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4/4【新日本】ザックがノーロープリングで猛烈デモ オカダをKO、矢野に一本勝ち「俺がストロングスタイル」

『HYPER BATTLE '22』東京・後楽園ホール(2022年4月4日)
○ザック・セイバーJr.&タイチvsオカダ・カズチカ&矢野通×

 ザックがノーロープリングで猛烈デモンストレーション。ザックドライバーでオカダをKOし、矢野からは鮮やかに一本勝ちを奪うと、「俺がストロングスタイル」と言い放った。

 NEW JAPAN CUPを制したザックは4・9両国大会でIWGP世界ヘビー級王者・オカダへの挑戦が決定した。また、同大会ではKOPW保持者・矢野にタイチが挑戦。ファン投票の結果、タイチ提案の「ノーロープ場外押し出しマッチ」に決まった。そのダブル前哨戦として、ザック&タイチとオカダ&矢野がメインイベントで激突。前夜の浜松大会ではザックが前哨戦を制していたが、今宵もザックの動きが冴え渡った。

 入場時からNJCのトロフィーを持ったザックとベルトを腰に巻いたオカダがにらみ合う。互いに先発を買って出ると、基本的なレスリングで競り合った。続いて、矢野とタイチの顔合わせになると、状況は一変して相撲対決の様相に。しかし、立ち合いで裏切った矢野はタイチの頭を叩くと、チョーク攻撃で奇襲。コーナーマットを引っぺがし、両国を待たずにノーロープ状態を作ろうと試みたが、タイチが阻止した。

 オカダはザックを強く意識し、タイチ相手に変型ヒザ固めを披露する場面も。ザックと再び対峙するとコブラツイスト合戦で火花。エルボーの打ち合いで気持ちをぶつけ合うと、オカダはリバースネックブリーカーを狙うが、ザックは先読みして変型卍固めに捕獲。しかし、オカダも意地になってリバースネックブリーカーを決めてみせた。

 タイチと矢野も前哨戦で激しくやり合ったが、矢野の悪質タックルが海野レフェリーに誤爆。レフェリー不在の状況になると、タイチは矢野を横綱式カチ上げエルボーで黙らせ、オカダも排除すると、「ノーロープやるか!」と宣言。両国の予行演習とばかりに、阿部リングアナらリングスタッフを脅して強制的に作業させ、リング上をノーロープにした。タイチは矢野を場外に突き落とそうとするも、息を吹き返した矢野も抵抗してポジションは二転三転。タイチが上手投げを決めると、ザックがタッチをもらってノーロープのリングに入る。

 矢野は連続して丸め込むも、ザックは三角絞めに捕獲。オカダがリングに飛び込んでも、卍固めに絡め取る。オカダが開脚ドライバーを狙っても巧みに切り抜け、ザックドライバーでKO。矢野は背後から忍び寄って金的攻撃を狙うも、ザックはその腕を絡み取ってクラーキーキャットに持ち込み、鮮やかに一本勝ちを手にした。

 ザックが勢いの違いを見せつけて前哨戦で激勝。両国に向けて弾みをつけた。その舌鋒も鋭さを増すばかりで、マイクを持つと場外で倒れるオカダを見下ろし、「もう長いことトップを張り続けてきて、お前は疲れてしまったんだろ?」と上から目線で言い放ち、「レインメーカーのトップ時代はもう終わりを迎える」と予告した。

 ザックは4年前もNEW JAPAN CUPで優勝したものの、オカダに敗れてIWGP獲りを逃しているが、「ヨネンマエ、オナジシチュエーション? チガウ。オナジジャナイ」と日本語でアピールすると、「お前は4年前と何一つ変わってない。俺は違う。俺は成長した。お前はしてない。お前は疲れてて、俺は疲れていない」と違いを強調。「レインはもういい。毎日雨が降っているイギリス出身の俺にはもううんざりなんだよ。レインメーカーは終わる」と断言した。

 今宵はザックドライバーでKOしたが、「両国でお前は俺にタップアウトする」と豪語。「“STRONG STYLE is dead"…チガイマス。“STRONG STYLE isn't dead"。この俺がストロングスタイルだ! ニューーテッカーズがニュー・ストロングスタイルだ!」と高らかに宣言した。

 マイクを受け取ったタイチも「その通りだと思います」と同意して大きな拍手を浴びると、KOPW獲りを宣言。最後にザックが「デンジャラステッカーズガサイキョウ」と日本語でアピールして、後楽園大会を締めくくった。

