりこういう感じでスペシャルマッチってあったら面白いんじゃないかなぁって、今日やってて思いました。やはり今のこの流れ、新日本プロレスの流れ、当然、大事なんですけども、やはり50周年っていう部分では、こういうノスタルジックというか、こういう試合もあっていいんじゃないかって思いました。ちょっと会社に提案したいなと思います。今日、やってて楽しかったです」

――トペは藤波選手に狙っていた?

▼タイガー「藤波さんに狙ってました! たぶんCIMAがね、横で藤波さんを押そうとするのか、なんかこう(トペから)逃げさせようとしたのかもしれないけど、今日、僕自身、もってるスピード速くいったんでね。藤波さんに当たってよかったです」


【試合後の藤波】
――武道館でタッグを組んだオカダ選手、棚橋選手。闘ってみた感触は?

▼藤波「やっぱり闘うと違うね。この前はパートナーだった。その時もうすでに闘いモードで、いつかやるという部分が自分の気持ちの中にあったけどね、やっぱり肌を合わせてみて、やっぱり結構、重いね。自分がちょっと安定感が弱いのかもしれないけどね。しっかりと…こっちがちょっとテンポが合わなかったのかね。でも、しっかりと、ほんのわずかな時間だけどね、体感できたから、次が楽しみだね。またちょっと、やってみたくなるね、これでね」

――ほかにも小島選手、タイガーマスク選手と懐かしい顔が相手にいたが?

▼藤波「小島と俺は…足持っただけか? もう意識が棚橋とオカダにいってたんでね。いやぁ、やってみたい、もう1回。今日はタッグだからね、8人タッグか。(通常の)タッグだと、もっと手ごたえがあるのかなって感じがするんだけどね。見た目よりも…まぁ棚橋とは前にやってるあれはあったんだけど、実際には(それから)数年経ってるし、やっぱり安定感があるね。楽しみ、次が。こっちがどんどんどんどん何か彼らによって若返させられるようなね。次は…まだ言わない。シングルとは言わない(笑)。ホントは言いたいとこだけどね。ちょっと置いときましょう」

――やはり藤波さんにとって新日本プロレスのリングは特別なもの?

▼藤波「そうですね。やっぱり育ったとこだし、それと時間的には間が開きましたけど、やっぱりいつも新日本のリングに立っても、新日本のリングっていうのは何ていうのか心地いいね」

――いい緊張感に包まれる?

▼藤波「そうだね、いい緊張感」

――まだ50周年は続くが?

▼藤波「あと50年は勘弁してくれよ(苦笑) でも50年はいかないけど、俺、生涯現役ってうたってるからね。それだけにもう1回、納得する試合をやってみたいね。そのためにちょっとね。でも、よくまたコンディションがここまで、あのヘルニアから復帰して(戻ったね)。立って歩けなかったんだからね。それがここまで。もうちょっと走れるようになったらね。ロープワークできるようになったら、みんなとね」

――オカダ選手が、昔、藤波さんが得意にしてたショートレンジのドロップキックを放ってきたが?

▼藤波「いや、もう気がついたら足がここ(目の前)にあったからね。俺もやってたんだよねぇ」

――ジュニア時代の藤波さんを見ているようだった。

▼藤波「俺も今日ねぇ、飛んでみようかなと思ったんだけどね。ジャンプ力がもうちょっと。課題だね」

――タイガー選手のトペも浴びたが?

▼藤波「そう。トペやられたし、ドロップキックで飛ばされるし。昔の俺の専売特許、全部取られた。次、頑張ります。でも、いざ肌を合わせてみるとね、なんか次、自分が燃えるものがね、沸いてきたっていうか。そういう意味ではよかったね」


【試合後のCIMA&T-Hawk&リンダマン】
▼CIMA「いやぁ、おかわり欲しいね」

▼リンダマン「いやぁ、刺激たっぷりですよ」

▼CIMA「これはちょっと…藤波さんとタッグを組んで、対戦相手が昨日に続きタイガーさん。タイガーさん、今日なんかコスチューム特別っぽかったし。で、小島さん、オカダ選手、棚橋さん…これ、俺らの人生どないなってんねん?」

▼リンダマン「ハハハハハ」

▼CIMA「バグやで、人生のバグ、プラスの。こんなこと…T(-Hawk)がガッチリ最後、オカダさんにレインメーカーいかれたから。これもね、一発いただいとかないと。世界最高峰っていうのわからんから。まぁリンダマンはまだね、デスペラード選手とも残ってるし。これからおかわりやっぱりもらわんと。Tはちょっと今、しゃべれんかもわからんけど。おかわりもらわなあかんやろ」

▼リンダマン「いや、もう間違いないですね。最初から途中まで、もうファンの気分だったんですけど、T-Hawkと小島選手の熱いチョップの打ち合い見て“いや、これ勝負だな"と。俺たちこういうとこで勝負していかなきゃいけないんだなと」

▼CIMA「まぁ(体の)サイズは完璧に我々ちっちゃいけど、やっぱり名前の通り#STRONGHEARTS、これでいくしかないやんか」

▼リンダマン「もうハートだけ」

▼CIMA「もうGLEATするかせんかで勝負かけようや。我々,単純やから。まぁTが今こういう状態やけど、我々#STRONGHEARTSは新日本プロレス……おかわりお願いします」

▼リンダマン「ごっちゃんです!」

――急に決まったカードだったが?

▼CIMA「いや、昨日の夜…」

▼リンダマン「僕、びっくりしましたよ」

▼CIMA「僕、今日、ホントは和歌山に行く予定をしてたんですよね。一応、昨日の大阪城ホール、(2連戦の)初日ってことを聞いてたんで。そしたら夜、もちろんLIDETから連絡いただいたんですけど、ホントに発表なって“WOW"」

▼リンダマン「いいのかなぁですよ(苦笑)」

▼CIMA「いや、これもまた人生ですよ」

――CIMA選手ほどのキャリアからすると、これほどワクワクするカードが組まれることはなくなってきたのでは?

▼CIMA「藤波さんは(キャリア)半世紀ですけど、僕も四半世紀プロレスやってきてるんですね。で、まぁ、オカダさんとは先週(3・14高松)、シングルマッチ、メインでやらせてもらいましたけど、棚橋さん、小島さんってホントに初なんですよ。こんなことってあるんかな? あと15年なって、こんなことあると思う?」

▼リンダマン「いやいやいや。もう想像がつかないですよ」

▼CIMA「あっ、Tがこんな状況(※大の字のまましゃべれず)やから、早く医務室へ行った方が…」

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