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3/28【新日本】NJC覇者ザックが一夜明け会見 4・9両国IWGP世界戦へオカダからの初タップ奪取を視野に

 「NEW JAPAN CUP 2022」で4年ぶり2度目の優勝を飾ったザック・セイバーJr.が一夜明けた28日、オンライン会見。4・9両国大会でIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカへの挑戦が決まり、レインメーカーから初のタップを奪っての頂点ベルト初戴冠を描いた。

 ザックは3・27大阪城大会におけるNJC決勝戦で内藤哲也との激闘を制し、4年ぶり2度目の優勝。IWGP世界王座獲りを宣言し、4・9両国大会での挑戦が決まった。

 一夜明けたこの日、NJCの過酷な戦いによって蓄積したダメージも回復し、新宿御苑で花見を決め込んでから会見に臨んだ。「自分の中でサブミッションで満足いかない動きが多々あった。内容的に満足できなかったのが正直なところ」と不満も残ったものの、「このカップを取り戻すために4年かかったが、4ヵ月のスパンでタイトルマッチを行えることこそが今の俺の実力を証明していると思う」と胸を張った。

 IWGP世界王座挑戦は昨年11・6大阪大会で第3代王者・鷹木信悟に敗れて以来5ヵ月ぶり2度目となる。「新日本プロレスで最高のプロレスラーになること、そして世界で最高のプロレスラーになることを唯一の目標として掲げている」というザックにとって、その最高峰となるのが新日本の至宝・IWGP王座。ザックは「この50周年という時だからこそ、俺が頂点に立つ完璧なタイミングなのではないか」と確信している。

 「オールマイティー」がザックのオカダ評。「オカダは全てのことを予測してくるレスラーだと思っている。そしてそのように動ける選手だと思っている。彼の戦い方はある程度、確立されている」と分析するように、レインメーカーを攻略するのはたやすくない。しかもレインメーカーとなってからギブアップ負けを喫したことがない。「俺のレスリングのベースはテクニカルなサブミッションだと思っている。そこをしっかり磨き上げて次の戦いに備えたい」と誓うザックは「100%の保証はできない」と前置きしたうえで、「もちろんサブミッションでタップアウトさせるのが今回のプランだ」と予告。オカダを初のギブアップ負けに追い込み、IWGP世界王座初戴冠を成し遂げる構えだ。

【会見の模様】
▼ザック「お前らみんなひどい顔をしてるな。俺よりも疲れた顔をしているのはどういうことだ? 6試合もトーナメントを戦い抜いた俺のフレッシュな顔はどうだ? 俺も人間だから昨日は疲れていたよ。だが、ゆっくりと風呂に浸かり、今朝は8時に起きて新宿御苑に花見に行ったよ。すっかり生き返って最高の気分だ。このNJCは俺のストーリーの第一歩であり、IWGP世界ヘビー級ベルトを獲得すること、それが今の思いだ。このカップを取り戻すために4年かかったが、4ヵ月のスパンでタイトルマッチを行えることこそが今の俺の実力を証明していると思う。俺は何よりもトーナメントというのが好きで、自分の体に合っていると思う。だから今回優勝できたのは当然のことだ。ただ、昨日の試合に関しては自分の中でサブミッションで満足いかない動きが多々あった。内容的に満足できなかったのが正直なところだ。そして内藤はスタイルも変わっていて、予測のつかないリズムで動いてくる選手ということもあって、試合中にかなり疲労したことも否めない。アバラの調子が悪かったのもあるが、三角絞めがなかなか決まらなかった。あの内藤のでかい頭を絞め上げるのは本当に大変だ。リアネイキッドチョークを決めることはできたが、俺の自我が負けることを許さない、勝つことしか許さなかった。満足できていない内容だったことも含め、これからまだまだ戦い続ける。G1で鷹木に勝った後、優勝することができなかった。一つ一つの勝利は満足はできるが、トーナメントの頂点に立てないことでずっと満足できない気持ちが続いていた。俺のレスリングのベースはテクニカルなサブミッションだと思っている。そこをしっかり磨き上げて次の戦いに備えたい。新日本の50周年記念で俺が頂点に立つのが俺の道筋だと思っている。オールマイティーなオカダをどうやって倒すか、今考えているよ」

――オカダをタップアウトさせる自信は?

▼ザック「俺のベストな状態を出すことを俺のエゴも許していると思うので、全力を出せればと思う。オカダがタップアウトをしたことがないことも含め、100%の保証はできない。普段は自分の戦略を人前で話すことはないが、少しだけ明かすとすれば、もちろんサブミッションでタップアウトさせるのが今回のプランだ。ただ、どうなるかはお楽しみだ。オカダは全てのことを予測してくるレスラーだと思っている。そしてそのように動ける選手だと思っている。彼の戦い方はある程度、確立されている。俺はテクニックを一番に考えるので、タイミングや自分のフィーリングがリングの上でとても大事になってくる。どのような動きをするか、前もって話をすることはできないが、今回の試合に関しては俺が勝つタイミングだと確信している」

――コロナ禍で日本に滞在し続けて戦ってきたことがどのような影響をもたらしている?

▼ザック「凄くいい質問だ。驚いたよ。俺が4年前に勝てた大きな理由は、まだ新日本に参戦して間もない頃で、他の選手たちが俺のスタイルを理解していなかったところも大きくあると思う。どのような戦略をとか深く考えると、みんなの考えから外れた動きをする選手だったので、4年前はもしかしたら容易に勝てたかもしれない。今年に関しては、ここで勝ったことによってIWGP世界ヘビーのタイトルに挑戦できることも含めて、非常に大きな優勝となった。俺がなぜパンデミックの間も日本に残っているかというと、俺は新日本プロレスで最高のプロレスラーになること、そして世界で最高のプロレスラーになることを唯一の目標として掲げているからだ。日本に残り、日本の生活に慣れること、そして日本人の考え方を理解することが何よりも重要だと思った。だから日本に残っているし、もちろん新日本プロレスで最高のプロレスラーになることはIWGP世界ヘビー級ベルトを獲ることだと思っている」

――新日本が他の団体よりも優れている点は?

▼ザック「今現在の思いで言うと、新日本が50周年を迎えたことがとても大きいと思う。50年間続けてきた歴史、伝統、時を経てそれを大切にしてきたことだと思う。この50周年という時だからこそ、俺が頂点に立つ完璧なタイミングなのではないか。しかもオカダと戦い、勝つ。その勝利こそが、これからの50年を占うことになると思う。だから大切な試合になる。俺は新日本の道場出身でもなければ、日本人でもない。だが、俺のレスリングのDNAは日本のプロレスと同じ、イギリスのレスリングが根底にある。その共通のDNAが日本のプロレスに合わさり、パラレルワールドではないが、過去、現在、未来の全てが融合される大切なタイミングだと思っている」

――優勝後のコメントでジョージ・マイケルの名前を出していたが?

▼ザック「何度かコメントの中で名前を出したと記憶しているが、これは自分自身も答えを知りたい。(夢の中で)ビジョンとして現れ、俺のコメントとして出てきた。彼がビジョンとして現れたことに感謝しているが、世の中には不思議なことがあるもんだな。最後に、保証はしないが、もし俺がチャンピオンになれれば、これからどんどん面白くなるよ。お楽しみに」

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