 ザックが「俺がストロングスタイル」と断言したことからもわかる通り、勢いではオカダを圧倒している。前哨戦は残り2試合。オカダとしては4年前を再現して、50周年記念イヤーの主役を死守したいところだが、今のザック攻略は至難の業と言えそうだ。

【試合後のザック&タイチ】
▼ザック「俺のトロフィーは? タイチ、心配するな(※とNEW JAPAN CUPのトロフィーを足元に置く)」

▼タイチ「すごい、俺とザックの格差が…」

▼ザック「チガウヨ! 次期KOPW保持者だろ! 新しいトロフィーがお前を待ってるよ」

▼タイチ「変えなきゃいけねぇな。あれ獲ってな」

▼ザック「(トロフィーが)4年間恋しかったよ。4年、長かった。やっとオカダに借りを返すときが来た」

▼タイチ「同じだ。同じシチュエーションだよ」

▼ザック「オナジ シチュエーション ジャナイ。チガウ。リングでも言ったが、オカダ、お前は長い間トップを張ってきた。だが、お前のピークはもう過ぎた。誰もお前のレベルにはいないって? いや、俺はお前より上に立っている自信がある。キャリア最高のコンディションを誇る今の俺は誰にも止められない。偉大で無敵なオカダでさえもな。オカダのテクニックはたった一つ。それは俺さえも否定できない素晴らしいテクニックだよ。たった一つのテクニック(スタイル)としてはレインメーカーは最高の選択肢だと思うよ。でも容易に読めてしまうんだよ。ツマラナイヨ。世界最高のテクニカルレスラーのこの俺は一つのテクニックに頼ったりはせず、100万個のテクニックを自由に操る。オカダ、お前に勝つ方法はバッチリ分かってる。それが何かお前にはさっぱり検討もつかないだろう。今日のところは運よくドライバーだけで免れたかもしれないが、リョーゴクでお前は俺にタップアウトする。タップアウト勝ちが無理なら、骨を破壊するしかない。オカダ、お前が最後にタップアウトしたのは対シンスケ・ナカムラ戦か? (2015年G1公式戦)あいつはキング・オブ・ストロングスタイルと呼ばれてたよな? でもあいつはもうこのリングには立っていないだろ? その代わりニュー・ストロングスタイルがここにいる。その名はザック・セイバーJr.。オカダはリョーゴクでタップアウトする。ここからザック・セイバーJr.がタイチと(新日本リングを)支配する。イッショニ シングルズ トップ」

▼タイチ「どいつもこいつもよぉ、オカダを誰が止めるんだって、『ストップ・ザ・オカダ』みてぇなこと言ってっけどよぉ、オカダはもう止まったろ? トーナメントで。今止めなきゃいけねぇ男はザックだろ? どう考えても。あの勝ち方、見たか? トーナメントでの圧倒的な強さ。誰が今のザックを止めんだよ。間違いなく4・9の後は俺らの手元に、この100分の1ぐらいの(KOPWの)トロフィーが俺の手に、このトロフィーとIWGP世界ヘビーのベルトがザックの元に来るのは目に見えてる。KOPWもよぉ、この2年間、矢野一色だったKOPW、俺が全部変えてやるから。俺が持った方が楽しめそうだろ? (※報道陣に)楽しそうだろ? 俺が今まで見たことのないKOPWに連れてってやるよ。何だったらKOPWでメインイベントやってやるよ。日本武道館、両国国技館、東京ドーム、それが無理ならば後楽園ホール、新木場、どこでもやってやるよ。俺が見たことのない世界に連れてってやるよ、KOPW。今日みたいなノーロープ、もう一回見たいだろ? 間違いなく、もっとすげぇノーロープマッチ見せてやるから。ただ、10秒ぐらいで終わるかもな。一気に押し出してな。悪ぃけど」

▼ザック「タイチがKOPWを面白くしてくれるよ。タイチが保持者になることで、やっと意味のあるタイトルになるんだ。そして俺はIWGP世界ヘビー級チャンピオンになって、ニュージャパンは俺たちのものだ」

▼タイチ「4・9の後は、祝賀会だ。何で祝賀会やるって? もちろんオンラインで、俺のYouTubチャンネルで祝賀会だ! 4・9の後、お前らスーパーチャット準備して待ってろよ。すぐ登録しろよ、俺のチャンネル! 待ってろよ!」


【矢野の話】「(※肩を担がれて控室に直行しながら)ロープ…ロープ…逃げられない…」

※オカダはノーコメント

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